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事故の応急手当て・交通事故

【小児科医監修】事故の応急手当て・交通事故

乗車中に起こる事故が多いことを知っておいて

6歳未満の子どもの交通事故による死傷者数をみると、自動車の乗車中の事故が約31%、歩行中の事故が約62%、自転車の事故が約7%。乗車中の事故がかなりの割合を占めていることがわかります。チャイルドシートの着用は基本中の基本。必ず着用させましょう。

※出典:「令和元年上半期における交通死亡事故の発生状況」(2019年7月22日・警察庁交通局)

応急ケアのポイント

1. 頭を打った場合は、至急病院へ。

頭を強く打って意識を失った、または頭部や耳から出血しているという場合は、救急車で一刻も早く病院へ向かいます。救急車を待つ間の対処法については、救急隊員の指示に従いましょう。

2. 大きなけががなくても病院へ。

転倒した場合でも、泣く元気があれば、少しだけ安心です。打ち身やすり傷がないかを確認し、大きなけががなくても、なるべくその日のうちに病院へ。数日後に症状が出ることもあるので、必ず受診します。

注意!交通事故以外の車内事故

一酸化炭素中毒

冬場に増える車内事故で特に注意したいのが、排気ガスが車内に充満して起こる一酸化炭素中毒。寒いからと、暖房をつけた車内に、乳幼児を置いたままにしないようにして。特に狭い駐車場、雪道での放置が危険です。

熱中症

暑い季節でなくても、戸外に置いた車の車内温度は急激に上がります。たとえほんの数分でも、絶対に子どもを車内に残さないようにしてください。

受診の目安をチェック

救急車で大至急病院へ

□ 意識がない。 
□ 出血が多い。 
□ 折れた骨が見えている。
□ 呼吸が苦しそう。 
□ 繰り返し吐く。

診察時間外でも病院へ

□ 腕や足がひどく曲がっている。
□ 打ったところにふれると、激しく泣く。
□ 肩やひじ、指などがだらんとして動かずに痛がる。

診察時間内に病院へ

□ 動かすと痛がるところがある。

予防ポイント

  • チャイルドシートは必須です。赤ちゃんの体重が10㎏までは背中で衝撃を受けられるよう、進行方向後ろ向き45度にチャイルドシートを取り付けて。
  • 体重10kg未満なら後ろ向きに。
    衝突時に背中全体で衝撃を分散することができるので、赤ちゃんにとってもっとも安全です。
  • 1歳半までは自転車に乗せるのは避けて。1歳半以降に乗せるときもヘルメットを着用させます。
  • 子どもを乗せたまま自転車から離れないこと。
  • 子どもには交通ルール、歩道を歩くときの注意点などをきちんと教えること。
チャイルドシート

浅羽ピピ

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