【助産師監修】寝返りっていつからするの?寝返りしやすい環境づくりや練習のコツは?
赤ちゃんの寝返りはいつから?
一般的に寝返りをする時期は生後5~6か月と言われています。(私が看護師の国家試験の勉強をしていた頃は「寝返りゴロゴロ、5・6か月」という語呂合わせで覚えていました!)
しかし実際の成長発達には個人差が大きく、生後3か月から寝返りをする子もいれば、体に問題がなくても生後7か月を過ぎるまで寝返りをしない子まで様々です。
寝返りが遅くても大丈夫?
厚生労働省の母子手帳の省令様式では「生後6~7か月頃」のページに「寝返りをしたのはいつですか」という質問項目が記載されています。
7か月を過ぎても寝返りをする気配がまったくなく心配な場合は、6~7か月検診を受けてみたり、かかりつけの小児科で相談してみてもよいでしょう。
寝返りをしない場合は練習をした方がいいの?
「寝返りの練習をさせた方がよいですか?」と聞かれることがありますが、必ず行わなければいけないものではありません。
小児科で「体に問題はありません、様子を見ましょう」と言われたのならば、その子の成長のスピードを見守ってあげましょう。
環境を整えることは大切!
基本的にはその子の成長のペースを尊重し見守ってあげるとよいと思いますが、以前「寝返りをしやすい環境」を整えただけで、たった3日で寝返りを始めた赤ちゃんがいました。
その赤ちゃんは成長発達がゆっくりなタイプだったのではなく、そもそも寝返りができるようになる準備が不足していただけだったのかもしれません。
寝返りをなかなかしないときには、次のポイントが揃っているかを確認してみましょう。
1. 動きやすい服装にする
寝返りをするためには、足を大きく開いたり、伸ばしたり、体を自由に動かせることが必要です。
しかし男の子用のデニムのズボンなどの中には、おしゃれでかわいくても、生地が硬く伸縮性に乏しいものもあります。
赤ちゃんに着せる洋服は、ロンパースならゆったりと余裕があるものを、上下に分かれたセパレートなら伸縮性が良いものを選び、体の動きが制限されないようにしましょう。
2. 体を動かせるところに寝かせてあげる
抱っこ紐、バウンサー、ハイローチェア、チャイルドシート、ベビーカーなどで過ごすことが多い場合は、自由に体を動かせる時間が少なくなってしまいます。
広い場所で自由に動ける時間を意識して作ってあげると良いでしょう。
3. 興味がわいて、手がのばせるものを配置する
動きやすい洋服を着せて広い場所に寝かせてあげても、赤ちゃん自身が興味を持てるものがなければなかなか動こうとしない場合がありあます。
そんなときは赤ちゃんが「手を伸ばしたい!」「気になる!」と思えるような物を使って、好奇心を引き出してあげるとよいでしょう。
寝返り練習の方法は?
どうしても心配だから練習をさせたい!そんなときは前述の通り、自由に体を動かせる環境を整えてあげることと、赤ちゃんが「動きたい!」と思えるよう促してあげることがポイントです。
おもちゃで遊ぶ場合は、カラフルなものや振ると音が鳴るようなものが関心をひきやすくおすすめです。
さらにおもちゃを見せる場所にも一工夫を。おもちゃは赤ちゃんの足元側よりは胸より上の位置に置いて見せてあげるほうが、手を伸ばしてきた時に足や体全体まで動きやすかったりします。
どのあたりに置くと気をひきやすく体がよく動くのかを観察してみましょう。
おもちゃ以外にも、普段から触りたがることが多いもの、例えばママのスマートフォンやおしり拭きなど、興味を持つものがあればそれを使いましょう。
もうひとつ、とてもおすすめなのは「ママの顔」です!赤ちゃんはママのお顔が大好き。
ママも赤ちゃんと一緒にごろんと寝転がって、赤ちゃんと同じ目線になって体をさすったりスキンシップの遊びをしてみましょう。おもちゃには全く興味を示さなくても、ママの顔になら積極的に手を伸ばしてくる子もいるんですよ!
寝返りの時期は個人差が大きいもの。わが子のペースを見守ってあげよう!
わが家の息子が寝返りを始めたのは早く、生後4か月の頃でした。しかし寝返りをしてからまた仰向けに戻る「寝返りがえり」ができるようになったのは、それから2か月もあとのこと。その2か月間は寝返りをしては「仰向けにしてー!」と泣いて呼ばれる日々で、一晩に7回も起こされてゲッソリしたこともありました。
そんなパターンの子もいれば、寝返りを始めるのは遅くても、寝返りと寝返りがえりを同じ日に一気にマスターしてしまう子もいます。
子どもによって性格が違うように、成長発達のパターンもそれぞれ違うもの。うちの子はどんなタイプなのかな?というのも子育ての楽しみのひとつとして、わが子なりのペースを見守ってあげてくださいね。
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