トモニテ
日常生活のアドバイス

妊娠中の日常生活のアドバイス

コーヒーは好きだけどやめたほうがいいの? 長時間のパソコンはよくないらしいけど…。ふだん何気なくしていることも、おなかに赤ちゃんがいるとどうしたらいいのか不安になるものです。そんなママの疑問や心配に答えます。
コーヒーは好きだけどやめたほうがいいの? 長時間のパソコンはよくないらしいけど…。ふだん何気なくしていることも、おなかに赤ちゃんがいるとどうしたらいいのか不安になるものです。そんなママの疑問や心配に答えます。

スポーツ:OK

ふだんやり慣れたものを続けます。スイミングやダンスは最適です

得意で、好きな運動なら、何でもかまいません。適度にからだを動かすことは、妊娠中の健康に大切なことです。スポーツをすることで、気分も爽快になります。

ただ、おなかが大きくなるにつれて重心が変わってくるので、バランスをくずさないように注意してください。

また、産後も続ければ体型が戻るのもスムーズです。

旅行:OK

妊娠中期の安定期がおすすめ。間に休みをとって疲れすぎないように

妊娠中の旅行は、ゆったりとした日程で。移動する場合はなるべく間に休みをとるようにします。また、旅行中は外食が多くなるので、塩分のとりすぎやカロリーのとりすぎに注意しましょう。

車や列車、飛行機で2時間以上じっと座っていると、下半身の血液の流れが悪くなることもあります。休みをとりながらスケジュールにゆとりをもちます。

コーヒー:OK

ふつうに飲む程度なら心配なし。ミルクを入れて飲みましょう

コーヒーに含まれるカフェインは紅茶、日本茶、ウーロン茶にも入っています。カフェインをとりすぎると、神経を刺激して、心臓や血管、腎臓に負担をかけてしまうこともあります。

もっとも、1日に2~3杯程度であれば、まず心配はいりません。飲んでしばらくすると排泄されるので、からだに蓄積されることはありません。

飛行機:OK

証明書の必要な時期がありますが、基本的には問題ありません

出産間際になると、急にお産が始まることもあるので基本的にはすすめません。それ以外の時期であれば血圧が高い場合や、切迫流産など、安静を必要とする病的な状態がある場合を除いては、搭乗できます。

飛行機に乗る時は、トイレにいくのがおっくうという心理から、脱水になりやすいので、のどが渇いたら水分を補給します。

歯の治療:OK

妊娠中だということは、歯科医に伝えておきます

赤ちゃんはママのからだからカルシウムを吸収しています。妊娠中はとくにカルシウムを十分摂取できるような食品、牛乳、小魚、こんにゃく、ヨーグルトなどを食べましょう。

つわりがひどくて吐くことが多いと、吐いた時の胃液に含まれる酸で歯が悪くなることがあります。吐いた時はもちろん、うがいや歯磨きを励行して、口の中を清潔に保つように。

入浴:OK

ゆっくりとおふろにつかると、睡眠もぐっすりとれて、リラックスできます

妊娠中の初期と後期は、疲れやすいのに、何となくだるくて、ぐっすりした心地よい眠りがとれません。

トイレで目覚めたり、赤ちゃんが胎内で動き回るので気になったり、運動不足だったりで、ひと晩のうちに何回も目が覚めて、浅い眠りになってしまうことも。

そんな時に効果的なのが、ゆったりしたおふろです。ぬるめの湯につかり、長ぶろは避けましょう。好みの入浴剤を入れてもOK。

温泉:OK

肌が敏感になっているので、刺激の強い泉質には注意します

体調が安定しているなら入ってもOKです。濁った色で卵の腐ったようなにおいがする硫黄泉や、酸性のお湯は、皮膚の弱い人には刺激になることもあります。ごくふつうの透明な単純泉なら問題ないでしょう。

湯あたりするほど長湯したり、のぼせたりするのは避けます。また、温泉は足もとがすべりやすいので注意します。

車の運転:OK

おなかが大きくなると目線が変化します。妊娠後期は気をつけて

疲れを感じたり、めまいがしたりということがなければ、車を運転してもかまいません。ただし、おなかが大きくなると姿勢が制限されるので、目線の位置が変わります。

シートベルトはおなかを圧迫しないように着用します。

車の運転

マタニティ下着は自然素材で締めつけないものを

 妊娠中は締めつけるタイプのブラジャー、ガードル、下着はふさわしくありません。なるべく自然素材でやわらかく、あたたかくからだを包みこんでくれるものを身につけます。

 パンティストッキングもマタニティ用のものにしましょう。マタニティガードルは、おなかがそろそろ目立ち始めた妊娠5か月ころから着用します。重くなったおなかを下から支えてくれ、赤ちゃんも安定します。着脱も便利なので重宝します。日本ではもともとこの時期から、腹帯をつける習慣がありました。

 マタニティガードルは、産後のゆるんだからだをシェイプアップするのにも役立ちます。何枚か用意して身につけてもよいでしょう。

たばこ:NG

ママが吸うと赤ちゃんが苦しいのです。低出生体重児が生まれる可能性もあります

ママがたばこをスパスパ吸うたびに、おなかの中の赤ちゃんは苦しんでいるのです。たばこは絶対にやめましょう。

たばこのニコチンによって血管が収縮して、胎盤に流れる血液の量が減ってしまいます。つまり、赤ちゃんに送る栄養が少なくなってしまうのです。

たばこの煙に含まれる一酸化炭素は、本来は酸素と結びつくはずの血液中のヘモグロビンと結びついてしまいます。したがって、赤ちゃんへ送る酸素の量が減ってしまうのです。

1日200本以上吸うママの赤ちゃんは、3人に1人が低体重児というデータもあります。流産もたばこを吸わない人に比べて2倍あるのです。

なお、妊娠前に吸っていたたばこの、胎児への影響はありません。

しかし、副流煙(人が吸っているたばこの煙)は有害です。もし、妊娠中にもパパが吸っていたらこれを機に禁煙することをおすすめします。

たばこ

サプリメント:気をつければOK

なるべく食品で摂取します。料理法を工夫してみましょう

栄養やビタミンをサプリメントでとる人がふえています。ふつうの摂取量であれば問題ありませんが、栄養やビタミン、ミネラルは食品でとるほうが望ましいのです。食品なら、さまざまな栄養素をバランスよくとることができます。しかし、つわりで食べられない時は葉酸などのサプリメントが有効です。ビタミンAなど脂溶性ビタミンは、むしろとりすぎにより害があります。

ふだんの食事で何が足りないのかチェックして、料理に工夫を。

便秘薬:OK

妊婦は便秘になりやすいので、使用する時には医師に処方してもらいます

ふだんから便秘薬を使っている人は、なるべく薬に頼らず、3食きちんと食べて、食物繊維も多くとり、適度な運動をするなどで、便秘予防を心がけたいもの。もっとも妊娠中は、ふだん便秘でない人でも便秘になりやすく、便秘薬に頼ってしまいがちです。

市販の便秘薬は、赤ちゃんに影響を与えることはありません。ただし、長期間使用することになってしまいがちなので、医師と相談して、できれば病院で処方された、妊婦でも安心の薬を使うようにしましょう。

ハイヒール:NG

おしゃれ優先の靴はしばらくやめて、歩きやすいローヒールに

ヒールが高い靴は避けて、3㎝くらいまでのローヒールにしましょう。通勤やふだんの散歩などは、歩きやすいスニーカーなどがベスト。おなかが大きなってくると靴ひもを結ばなければならない靴も避けたほうがラクです。

パーマ・カラーリング:OK

気分転換になるならしても。胎児への影響はありません

妊娠中のパーマやカラーリングは、おなかの赤ちゃんへは影響しませんが、するなら妊娠中期の安定期にしましょう。長時間、同じ姿勢で座っていると気分が悪くなることもあるので、つわりのときはやめておいたほうが無難です。

シャンプー、トリートメント、ムースなどのヘアケア製品は、それまで使っていたもので肌にトラブルがなければOKです。なお、妊娠や出産で、髪の毛がたくさん抜けることがありますが、産後しばらくするともとに戻ります。出産後はなかなか美容院にいけないので、まとめやすい髪型にしても。

スキンケア:気をつければOK

妊娠中は肌の状態は良好。化粧品は低刺激のものを最小限で

妊娠すると肌にシミのできることがありますが、多くは出産すると消えていきます。ただし、直射日光で濃くなることがあるので、日焼け止めなどでこまめにケアをしましょう。肌は敏感になり、新陳代謝が活発になります。朝晩2回、ていねいに洗顔し、保湿もしましょう。

PC&携帯電話:気をつければOK

電磁波の影響はまだわかっていません。環境を整えて負担にならない程度に

長時間同じ姿勢で続けること、ディスプレイを間近に見続けることで眼性疲労や肩こりを起こしたりおなかが張ることがあります。腰に負担のかからない姿勢をとる、ときどきは画面から目を離して休むことが必要です。

重いものをもつ:気をつければOK

ふつうの買い物程度なら問題ありません

妊娠経過が順調で、重いものをもってもおなかがあまり張るようなことがなければ、買いものしたものをもって帰るくらいは平気です。荷物をもって苦痛に感じる時は、キャリーバッグなども便利でしょう。

X線検査はなるべく受けないで

妊娠中はX線検査はなるべく受けないようにします。ただし、医師の判断で必要な場合もあります。また妊娠初期で、妊娠がわからないうちに受けてしまった場合も、医師に相談しましょう。

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写真提供:ゲッティイメージズ

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