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事故の応急手当て・やけどした

【小児科医監修】事故の応急手当て・やけどした

赤ちゃんのやけどは特に重症化しやすい

赤ちゃんのやけどは、よく動くようになる6か月ごろから多くなります。また、赤ちゃんは皮膚が薄いため、低い温度やわずかな時間でも重症になりやすいのが特徴です。アイロンや熱い飲みもの、ポットや炊飯ジャー、熱いシャワーなど、家の中にはやけどの原因になるものがたくさんあるので、置き場所を工夫したり、使い方に注意が必要です。

応急ケアのポイント

1. 手や足などの場合は、すぐに流水で冷やす。

軽いやけどでも、洗面器やバケツなどの容器に水道の水を流しっぱなしにした中で、10〜15分ほど冷やします。冷やすことで痛みを抑え、炎症を軽くできます。

2. 顔や頭、関節などの場合は、冷やしながらすぐに病院へ

顔や頭、関節などにやけどをしたときや、水ぶくれができたとき、皮膚がジュクジュクしているときは、患部を冷やしながらすぐに皮膚科を受診します。顔や頭などを冷やすときは、ぬれタオルを頻繁に交換して。

3. 服の上からやけどした場合は、服の上から水をかける。

無理に服を脱がすと皮膚がいっしょにはがれてしまうことがあるので、服の上から水をかけて冷やします。

4. 低温やけどの場合でも、必ず受診する。

ホットカーペットなどでよくある低温やけどの場合、軽症のように見えても皮膚の深いところまでダメージを受けていることがあるので、必ず受診します。

やけどの重症度

  • 1度
    皮膚が赤くなってヒリヒリするような状態。皮膚の表面の「表皮細胞」に変化と損傷が起きています。

  • 2度
    水ぶくれができた状態。表皮の下にある「真皮(しんぴ)細胞」まで変化と損傷が起きています。

  • 3度
    皮膚が白っぽくなったり、黒くこげたようになった状態。皮膚のすべてが損傷を受け、細胞が死んでしまいます。

受診の目安をチェック

救急車で大至急病院へ

□ 体表面積の10%(腕1本分ぐらい)以上の範囲のやけど。
□ 薬品によるやけど。 
□ 口や鼻にすすがついている。

診察時間外でも病院へ

□ 500円玉より大きいやけど。 
□ 皮膚が白っぽく変色した。 
□ 水ぶくれができた。

診察時間内に病院へ

□ 500円玉より小さなやけどで、皮膚が赤い。

家でようすを見る

□ 皮膚に特に異常はない。

予防ポイント

  • 手の届くところに炊飯器、 アイロンなどを置かない。
  • 電気ポットや熱い飲みものの置き場所に注意を。
  • ストーブやヒーターは安全柵(さく)で囲う。
  • ホットカーペットや電気あんかに長時間当てない。
  • 赤ちゃんを抱きながら熱いものを持たない。

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