【小児科医監修】じんましん
【症状】食品などが原因になり、体中に発疹が現れる
全身にかゆみのある赤い発疹が出ます。発疹は大小いろいろで、表面が平らで全体的に盛り上がっています。場合によっては、いくつかの発疹がつながって大きく広がることもあります。
食物アレルギーの初期症状
じんましんは、食物アレルギーの初期症状としてよく見られます。卵、牛乳、豚肉、さばやいわしなどの青魚、えび、いか、かに、そばなど、あらゆる食品が原因になります。また、これまでは問題のなかった食べものが、突然じんましんを引き起こすこともあります。
数多い原因
じんましんができる原因は食品だけではありません。飲み薬、食品添加物、ダニ、カビ、花粉、虫刺され、日光、汗、気温の変化、皮膚をひっかいたりこすったりする物理的な刺激などが原因となることもあります。かぜをひいたときや疲れたときの体調不良、ストレスなども原因になる場合があります。そのため、じんましんの原因をつきとめるのは難しい場合が少なくありません。
ちなみに、赤ちゃんにじんましんができることは、それほど多くありません。じんましんがよく見られるのは、2〜3歳過ぎの子どもです。
症状の経過
突然、強いかゆみのある赤い発疹が体のあちこちにできます。発疹は、虫刺されのような赤い、少しふくらみのある発疹で、形はさまざま。いくつかの発疹がくっついて地図のような形で大きく広がることもあります。
症状が重いときは、皮膚だけでなく、唇や口の中、のど、消化管の粘膜にもできます。呼吸困難や、下痢・嘔吐などの症状を起こすこともあります。
発疹が出る部位や消えるまでの時間、かゆみの程度はさまざまです。出たり消えたりを繰り返しますが、ほとんどの場合は、数時間から数日で消えます。発疹のあとも残りません。
急性と慢性
1週間以内に治まるものを急性じんましん、1か月以上長引くものを慢性じんましんと呼び、赤ちゃんの場合は、慢性的に続くことはほとんどありません。
【治療】症状がひどいときは、飲み薬で治療
特に治療をしなくても、自然に治ることがほとんどです。症状が軽ければ、しばらく家でようすを見ていてもいいでしょう。かゆみが強いなど症状がひどい場合や、じんましんがなかなか消えないときは、小児科を受診してください。
抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤
原因がわかっている場合はそれを除去すればいいのですが、わからない場合は症状をやわらげる薬で治療します。多くの場合、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の飲み薬が処方されるでしょう。服用すると症状は治まりますが、じんましんは発疹が出たり消えたりを繰り返すので、よくなったからといって親の判断で薬をやめてはいけません。
除去食療法
食物アレルギーであることがわかっていて、なおかつアレルゲンが特定できる場合は、医師の指示のもとで除去食療法を行うこともあります。
かゆみでつらそうなら、冷やしてあげる
じんましんは強烈なかゆみを伴います。かゆくてつらそうだったら、じんましんのできているところに、ぬれタオルなどを当てて冷やしてあげるとかゆみが治まることもあります。
逆に体が温まるとかゆみが増しますから、じんましんが治まるまでは熱いおふろはさけ、ぬるめのお湯でシャワーを浴びさせてあげるといいでしょう。
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