早期母子接触のすすめ
赤ちゃんとママの最初のコミュニケーション
早期母子接触は、「カンガルーケア」ともいい、生まれたての赤ちゃんを裸のまま、ママが抱きしめること。母と子の自然なふれ合いの姿です。赤ちゃんによっては、この時にもうおっぱいを吸い始めることもあります。
かつては、生まれたばかりの赤ちゃんはママとほんの少しの対面をしただけで、そのまま新生児室へ連れていかれるのが一般的でした。もともとは早産で小さく生まれた赤ちゃんに対して行われるようになったものなのですが、ママと赤ちゃんの絆を強める効果が認められ、現在のように広まりました。
早期母子接触は、赤ちゃんにもママにとっても、とても大切な時間です。
生まれてから1~2時間の赤ちゃんは、五感すべてがさえています。その時にママが抱っこすることで、いち早く親の愛情を体感することができるのです。赤ちゃんの体温が保たれる、免疫力をアップさせる、赤ちゃんに安心感を与えるなどの効果も期待できます。ママは、今までおなかの中にいたわが子を出産直後に抱きしめることで自分が産んだということを実感できる、母乳が出やすくなるなどの効果があります。
早期母子接触を行う際は、母子の状態が安定していることが前提です。自分だけで判断しないようにしましょう。
また、赤ちゃんの顔色や体温に十分注意しながら行います。産院では医師や助産師さんがサポートしてくれますが、自宅で出産する場合は細やかな注意を払う必要があります。ママ自身は、産後疲れているので、必ず誰かに赤ちゃんの様子を常に見てもらいましょう。
生まれてすぐの赤ちゃんは…
出産後1~2時間くらいの赤ちゃんは、覚醒しています。感受性の強いこの時間が早期母子接触に最適。生後2時間以降は、赤ちゃんは眠ってしまうことがほとんどなので、それまでに行います。
カンガルーケアでできる赤ちゃんへのプレゼント
- 赤ちゃんがママの肌に密着するので、一定の体温を保てる。
- ママの抱っこが胎内にいたときの感覚と似ているため、安心できる。
- 赤ちゃんの免疫力を高められる。
- 赤ちゃんの呼吸が規則的になり、安定する。
- 赤ちゃんの眠りが深くなる。
- 母子の愛着が強くなる。
カンガルーケアをしてみて…
ほとんどのママの気持ちは、「感動した」のひと言に尽きるようです。やっと会えたわが子と向き合って、愛おしさで胸がいっぱいになるよう。
「赤ちゃんを抱っこしたら、あったかくてやわらかくて、すごく癒やされた」「とても幸せな時間だった。あんなに幸せに感じたのは人生ではじめてだった」「こんなに愛おしいなんて思わなかった。今までの出産の痛みがすべて飛んでいった」など、感動はひとしおのようです。
また、「あまりにもすべてが小さいので、動いたらいけないとドキドキした」「感動したけれど、あまりに出産がつらかったので解放感のほうが勝っていた」「出産の疲れであまりにぐったりしていたので、早く寝かせて─と正直思った」といった感想もあります。
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