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【看護師監修】寝かしつけっていつまでするの?子どもは何時に寝かせる?

【看護師監修】寝かしつけっていつまでするの?子どもは何時に寝かせる?

アメリカやフランスでは小さな子どもでも部屋で一人で寝ているケースも多いですが、日本には添い寝の文化があり、寝かしつけをしているママとパパは多いのではないでしょうか?今回は、「寝かしつけはいつまでするべき?」というお悩みに看護師の山口砂智さんが答えます。
アメリカやフランスでは小さな子どもでも部屋で一人で寝ているケースも多いですが、日本には添い寝の文化があり、寝かしつけをしているママとパパは多いのではないでしょうか?今回は、「寝かしつけはいつまでするべき?」というお悩みに看護師の山口砂智さんが答えます。

寝かしつけはいつまでする?

寝かしつけといってもさまざまなスタイルがありますよね。読者のみなさんはどのような寝かしつけをしているでしょうか?

隣りでひたすら寝たふりをしたり、抱っこ、おんぶ、トントンする、スクワット、バランスボールを使うなどなど……。このような寝かしつけは、ママとパパが心地よく、負担にならないのであれば、子ども本人が必要だと感じる限り続けてよいでしょう。

一人で眠れるようになる時期には個人差があります。幼稚園入園と同時に子ども部屋で一人で眠れる子もいれば、小学生になってもママやパパと寝たいという子もいるでしょう。しかし、ママとパパが「この寝かしつけはつらい!」と思ったら、方法を変えてみることをおすすめします。

例えばスクワットで寝かせていたら、次は揺れない抱っこにする。揺れない抱っこで寝れたら布団でトントンする。トントンで寝れたら、添い寝で寝たふりをしてみる、などです。そして徐々に子ども自ら布団で寝つけるように誘導してあげるとよいでしょう。

何歳になったから寝かしつけをやめないといけないという決まりはありません。ママとパパと子どもに合った寝かしつけを選びましょう。

寝かしつけはいつまで大変?

寝かしつけが大変かどうかは子どもの性格や寝かしつけ方法によります。

個人差があるものの、生後6か月以降、赤ちゃんは夜通し寝られる状態になるといわれていますが、夜泣きをしてしまう場合は、空腹や脳の興奮が原因となっている場合が多いです。

また、赤ちゃんは寝ついたときの状況と夜中眠りが浅くなったときの状況が違うと、不安で泣き出してしまう傾向があります。

1歳頃の幼児期に入ると、夜間の睡眠も継続的にできることが多くなっていきます。これは「眠る力」が育っている証拠です。

また子どもの脳は12歳頃で大人の脳の状態になると言われています。脳が発達していくと、大人のようにスムーズに入眠できるように「眠る力」も育っていくので、成長と共に寝かしつけが楽になってくる場合が多いでしょう。

抱っこや添い乳、道具がないと寝ない場合は?

抱っこや添い寝、寝かしつけに必要なアイテムがないと眠れない状況は、赤ちゃんに「入眠の癖」がついているということになります。

入眠の癖が全て悪いもの、というわけではありません。お気に入りのタオルやぬいぐるみなどは、近くにあれば自分でつかみ再入眠をしやすくする便利グッズになることも。大きくなり一人で入眠できるようになってくれば自ずと卒業するので、欲しがるうちは一緒に寝かせてあげましょう。

しかし、抱っこや添い乳は大人が必要になるため、これにママやパパが苦痛を感じるのであれば、改善策を考えましょう。

「ねんねトレーニング」と呼ばれる入眠の癖と睡眠を切り離して眠る(ベッドや布団でトントンするなどの親の手助けがなくても、子どもだけで眠れるようにする)トレーニングを行うこともおすすめです。

何時までに寝かしつけるべき?

乳幼児の就寝時間は月齢や最後のお昼寝の時間によってさまざまです。

赤ちゃんが起きていられる時間を活動時間といいますが、例えば、生後8か月の赤ちゃんが最後のお昼寝(夕寝)で午後5時に起きたとしたら、活動時間は2〜2.5時間(下記の表を参照)なので、午後7〜7時半には寝床につき、寝かしつけを開始しているのが理想です。

何時までに寝かしつけるべき?

「ママと赤ちゃんのぐっすり本」P.16、愛波 文(著)、西野 精冶(監修)、講談社、2018年よりMAMADAYS作成

しかし、長い間午後9時以降に就寝していると、すぐには早い時間に眠れない可能性があります。そのような場合は、毎日20〜30分ずつ就寝時間を早めて、遅くても午後8時には寝床につくことを目指してみましょう。

1日のリズムを作るために、朝は遅くても7時台に起きることを推奨しています。午後9時以降に就寝してしまうと、お昼寝を合わせても1日の十分な睡眠時間を得ることができなくなるのです。

早寝早起きを習慣化することで、赤ちゃんもご機嫌に過ごせてママとパパもハッピーに過ごせるようになれば、三文以上の徳になるかもしれません。

参考:

  • 愛波 文(著)、西野 精冶(監修)「ママと赤ちゃんのぐっすり本」、講談社、2018年
  • 岡田(有竹)清夏、「乳幼児の睡眠と発達」、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター、2017年

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