【小児科医監修】噴門弛緩症(胃食道逆流症)
【症状】噴門部の締まりが悪く、よく吐く
胃の入り口の部分を噴門といいます。この噴門部の筋肉の発育が十分でなく、締まりが悪いために、飲んだ母乳やミルクが胃から食道へ逆流して吐きます。1歳ごろまでの赤ちゃんによく見られます。
母乳やミルクを飲んだ後に寝かせると、ダラダラと吐きますが、元気で食欲もあり、便の状態もふつうと変わりません。ただ、まれに吐いたものが気道に入り、肺炎や窒息を起こすこともあります。
【治療】少量ずつ授乳しながら、自然に治るのを待つ
1歳ごろまでには噴門部の筋肉が発達し、自然に治ります。それまでは一度にたくさん飲ませず、少量ずつ回数を増やして飲ませましょう。また、授乳後はゲップを出させ、しばらくたて抱きにして母乳やミルクの逆流を防ぎます。
単に吐くだけでなく、体重が増えなかったり、貧血や不きげんなようすがあるときは、ほかの病気の可能性もあるので、小児科を受診してください。
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