
【小児科医監修】アレルギー性鼻炎
【主な症状】鼻水・鼻詰まり・くしゃみ
【主な症状】鼻水・鼻詰まり・くしゃみ
【症状】鼻粘膜がアレルギー反応を起こす
アレルギー反応によって鼻の粘膜で炎症が起き、鼻水や鼻のかゆみ、鼻詰まりなどが見られます。透明で水のようにサラサラした鼻水が続いたり、くしゃみが出たり、鼻が詰まったりします。子どもは口呼吸が苦手なので、鼻詰まりがひどいと呼吸しにくくなってきげんが悪くなったり、息苦しさのためによく眠れなくなることもあります。
かぜとの違い
かぜの症状とよく似ていますが、アレルギー性鼻炎では、鼻水や鼻詰まり以外の症状が見られないこと、短期間では治らないことなどが違います。また、季節の変わり目に発症することが多く、朝や夕方など気温差がある時間帯に悪化しがちなことも特徴です。
アレルゲン
主な原因は、ダニやハウスダストです。ほかにもペットの毛やフケ、花粉などがアレルゲンとなることがあります。
2歳以下には比較的少なく、3歳以降から見られるようになります。
アレルゲンとの接触を少なくする工夫を
日常生活において大切なのは、アレルギー性鼻炎の原因になるアレルゲンを避けることです。
掃除や換気をこまめにして、ダニやほこりなどのハウスダストをできるだけ取り除きましょう。
また、花粉が原因になっている場合は、花粉情報などを参考にして、花粉の多い日は外出を控える、帰宅時は服についた花粉をよくはたいて落とす、空気清浄機を使用するなど、花粉に接触する機会をできるだけ少なくするように工夫するといいでしょう。
【治療】症状をやわらげる飲み薬や点鼻薬で治療
発熱などほかの症状はないのに鼻水や鼻詰まりが続くときは、アレルギー性鼻炎の可能性が。小児科を受診します。
赤ちゃんの場合、アレルギー性かどうかを確認するのは難しく、はっきりと診断がつけられるのは2歳過ぎからになりますが、アレルギーの疑いがある場合は、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤の飲み薬や点鼻薬が処方されるでしょう。アレルギー性鼻炎そのものを治す特効薬ではありませんが、指示どおりに使って鼻水や鼻詰まりなどの不快な症状をやわらげてあげましょう。
写真提供:ゲッティイメージズ
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