帝王切開出産とは?
妊娠中から経腟出産がむずかしい時
さかご出産
おしりや足、ひざから出てくる場合、頭が出るときに臍帯が頭と産道の間にはさまり圧迫される時間が長引くため、赤ちゃんが危険な状態になることがよくあります。その際は帝王切開出産になることが一般的です。
前置胎盤
胎盤が子宮口に近い、あるいはをふさいでいる場合は、子宮口が開いた時大出血となる可能性が高いので、陣痛が始まる前にあらかじめ、帝王切開出産になります。
児頭骨盤不均衡
赤ちゃんの頭がママの骨盤よりかなり大きかったり、逆に赤ちゃんの頭に比べてママの骨盤が狭かったり、形に問題があったりすると、産道通過が無理なため、帝王切開出産になります。
重症の妊娠高血圧症候群
いきみによって、血圧が上がるママや、赤ちゃんの状態がよくない場合など、母子ともにリスクが高いと判断したときは帝王切開出産となります。
多胎出産
多胎妊娠は早産になりやすく、経腟出産では母子ともにリスクが高くなります。とくに先に生まれる子がさかごの場合は、帝王切開出産となります。
緊急帝王切開出産になる時
常位胎盤早期剥離
胎盤が先にはがれてしまうなど母子ともに生命の危険があるため行います。
胎児機能不全
赤ちゃんにストレスがかかって、早くお産にしなければいけないことがあります。
破水後、陣痛がない
破水後、24時間以内に陣痛が始まらないと子宮収縮薬を用います。破水で臍帯が子宮の外に下りてきた場合などは帝王切開出産に。
軟産道強靭や難産
35歳以上でのはじめてのお産の場合、子宮頸管がやわらかくなりにくい、子宮口の開きや腟や会陰ののびが悪く、出産が長びく場合があります。自然出産が無理と判断されると、帝王切開出産になることも。
手術方法
手術前に背骨の間から薬を入れて麻酔をします。
おなかはたてかよこに10~12㎝ほど切り、腹壁、筋膜、腹膜を切ったあと、子宮を切開して赤ちゃんを取り出します。
手術後
術後1~2日は傷の痛みがつらいかもしれません。鎮痛薬を使うことも。
手術後は栄養と水分、子宮収縮薬、感染予防のための抗菌薬の点滴注射を行います。翌日からは歩行ができるように。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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