【小児科医監修】生まれたての赤ちゃんのようす
体のようす
頭
てっぺん(大泉門)がペコペコしています。髪は2歳くらいまでにほぼ生えそろいます。生後1年で頭周囲が約10㎝増加し、成人の脳の80%が完成します。
脳の成長に合わせて頭蓋骨の大きさが自然に調整されます。 1歳半ごろまでには閉じてきます。
手
手をギュッと握りしめ、腕はひじを曲げたW字型。ママのおなかの中にいたときと同じポーズです。
握りしめている手は、腕を下にすると自然に指が開きます。沐浴のときには、手のひらを開いて洗いましょう。
へそ
ママから赤ちゃんに酸素や栄養を送っていたへその緒は、生まれると同時にその役目を終えます。だんだん乾燥してしぼみ、生後2週間くらいで自然に取れます。へそがジュクジュクしている間は消毒が必要です。
綿棒に消毒液をつけて、へその緒のつけ根を消毒します。
性器
女の子の外性器や男の子の睾丸が赤く腫れていることがありますが、生後2~3日でおさまります。男の子のおちんちんの先端は包皮でおおわれていますが、包茎の心配はまずありません。
デリケートな部分なので、沐浴のときにこすりすぎないようにしましょう。
足
ひざを曲げたM字型。足の裏はプクプクして土踏まずがない扁平足。歩くようになると土踏まずは自然にできてきます。
手と同様、足の裏を指でふれるとギュッと丸めます。この反射は手よりも長く残ります。
「原始反射」は新生児だけのもの
原始歩行
両わきを支えて立たせた状態にして、足の裏が床につくと、両足を交互に出して、歩こうとする反射です。歩くという機能がすでに生まれ持って備わっています。生後5か月ほどで消失します。
引き起こし反応
寝ている状態から、両腕を持ってゆっくりと上体を引き起こします。そのときに、首がすわっていない新生児でも、体を丸めようとして頭を持ち上げようとする反射です。生後1か月ほどで消失します。
モロー反射
大きな音や、体がふいに何かにふれたときに、両手両足をパッと広げます。人類が樹上で生活をしていたころに、木から落ちたときに何かにつかまるための習性が残っているという説があります。
把握反射
手のひらを指でふれると、ぎゅっと握りしめてきます。足の裏でも同様の反射が見られます。樹上で生活をしていた、大昔の名残という説も。
吸てつ反射
口の周りをちょんちょんと指などでふれると、強い力で吸いつく反射。生まれてすぐでもママのおっぱいを自分で飲める力が備わっています。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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