【助産師監修】母乳はいつまであげる?断乳との違いは?卒乳の方法を解説
いったい母乳はいつまであげればいいの?
母乳育児がよいと言われて、母乳育児をしてきたママたちがたくさんいますよね。
最初はなかなか母乳がでなくて苦労した人や、乳腺炎になってつらい思いをしたり、乳首が傷ついて痛みをこらえながら授乳した…という人もいると思います。
それでも、なんともいえない授乳中の我が子の横顔と、なんとも言えないぽかぽかとした温かいスキンシップの時間だったりして、おっぱいが終わることが寂しくて仕方がない…、という言葉を聞くこともあります。
そもそも「人」は「哺乳類」なので、母乳を飲んで育ってよいのです。その原点にならい、何歳まであげてもOKという考え方もあります。
WHO(世界保健機関)は、最初の2年間は母乳をあげることを推奨しています。これは衛生的に母乳の方が安全性が高い地域もあることを考慮しての年齢とも考えられますが、それ以上に人と母乳の関係性は深いものであるともいわれます。
何歳で卒乳がいい、断乳がいいというのは、本当に「ケースバイケース」です。「〇〇がいいから◆◆」ということはありません。
日本は離乳食という考え方で母乳やミルクの次は食事という順序ですが、世界では補完食として、母乳を飲ませながら食事を勧めていく地域もあります。
保育園に入園したから絶対に卒乳しなければ…ということもありません。仕事帰宅後に授乳をして一日を終える…なんてワーキングマザーもいらっしゃいますよ。
卒乳と断乳の違い
断乳は「母乳を日程をきめてすぱっと決めてやめる(母親主体)」、卒乳は「母乳をゆっくり回数を減らし自然と卒業していくこと(子どもを主体)」というニュアンスでしょうか。
どちらがよい、悪い、というものではなく、子育てをする人たちの考え方とライフスタイルの中でどちらの方向を選んでいくかを決めればよいでしょう。
たとえば、ママがご病気でお薬を飲むために急に断乳をしなくてはいけない、ということもありますよね。ケースバイケースで、親子でじっくりと自分たちの成長発達のなかで、必要な選択をしていってほしいと思います。
ただ目安として、以下の場合は卒乳が近いのかもしれません。
- 母乳と食事のバランスをみて食事が中心になる
- 体の発達が進みしっかりと歩き始めている
- 少しずつ外に向かって興味関心がでてきて、一人遊びやママから離れて遊ぶ時間が増えてきている
少しずつ意図的に授乳の回数を減らしていくことも一つのアプローチになります。
なかなか卒乳できないときは
卒乳については、焦らず子どものペースを優先としましょう。
まずは身体の発達を優先してみていきながら遊びの経験を増やしていくことをおすすめします。
また環境が大きく変わる時期(入園や引っ越しなど)は、子ども自身も環境の変化でストレスを感じてママのおっぱいで安心したい!となることが多いです。そんなときは卒乳を急がないことをおすすめします。
もしどうしても卒乳時期を早めたいときは、地域の子育て広場などにいって、保健師や助産師などに相談してみましょう。子ども自身も様々な人との交流が増えていくことも卒乳のたすけになりますよ。
ついつい「卒乳 方法」と検索しがちですが、まずは自分たちらしい子育ての中で、本当はどうしていきたいかを、一緒に考えていく大切な時間だと考えましょう。
「おっぱい卒業いつにしようか?」なんて声をかけてあげながら授乳して、一緒に成長を味わっていただけたらと思います。
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