産後1か月の過ごし方
自分のからだの症状を自覚して無理しないで
病院から家に帰ってきたママ。パパといっしょの育児の始まりです。でも、この時期はまだママのからだを休めることが大事です。
自分の身の回りのことと赤ちゃんのお世話を優先して、疲れたときはソファやベッドなどですぐにからだを休めるようしておきましょう。
また、体調がよければ、ちょっとだけパパに赤ちゃんをまかせて買い物や散歩に出かけるなどして、気分をリフレッシュしてみるのもよいかもしれません。ママが快適に産後を過ごせるよう、周りの人のサポートが大切です。
おふろに入るのは出血が減ってから
シャワーでからだを洗うことや、洗髪するのはかまいませんが、バスタブにつかるのは、悪露の出血が減ってからにします。ただし、しばらくは長ぶろは避けましょう。
赤ちゃんといっしょに1か月健診へ
産後1か月めころに、ママと赤ちゃんの健診である、産後1か月健診を受けます。これが赤ちゃんとのはじめての外出になる人もいるかもしれません。
赤ちゃんの健診は新生児科や小児科、産院によっては産科で受けることがあります。
ママの健診では、内診で子宮の回復状態を調べます。悪露や母乳の分泌についても問診があります。問題なければ、ふつうの生活に戻ることができます。健診には、母子手帳を持参しましょう。
From mama 産後1か月 先輩ママの体験記
- 入院中、家を空けたことが気になって家のことをする気満々だったが、パパや家族に「無理しないで」と止められた
- 里帰り出産をしたので、家族に甘えてずっとだらだら過ごしていたら、体重がまったく戻らなかった
- マタニティブルーズでわけもなく涙が出たり、つまらないことでパパとすぐけんかになったりして、大変だった
- 1か月健診で同じ病室だったママと再会して、すごくうれしかった
- 1か月健診は産後赤ちゃんとはじめての外出だったので、緊張した
月経の再開は早くて産後2か月ころ
月経の再開は、個人差があります。ふつう産後5~10か月ころから始まりますが、早い人では、産後2か月で再開します。月経がなくても避妊をしていないと、妊娠する可能性があります。
一般的に母乳育児の人は、プロラクチンという母乳の分泌を促すホルモンの影響のため、月経の再開は遠くなります。
母乳が出ていると排卵は遅れますが、排卵しないという保証はありません。母乳が出ている間でも、セックスを再開してすぐに妊娠を希望しない場合には避妊をする必要があるでしょう。
パパへ 産後のママを気使って
産後のママのケアは、自分の想像力をフルに活用して「ママが喜ぶこと、ラクになること」を実行してみましょう。肩もみや食事づくりなどで、疲れているママを喜ばせてあげたいものです。
授乳中のママは肩こりになりやすいものです。肩から手の甲までもみほぐして、くつろがせてあげましょう。
ママは赤ちゃんの世話で自分の食事もおざなりになりがち。休日には、料理の腕を振るってあげてください。授乳期のママは、とくにたんぱく質、ビタミンA・C、カルシウム、鉄が必要です。これらの栄養素が含まれる食材を使って、おいしい料理をつくってあげてみてくださいね。
セックスの再開の前にふたりで話し合いましょう
セックスの再開は、産後1か月健診で順調に回復しているという医師の診断を受けてからが安心です。産後のママは赤ちゃんの世話で疲れていることも多いので、ママのからだと心を思いやる気持ちが大事になります。
また、ふたりで今後の家族計画を話し合っておきましょう。すでにひとり、世話をすべき赤ちゃんがいるのですから、間を空けずに妊娠・出産するというのは、精神的にも肉体的にも女性には負担となります。
このことをパートナーによく理解してもらって、避妊法を話し合っておきます。
産後の避妊法で適切なのは、母乳育児の人はコンドームとIUD(子宮内避妊器具)です。ピルの服用は、母乳の分泌が悪くなるので控えます。
痛い時は無理しないで
産後健診で医師からOKが出ても、セックスで痛みや違和感を感じるママは少なくありません。同室で寝ている赤ちゃんのことが気になって気が向かないというのも自然なことです。
もし、痛みを感じたり、その気になれずにとまどうようなら、パパに率直に話をしてみてはどうでしょう。
避妊具の使い方
IUDはプラスチック製の避妊具で、子宮内に挿入して使います。IUDを選ぶ時は、産婦人科で相談してください。交換は2~3年に1度です。IUDもピルも、正しい使い方が大切です。
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