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「赤ちゃんが泣きやまない!なぜ?」原因と対応法【専門家監修】

「赤ちゃんが泣きやまない!なぜ?」原因と対応法【専門家監修】

「赤ちゃんが泣きやまない」というママのお悩み。言葉のわからない赤ちゃんに話しかけても、ただ泣くだけで困ってしまいますよね。なぜ赤ちゃんは泣きやまないのでしょうか?その原因と対応法、NG言動を家庭教育・親子関係アドバイザーの田宮由美先生に教えていただきました。
「赤ちゃんが泣きやまない」というママのお悩み。言葉のわからない赤ちゃんに話しかけても、ただ泣くだけで困ってしまいますよね。なぜ赤ちゃんは泣きやまないのでしょうか?その原因と対応法、NG言動を家庭教育・親子関係アドバイザーの田宮由美先生に教えていただきました。

赤ちゃんが泣き止まない原因

赤ちゃんが泣きやまない原因は、大きく分けて身体的な原因と、精神的な原因の2つに分かれます。身体的な場合は、まずは次のことをチェックして対応してあげましょう。

身体的な不快が原因

空腹

お腹はすいていないでしょうか。哺乳量と哺乳時間からおおよそ検討がつきますが、少々時間どおりでなくても、臨機応変に対応しましょう。

排泄

オムツが濡れていないか、汚れていないか、排泄をチェックしましょう。

体温

赤ちゃんは体温調節が大人に比べ、未熟です。衣服は薄すぎないか、反対に着せすぎていないか、寒すぎないか、暑すぎないかなど室温や体温を調べましょう。

刺激

直射日光が当たっている、大きな音がしているなど、赤ちゃんにとって光や音などの強すぎる刺激も泣き止まない原因になることがあります。

病気

どこか体調が悪い場合もあります。熱が普段より高かったり、泣き方がいつもと違うように感じられれば、かかりつけ医を受診しましょう。

精神的な原因とその対応法

睡眠前後

眠ぐずり、寝ぞろ、などとも言いますが、眠る前や起きた直後、半覚醒状態の時に泣きます。入眠前は抱っこして優しく背中をなでたり、起きた時はハッキリした声で名前を呼んだりすれば自然に入眠、覚醒していくでしょう。

不安

赤ちゃんは、ママの感情の変化や環境の違いを敏感に察知し、不安を感じて泣きます。そのような時は、ママの心音を聞かせるように抱っこして、静かな部屋で優しく語りかけてあげましょう。

原因が見当たらない

そのほかに、不快を感じたり、昼間屋外に長時間出ていたり、自宅にいてもお客さんや上の子の友だちがたくさん来て賑やかすぎると、その後に泣くこともあります。このように赤ちゃんが泣く原因はさまざまありますが、以上のことは全てチェック、対応したにもかかわらず泣き止まない場合もあります。泣いている原因が分からないのですから、対応の仕様がなく、親としては不安になったり、またイライラが募ることでしょう。

泣くことは、赤ちゃんの大切な自己表現

人が生きていくうえで、心のベースとなる大切なものに「基本的信頼感」というものがあります。それは赤ちゃんの頃、お世話してくれる人との関わりから始まり、徐々に形成されていくといわれています。

まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって「泣く」ことは大切な自己表現であり、意思を伝える手段です。

泣くことによって、不快や不安を訴え、その時きちんと対応してくれる人、守ってくれる人、そうでない人、安心できる人、不安な人などを本能的に見分けているのです。つまり「泣く」ことは、それは基本的な信頼を育む重要なポイントになります。

この基本的信頼感を育んでいくには、先にあげた原因に対処し、お世話してあげればよいのですが、原因が分からず泣いている赤ちゃんにはどうすればよいのでしょうか。

原因が分からず泣く赤ちゃんの対応法

原因が分からず、何をしても泣きやまない時は、無理に泣きやませなくても大丈夫です。泣かせ続けると「親子の信頼感が揺らいでしまう」と焦る必要はありません。

大切なことは「泣いている赤ちゃんに関わること」です。

泣きやまそうとして、抱っこしたり、あやしたり、話しかけたりの関わりで、赤ちゃんにママの愛情は伝わっています。そしてその関わりが基本的な信頼感を育んでいるでしょう。抱っこしたり、背中を軽く叩いたり、笑顔で「何、泣いているの?」「どうしたの?」「ママはここにいるわよ」など声をかけてあげましょう。

赤ちゃんが泣いているときのNG言動

「いい加減に泣き止んで!」など大声で言うことはもちろんNGですが、ついやってしまいがちなことに、そのまま「放置」があります。「何を言っても聞こえないし、そのうち泣き疲れて眠るでしょう」と、赤ちゃんの傍を長時間離れることは、やめたいですね。

これが続くと「泣いても誰も何もしてくれない」と親に対し、また世の中に対し不信感を抱くようになります。

もちろん、ママもずっと赤ちゃんの傍にいる訳にもいかないでしょう。少しくらい離れても大丈夫ですが、その時は赤ちゃんに「すぐに戻ってくるね」など一声かけてあげたいですね。

いつかは終わる「赤ちゃんの泣き」おおらかに関わりましょう

赤ちゃんが泣き止まないと本当にママは辛いですよね。そのようなときは無理に泣き止まそうとしなくても、「ママも泣きたくなっちゃうよ」と語りかけたり、「泣きたいだけ、泣いたらいいよ。とことんつきあってあげるわ」くらいの気持ちで、接するのもいいでしょう。

理由の分からない赤ちゃん泣きは、いつまでも続け分けではありません。やがて言葉でコミュニケーションが取れるようになる頃には治まります。そう思うと少し気持ちが楽になってくると思います。

基本的信頼感をしっかり持てる子どもに育てるためにも、精一杯この時期、そしておおらかな気持ちで関わってあげたいですね。

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