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【専門家監修】年の差きょうだいメリット・デメリット 子育てのポイントは?

【専門家監修】年の差きょうだいのメリット・デメリット 子育てのポイントは?

上の子と下の子の年齢が離れている場合、年の差きょうだいと言われることがあります。
年の離れたきょうだいを育てていく上でどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。育児における大切なポイントを含め、家庭教育アドバイザーの田宮由美さんに教えていただきました。
上の子と下の子の年齢が離れている場合、年の差きょうだいと言われることがあります。
年の離れたきょうだいを育てていく上でどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。育児における大切なポイントを含め、家庭教育アドバイザーの田宮由美さんに教えていただきました。

何歳離れていたら「年の差きょうだい」?

はっきりした定義はありませんが、子育て相談に乗ってきた経験から考慮すると、おおよそ6歳以上離れている場合に使われることが多いと感じます。

年の差きょうだいのメリット

自分のことは自分でできる上の子

年の離れたきょうだいを育てるときのメリットは、上の子の基本的な生活習慣がほぼ自立していて、あまり手がかからないことでしょう。

下に赤ちゃんが生まれた頃、上の子はトイレ、食事、服の着替えなど、一人でできるようになっています。そのため上の子にあまり手がかかることはなく、赤ちゃんのお世話をすることができます。

下の子への関わりやお手伝い

また、赤ちゃんのおむつを取ってくる、茶碗や皿を運ぶ、自分の洗濯物をたたむなど、簡単な家事の手伝いも上の子はできるでしょう。

そして上の子の年齢にもよりますが、短時間であれば話しかけたり、ガラガラであやしたり、絵本を読んだり、一緒に遊んだり、哺乳びんでミルクを与えたりなど、ときには赤ちゃんのお世話に関われることもあるかもしれません。

年の差きょうだいのデメリット

子育てをする期間

きょうだいの年が近ければ一気に子どもの手が離れますが、年が離れていると子育て期間が長く続きます。

運動会などの行事やPTA活動も、幼稚園、小学校、そして中学校と、それぞれに行くことになります。

子育て事情が変化するかも

子育ての年数が空くので、子育て事情が下の子を育てるときには、変わっていることがあります。

例えば予防接種や離乳食の進め方などが挙げられます。新しい育児グッズも出てくるでしょう。

また、育児法を忘れていることもあるかもしれません。

いずれにしても、親としては戸惑うことがあるでしょう。

遊びへの興味の違い

子どもによりますが、年齢が近ければ似たような遊びを一緒にすることも多いと思いますが、年齢が離れていれば興味を抱く遊び方も違うのは自然なことです。

たとえば、下の子が積み木やブロック、お絵描きなどで遊んでいるとき、上の子は友だちとゲームや屋外で遊んでいることもあるでしょう。

それから、休日に家族で外出するときも、下の子にあわせた遊園地や公園では上の子は物足りなく感じてしまうことも。またそれとは逆に、上の子にあわせてテーマパークやハイキングなどは、下の子がついていけず、一緒に行動できないこともあるかもしれません。

年の差きょうだいを育てる時の大切なポイント

年の離れた兄弟姉妹を育てるときの大切なポイントは、上の子への関わり方です。

上の子は、赤ちゃんが誕生し、きょうだいができることは理解しているでしょう。しかし実際、親が下の子ばかりに向きあっていると、上の子はふと寂しさや不安を抱くことがあります。

長年一人っ子のように育ってきた上の子は、急に親の目が下の子ばかりに向けられると、やはり複雑な気持ちを抱くこともあるでしょう。

わざと親の気を引く行動をしてきたり、甘えてきたり、またはっきり言葉で、自分に親の関心を向けようとする子もいれば、「自分はお兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と我慢してしまう子もいます。

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自分をアピールできる子はよいのですが、後者の場合その気持ちの抑圧がいつか爆発する可能性もあります。

また赤ちゃんがいる家庭の親は、家事に育児にとにかく忙しいです。そこへお兄ちゃん、お姉ちゃんが少しお手伝いしてくれる年齢になっていれば、どうしても頼ってしまいがちです。上の子は、親が思っている以上に負担に感じているかもしれません。

そのため、下の子が生まれたら、上の子への関わりをしっかり持ってあげられるとよいですね。上の子の話を聞いたり、1日の中で時間を決めて上の子に関わるようにしてあげましょう。

ただ日頃の忙しさに追われ、もし上の子に当たってしまったり、負担の大きなお手伝いを任せてしまったりしても、自分を責めたりしないでくださいね。

気づいたそのとき、直ぐに上の子を抱きしめて「ごめんね、ママあなたを頼りすぎていたね」など、声をかけてあげれば大丈夫です。

上の子に上手に関わり、楽しい子育てライフを

年の離れたきょうだいを育てるとき、「子育て期間が長い」というのをデメリットとしてあげましたが、いつまでも子どもに関わっていられることをメリットに感じる人もいるでしょう。

下の子がお腹の中にいるときから、「一緒に大切にして、かわいがってあげようね」などの言葉がけを上の子にして、「あなたのことも大好きよ、だけど赤ちゃんは小さいから、大切にしてあげようね」と話しておくと、年の差きょうだいの子育てがスムーズにいくかもしれません。

上の子、下の子、それぞれの子どもたちとしっかり向き合い、長い時間をかけて、ゆっくり自分の子育てライフを楽しめるとよいですね。

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