トモニテ
手術

【小児科医監修】網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)

目の奥の網膜にできる悪性の腫瘍。
【主な症状】瞳が光る・斜視・視力障害
目の奥の網膜にできる悪性の腫瘍。
【主な症状】瞳が光る・斜視・視力障害

【症状】網膜に発生するがん。斜視や視力低下も

目の奥の網膜に悪性の腫瘍ができます。ほとんどの場合、3歳ごろまでに発病します。両目ともに腫瘍ができる場合もありますが、多くは片目だけにできます。染色体の異常や、遺伝が関与している場合もあります。家族にこの病気を経験した人がいる場合は、念のため検査を受けるといいでしょう。

腫瘍が白いために、日中は瞳孔(黒目の部分)が白く、夜は光って見えるのが特徴です。斜視や、視力低下、目の充血などの症状が現れることもあります。進行して脳に転移すると、頭痛や嘔吐といった症状が見られます。

【治療】症状によって治療法を選択する

腫瘍が大きかったり、転移の可能性がある場合は、手術で眼球を摘出。その後、放射線療法や抗がん剤で治療します。腫瘍が小さい場合は、放射線療法や化学療法、冷凍凝固、レーザー光凝固を行い、眼球を摘出せずに視力保持を図ります。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当