【小児科医監修】百日ぜき
【症状】激しいせきの発作が起き、命にかかわることも
激しいせきの発作が続き、治るまで2か月ぐらいかかる病気です。感染力が強く、月齢が低いほど重症になります。百日ぜきにかかっている人が、せきやくしゃみをすることで百日ぜき菌が飛散。鼻やのどに入り込んで感染します。
百日ぜきの経過
①カタル期(1〜2週間)
6〜20日ほどの潜伏期間の後、くしゃみやせきなどかぜのような症状が1〜2週間続きます。発熱はほとんどありません。この時期を「カタル期」といいます。
②痙咳期(2〜4週間)
せきはしだいにひどくなり、「コンコン、コンコン」とたて続けに数十回のせきをした後、「ヒュー」と息を吸い込む、発作的なせきが出るようになります。これが百日ぜき特有のせきの発作で、「レプリーゼ」と呼ばれます。なお、この発作が続く時期を「痙咳期(けいがいき)」といいます。
1回の発作は2〜3分ですが、1日に数十回の発作が起きます。しかも、夜中や明け方に発作が激しくなるので、眠れなくなって体力が落ちてしまいます。
③回復期(2~4週間)
このようなせきの症状が2〜4週間ほど続いた後、回復期に入り、せき込む回数が徐々に減っていきます。しかし、病名のとおり100日ぐらいせきが続く赤ちゃんもいて、完全に治るまでには2〜3か月ぐらいかかります。
低月齢の赤ちゃん
月齢の低い赤ちゃんの場合、激しいせきの後に息を吸い込むことができなくなり、呼吸が止まってしまうことがあります。そうなると、全身に酸素が行き渡らなくなり、唇やつめが紫色になるチアノーゼやけいれんを起こしたり、死亡することも。肺炎、脳炎、中耳炎などの合併症を起こす場合もあります。
【治療】早めに治療すれば、抗生物質で軽くすむ
早めの治療が肝心です。かかり始めのころに治療を始めれば、その後の症状を軽くすることができます。百日ぜきと診断がつけば、抗生物質で治療します。
しかし、痙咳期に入ってせきの発作が始まると、薬で症状を抑えることは難しく、対症療法が中心になります。チアノーゼや無呼吸発作、けいれんが起きたときは、至急受診をします。
乾燥対策
空気が乾燥していると、せきが出やすくなります。加湿器などを使って室内を十分に加湿しましょう。
水分補給
せきが激しいときは、水分を少しずつあげるといいでしょう。
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