【専門家監修】おむつ外しはいつから?時期とスムーズに行うポイント
いつ頃から、どのようにすれば、よりスムーズにおむつ外しが行えるのでしょうか。家庭教育専門家の田宮由美先生におむつ外しの取り組み方のポイントを聞きました。
いつ頃から、どのようにすれば、よりスムーズにおむつ外しが行えるのでしょうか。家庭教育専門家の田宮由美先生におむつ外しの取り組み方のポイントを聞きました。
おむつ外しをスムーズに進められる時期3つのポイント
おむつ外しは、早ければ1歳を過ぎた頃から、中には3歳を過ぎてからというケースもあるようです。
おむつには大きく布おむつと紙おむつがありますが、布おむつの方が濡れた不快感が分かりやすいので排せつを意識しやすく、より早い段階で「おしっこ」の感覚を伝えられるようになると言われています。
おむつ外しの時期は「何歳から」と月齢を気にするより、子どもの成長や発達を目安にする方がよいでしょう。なぜなら、おむつ外しは「トイレトレーニング」と必然的にセットで取り組むことになるからです。
そのため、「親子一緒に」という意識を持って、ある程度トイレでの排せつが可能になってからの方がスムーズに進められるでしょう。
では、その時期の目安を次にお伝えします。
発達の段階
- 親の指示(話している内容)がある程度理解できる。
- 歩行ができ、一人で座ることができる。
を目安にするとよいでしょう。
子どもの興味
子どもがトイレでの排せつに興味を持った時期です。
トイレになかなか興味を持たない場合は、親がトイレに行くことを促す言葉をかけたり、絵本などで興味をひくのもおすすめです。
子どもの生活習慣のしつけ絵本として、トイレに関するものは多く出版されていますので、お気に入りを親子で見つけるのもよいでしょう。
季節
衣服の着脱や失敗したときの洗濯など親の負担を考えると、冬よりも暖かい時期に始めるのがおすすめです。
経験上、「1歳半頃~2歳半頃の間に迎える夏」が最もスムーズにおむつ外しが進められると感じます。
おむつ外しの取り組み方のポイント
おむつを外すときは、同時にトイレトレーニングも始めます。
その際はいきなり普通の布のパンツを着用するのではなく、トイレトレーニング用のパンツを使うとよいでしょう。
そして、トイレで排せつできるように練習することも必要です。
幼児用の携帯型便器、いわゆる「おまる」を使用するか、補助便座を使用し、直接トイレに座らせる方法があります。
おまるは使用後、捨てに行ったり、洗う手間がかかるほか、その後トイレに移行するステップもあります。しかし持ち運びが自由で、どこでも使用できるメリットがあります。
補助便座の場合、トイレまで連れていき、最初はやり方を教えたり、親がそばについている必要があります。しかし使用後は流すだけでよいので、洗う手間などはかかりません。
各家庭の生活スタイルに合わせ、補助便座とあわせておまるを使用するかどうかを考えられればよいでしょう。
トイレトレーニングのステップ
では次におむつ外しとセットで取り組まなければならないトイレトレーニングについて、手順とポイントをお伝えします。
トイトレステップ1. トイレ空間に慣らす
子どもの好きなキャラクターのポスターを貼ったり絵を飾ったりして、「トイレに行ってみよう!」と声がけしてみましょう。楽しい雰囲気で始めることが大切です。
子どもが「トイレは汚い、怖い」というようなイメージを持たないよう、おむつ外しを始める少し前から、トイレに足を運びたくなる工夫をしましょう。
トイトレステップ2. 親の掛け声、親の見守り
最初は親が一緒についていき、親が初めに手順のお手本を見せ、そして子ども自身に補助便座に座らせ、実際におしっこのチャレンジを促してみましょう。
ある程度、一人で出来るようになれば、見守りに切り替えるといいですね。
トイトレステップ3. タイミングを決めてトイレに行く
「おしっこや、うんちがしたくなったら教えてね」と言葉がけしても、子どもが排せつの意思表示をしないこともあります。
その場合は、食事の前、お昼寝のあと、外出する前、帰宅後など行動とセットにして、「トイレに行こう」と時間を決めてトイレに誘導するとよいでしょう。
トイトレステップ4. 顔色を見てトイレを促す
おむつ外しが少し進んでくると、子どもが「トイレに行きたい」と言い出さなくても、顔色や様子を見ていれば分かることもあります。
子どもの様子をよく見ておきましょう。
トイトレステップ5. 補助便座やステップ台の準備
家庭のトイレは大人用になっていて、幼児の体格には合いません。専用の補助便座や、ステップ台を用意しましょう。
ステップ台は、自力で便座に座るのに役立つだけでなく、踏ん張るときにも足がつくと力みやすいというメリットがあります。
トイトレステップ6. 褒める
一人でうまくできれば、必ずほめてあげましょう。
「上手に一人でできるようになったね。すごいね」などと親にほめられると、次回の意欲にもつながります。
布おむつか紙おむつかによっても時期は異なる
おむつを外す場合、布おむつを使用しているか、紙おむつを使用しているかでも時期が違ってくる場合があります。
布の方が濡れた感触が分かりやすいので、排せつの瞬間が幼児に分かりやすく、その気持ち悪さが実感できるのも一般的に早いでしょう。
おむつ外しは焦らずに
おむつ外しをしているとき最もNGなのは、子どもが失敗したときに怒ることです。
親としては洗濯物が増え、部屋も汚れ、イライラの原因になることも多いと思いますが、子どもは怒られるとトイレに行くことや排せつ自体に嫌なイメージを持ってしまいかねません。
失敗してしまったときは、「パンツを履き替えなくっちゃね~」と声をかけ、ママやパパに着替えを手伝ってもらった温かい記憶が残るようしてください。
そして「次はおしっこが出る前にママやパパに教えてくれると嬉しいな」と声をかけましょう。
また、着替えが簡単で汚れてもよい服を用意する、部屋もカーペットなどは敷かずフローリングのままにしておくなどの工夫をするのがおすすめです。
保育園に通っている場合は、おむつ外しをしていることを先生に一言伝えておくと、「おしっこ」をしたがっている様子がみられた場合、トイレに行くことを促したりしてくれる場合もあります。
いつかは外れるおむつ。焦らずに取り組みましょう。
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