【小児科医監修】事故の応急手当て・ひどい日やけ
ひどい日焼けはやけどと同じです
紫外線にはA波(UV‐A)とB波(UV‐B)があり、A波は肌を黒くし(サンタン)、B波は赤くします(サンバーン)。サンバーンは軽いやけどと同じこと。赤ちゃんの肌は特にデリケートなため、ひどくなるとヒリヒリ痛んだり、水ぶくれができたりします。
赤ちゃんのときから紫外線対策を
紫外線の影響は日焼けだけではありません。肌の老化を促進して皮膚がんの発生率を高めたり、目にダメージを与えたりします。子どもは外遊びが大好き。「18歳までに、一生に浴びる紫外線量の半分を浴びる」といわれます。小さいときからの紫外線対策が大切です。
応急ケアのポイント
1. 肌が赤く熱を持っている場合は、ほてりを冷ます
水のシャワーを日焼けした場所にかけたり、ぬれタオルで冷やしたりします。冷蔵庫で冷やした水に浸したコットンで、日焼けした場所をやさしくなでるようにしてもよいでしょう。
2. 水ぶくれは皮膚科を受診する。
水ぶくれをつぶさないように清潔なガーゼで保護し、なるべく早く皮膚科を受診します。
3. 皮膚を刺激しないようにする。
おふろはぬるめにして、着がえなどの際も肌をこすらないように気をつけます。大人用のスキンケア用品は刺激が強い場合があるので、使わないようにしましょう。
日焼け止めのSPFやPAの選び方
赤ちゃんや子どもの場合は、ベビー用・子ども用の低刺激のものを。UV効果が高いほど肌への負担が大きいので、ふだんの生活では、SPF10〜20未満、PA++で十分です。初めて使用する場合は、かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。
SPF
UV-Bを防ぐ指数。たとえばSPF2なら、何もぬっていない肌と比べて皮膚に浴びている紫外線量が2分の1になるということ。
PA
UV-Aを防ぐ指数。+の数が増えるほど効果的です。
受診の目安をチェック
診察時間内に病院へ
□ 赤くはれて痛がり、発熱している。
□ 水ぶくれができている。
家でようすを見る
□ 冷やしたら赤みが引き、痛がっていない。
予防ポイント
- 10~14時の、紫外線が強い時間帯の外出はできるだけ避ける。外で遊ぶ場合は日陰を選ぶ。
- 長袖の服や帽子で紫外線を防ぐ。
- 外に出るときは日焼け止めをぬる。
- 海辺や高原など紫外線の強い場所では、屋外にいるのは短時間にする。
浅羽ピピ
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