【小児科医監修】りんご病(伝染性紅斑)
【症状】両側のほおが発疹で赤くなる
ヒトパルボウイルスB19というウイルスが原因の感染症です。正式な病名は、「伝染性紅斑」ですが、発病するとほおがりんごのように赤くなるので、「りんご病」と呼ばれています。
この病気にかかっている子どものせきやくしゃみなどの飛沫によって感染します。主に幼児期から小学校ごろの子どもの間で、春から初夏にかけて流行するという特徴があります。2歳前の赤ちゃんがかかることはあまりありません。
一般的には軽い病気ですが、ごくまれに意識障害を伴う脳炎や、赤血球がこわれる溶血性貧血などの合併症を起こすこともあるので、油断は禁物です。
発疹
1〜3週間の潜伏期間の後、両方のほおが赤くなります。最初は斑点状ですが、その後、りんごのように、少し盛り上がった鮮やかな赤い色になります。
1〜2日たつと、腕や足の外側にもレース状の網目模様や波模様の発疹が現れます。発疹ができているところは、多少むずがゆかったり、ほてった感じがすることもあります。
顔にできた発疹は2日ほどで消えます。腕や足の発疹も、1〜2週間で自然に薄くなって消えていきます。
発熱
発疹が出る1週間ぐらい前に熱が出たり、筋肉痛や体のだるさなどを訴えることもあります。その後、発疹が出ますが、そのころには熱は出ないことが多く、出ても37度台の微熱程度です。
保育園・幼稚園
保育園や幼稚園に通っている場合、登園を控えるように勧められる場合があるかもしれません。
しかし、ヒトパルボウイルスB19の感染力があるのは、発疹が出る前の1週間ぐらいです。ほおが赤くなった時点ではすでにほかの人にはうつらないですが、全身の状態が良くなってからが登園の目安です。
大人がかかったとき
大人がりんご病にかかると、発熱や関節痛などの症状が強く出ます。
また、妊娠12〜20週までの妊婦がこの病気に感染すると、胎児が胎児水腫という重い貧血になったり流産したりする心配があります。妊娠中でりんご病が流行しているときは、人ごみを避けたりして、できるだけうつされないように気をつけてください。
【治療】いつもどおりに生活し、自然に治るのを待つ
発症したら、小児科を受診してください。ごくまれに合併症を起こすこともあるので、一度は受診して医師の指示を仰ぎましょう。合併症がなければ、ほとんどの場合、特別に治療しなくても自然に治ります。かかってもふだんどおりに生活していて大丈夫です。
かゆみ対策
発疹のかゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬が処方されるでしょう。また、発疹をかきむしらないようにつめは短く切っておきましょう。
おふろや遊びはふだんどおりでいい
発疹が出ている間は、熱いおふろに長く入ると赤みが強くなって長引くことがあります。また、体を活発に動かしたり、日光に長く当たったときも赤みがぶり返します。
しかし、これらは、体が温まって体温が上がったために、発疹の赤みが増しただけ。病気そのものが悪化したわけではなく、心配はありません。おふろも遊びもいつもどおりで大丈夫です。
ただ、気になるようなら、入浴はシャワーだけにして、短時間で切り上げたり、発疹が目立たなくなるまでは家の中で過ごしてもいいでしょう。
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