【小児科医監修】生後7〜8か月の赤ちゃん 夜泣きの原因&対策テク
生後7〜8か月がピーク 夜泣きを乗り切る
夜泣きは、7〜8か月ごろがピークで、1歳6か月くらいでおさまってきますが、2歳を過ぎてもおさまらない子どももいます。夜泣きは、寝ぼけているのと同じ。 夜泣きのときに、無理に起こして目を覚まさせたり、明るくして授乳をしたりすると、それがまた刺激になり、その後にまた夜泣きを引き起こします。
原因は、はっきりとはわかっていませんが、不安だったり、眠いのに眠れなかったり、生活リズムのずれがあったりと、さまざまな要因が考えられます。有効な対策はそれぞれの赤ちゃんによって違いますが、抱っこや添い乳などママと触れ合うことは効果があります。赤ちゃんが安心して眠りやすくなるためです。
夜泣きは一時的なことなので、やがておさまります。しかし、夜泣きがクセにならないように生活リズムを整えて、早寝早起きを心がけるようにしましょう。
赤ちゃんの夜泣きの原因4
授乳しても、あやしても泣きやまない、眠らない。その原因はいろいろあります。
原因①生活リズムのずれ
昼寝の時間が長かった、来客があったなど、いつもの生活リズムがくずれたときに泣くことがあります。
睡眠のリズムを戻しましょう。まず、起床時間をもとに戻すことで、食事や昼寝などのリズムが整いやすくなります。
原因②興奮して眠れない
日中に受けた脳の刺激を、赤ちゃんは睡眠中に整理しています。そのため脳が活発になり刺激されて興奮してしまい、目が覚めてしまいます。
脳がしっかり発達しているあかし。刺激を整理するのは必要なことです。「脳が成長しているのね」と前向きに考えましょう。
原因③眠りが未熟
夜泣きのほとんどは、眠りの浅いときに起こりがち。まだ未発達な赤ちゃんは、眠ることが下手なため、本当は眠りたいのに目が覚めてしまい泣いてしまいます。
浅い眠りであるレム睡眠が訪れるサイクルが大人は90分に1回に対し、赤ちゃんはその半分の40~60分に1回。浅い眠りがその短いサイクルで訪れるので、ちょっとの音や刺激で起きてしまいます。
原因④不安になった
寝ていたのに目を覚ましたらママがいない!と不安になり泣くことも。いつもそばにいる安心する存在としてママを認識しているためです。
赤ちゃんの夜泣きを防ぐためにできること
ポイントは3つ。これらを試してみましょう。
1. 生活リズムを整える
一番のポイントと言える生活リズム。朝起きる時間を決めたら、休みの日でも、夜泣きで寝不足になったときでも、同じ時間に起こすようにしましょう。
また、起きたらカーテンを開けて、朝の光を浴びることで体が目覚めてきます。整え始めのうちは大変ですが、自然と同じ時間に起きるようになります。
2. 昼寝は早めに切り上げる
昼間に活発に遊ばせると、その適度な疲れから、夜はぐっすりと眠るようになります。昼寝は、夕方までに早めに切り上げましょう。 昼寝をし過ぎると、夜になかなか眠らず夜更かしとなり、生活リズムが崩れる原因となります。
赤ちゃんが、夜泣きで寝不足なときは、昼寝の時間を少し多くしたり調整してあげましょう。それでも夕方は超えないようにします。
3. 寝る前にはたっぷりスキンシップ
寝る前にスキンシップをたくさんし、安心させてあげることもおすすめです。絵本を読んだり、「今日は、お散歩楽しかったね。わんわん見れたね」などお話ししたり、マッサージをしたり、ギュッと抱きしめたり。ちょっとしたことで、赤ちゃんの不安がやわらぎます。このスキンシップを毎日決まって行うことで、やがて入眠するための決まりごととなり、寝かしつけのときにらくになります。
マッサージは、背中をさすったり、おなかをなでたりという「ママやパパの手が触れる」ということがポイント。お風呂上がりに、ベビーオイルを使って全身をマッサージしてあげるのもいいでしょう。
赤ちゃんの夜泣き対策テク6
どのテクが有効なのかは、赤ちゃん次第。いろいろと試して、赤ちゃんに合うものを見つけましょう。
テク1 2〜3分見守る
すぐに反応せずにしばらく見守ります。少し泣いたらそのまま寝入ることもあります。寝言のひとつとして泣くこともあるからです。
テク2 抱っこする
抱っこして、背中をトントンとしたり、ゆらゆらと揺らします。歩きながら抱っこをするとその心地よい揺れで眠くなることも。
テク3 授乳する
明るくせず、布団やベッドの上でそのまま添い乳をしてみましょう。おっぱいを飲むことで、安心してまた眠ることもあります。
テク4 水分補給をする
のどがかわいていて、麦茶や白湯を飲ませると泣きやんで眠ることもあります。枕元に水分を置いておくといいでしょう。
テク5 ベランダに出てみる
暖かい季節なら、気分を変えるために、抱っこしてベランダに出て夜風に当たってみるのもよいでしょう。
テク6 おなかの上で抱っこ
ゆらゆらの抱っこで眠ったものの、布団におろすと泣くときは、おなかの上で抱っこしてみましょう。より深く眠ってくれることも。
中小路ムツヨ
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