妊娠中の心の変化とストレス
心が不安定になるのは ホルモンの仕業
妊娠したら、なぜかイライラすることが多くなったり、不安感に襲われたりする人が多いようです。気持ちが沈んでしまう、ネガティブにしか考えられなくなる、短気になる、頭痛、不眠……。心と体は密接に関係しているので、妊娠という体の大きな変化を迎えることで、心にも変化が現れるのは自然なことなのです。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量が急激に増減し、心にも影響を及ぼします。一般的に「女性ホルモン」と呼ばれるものには、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
卵胞ホルモンは女性が思春期に入るころから分泌され、丸みのある体、ツヤのある髪、張りのある肌といった、女性らしさを作る源。また、受精卵が着床しやすいように子宮を発育させる役目もします。黄体ホルモンは子宮内膜に働きかけ、さらに妊娠しやすい状態を作ったり、妊娠を維持する働きをします。どちらも妊娠初期に増えるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンにより、卵巣の中にある黄体が刺激されることで分泌量が増加します。
ママの心の変化を表す「マタニティブルー」は、妊娠直後や出産後に起こると思われがちですが、妊娠してから産後のホルモン分泌がもとに戻るまでの約1年の間、いつ症状が出てもおかしくない状況。無性にイライラしたり、クヨクヨしている自分に気付いたときは、「ホルモンのせいだからしょうがない!」と開き直るくらいがちょうどいいかもしれませんね。
中期以降はストレスやお産への不安が原因に
ホルモンバランスの急激な変化は、妊娠中期に入ると落ち着いてきます。しかし、中期以降は別の要因によるストレスを感じやすくなります。
ひとつめは、自分の体や生活の変化。おなかが大きくなってきて、女性としての外見の変化にショックを受ける人もいます。動きにくくなって思い通りに行動できなくなったり、家にこもりがちになって社会からの疎外感を覚える人も。特に、働いていたママは産休に入って生活が一変すると、戸惑いやストレスを感じることが多いかもしれません。
もうひとつの大きな要因は、お産や育児への不安がどんどん具体的になってくること。「私はお産に耐えられるのかな…」「赤ちゃんは元気で生まれてくれるかな…」「私は母親として、ちゃんと育児ができるのかな…」など、近未来をリアルに想像することで不安が増していくのです。
おおらかに構えてじょうずに気分転換を
こうしたさまざまな不安はほとんどのママが感じるもので、特別なことではありません。小さな不安を気にすると、さらなる不安を呼ぶという悪循環を招くので、どんなときでもおおらかに構えておくことが大切です。また、妊娠中は誰でもこうした精神状態になることをパパにも理解してもらい、支えてもらいましょう。
なんとなくイライラがおさまらない場合は、ゆっくり眠ったり、散歩をしてみて。気分転換に夫婦で外出するのもいいですね。「人との交流が減った」「お産や育児が不安」という人は母親学級や、両親学級、自治体などで行っているママ向け講座などに参加して、ママ友を作るのもおすすめ。同じ状況にいる人たちと悩みを分かち合ったり、情報交換などをすることは、心の支えになりますよ。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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