【医師監修】赤ちゃんはいつから、なぜ笑うの?笑わない場合はどうする?
赤ちゃんはいつから笑うの?
生後1週間までに見られる生理的な笑い
まず、生まれて間もない頃に生理的な笑い(新生児微笑・生理的微笑)が見られます。
これは大人があやしたりするとに反応するというよりは、反射のようなもので、ふとした瞬間にニッとします。
生まれてすぐにかわいく笑うことで、周りにお世話してもらいやすくなるようにする人類の生存本能のようなものなのではないかと、私は勝手に解釈しています。
生後2ヶ月からは社会的な笑いに
その後、だんだんと外の刺激に反応して笑うようになります。あやしてもらったり、母乳やミルクを飲んでお腹が満たされたりするとニコッとすることが多くなるでしょう。
生まれてすぐの赤ちゃんの視力は目の前の人がぼんやりと見える程度ですが、だんだんと見えるようになっていき、生後2ヶ月くらいになると、目の前の物をじっと見るようになります。例えば、いつもお世話してくれる人の顔を見て笑ったりします。
この頃には追視といって、目で物を追うようになります。まだ首はすわっておらず、自分で移動することはできませんが、赤ちゃんの目の前で左右におもちゃを動かすと目を動かしてじっと捉えようとします。
音に対しても生後まもない頃から反応して、大きな音にビクッとしたり、泣いたりします。2ヶ月くらいになると音がする方に顔を向けたりするようになるでしょう。ラトルなどであやすと楽しそうに笑ったりするかもしれません。
このように、赤ちゃんの笑いは最初は生理的に、その後成長とともにあやして笑うようになります。
あやしても笑わない……心配なときは?
もしもあやしても笑わないとなると「何か問題があるのでは?」と考える人は多いと思います。
1回あやしてみて笑わなかったからといってすぐに問題があるということにはなりませんが、反応の有無は発達の状態を判断する重要な手がかりです。例えば、目が見えない場合にはおもちゃを目で追う追視が見られずあやしても反応しにくく、また耳が聞こえていない場合にはラトルで音を立てても反応があまりみられないでしょう。
もし脳に問題がある場合には見えていなかったり、音が聞こえなかったり、もしくは見えたり聞こえたりはしているけれども笑いという反応が起こらない状態にある可能性はあります。
生後2ヶ月において追視の有無は成長発達においてキーとなる行動です。
診療の場で、ときに先天的な問題などでこのような症状を認める赤ちゃんにも出会いますが、発達については「◯◯が見られない」ことで即「異常」と判断するわけではありません。
体の姿勢、筋肉の緊張など、これまでの成長過程など総合的に診る必要があります。
何度やっても笑ったり反応することがない、生まれてから一度も笑っていないなど、笑わない以外にも複数気になることがあるときなどは、一度かかりつけの小児科医に相談してみてください。また、個人差の範囲で反応が薄いタイプの赤ちゃんもいますが、月齢が上がってからもあやして全く反応しないときは一度相談した方がよいでしょう。
ただし笑う笑わないも個人差があり、特に生理的な笑いはいつ出るかわかりません。
一瞬笑う程度であれば、大人が見逃している可能性もあります。
笑わない場合、発達障害の可能性はある?
笑わないと自閉症などの発達障害があるかと不安になる方も多いでしょう。
しかし発達障害については、成長とともに、また社会生活をする中で明らかになってくるものなので、生後早期の時点ではわかりません。
この時期に発達障害について受診しても特別な対策はなく、経過観察となることがほとんどでしょう。
突然笑わなくなったときは?
これまであやすと笑っていたのに、急に反応しなくなったということがあるかもしれません。
例えば脳炎を起こしてぐったりしている場合は、あやしても笑わない可能性もあります。胃腸炎で脱水を起こしてつらいときもそうでしょう。
このような場合の多くは、笑わない以外の症状を伴うと思われます。熱が出ていたり、母乳やミルクを受け付けなくなるなど、体調が悪くて笑わなくなることがあります。
これまで笑っていた子が笑わなくなるということは、何らかの問題が考えられるので、早めに受診しましょう。
赤ちゃんが笑うとしゃっくり!これって大丈夫?
笑ったときにしゃっくりが出ることがありますが、実は笑ったときに限らず赤ちゃんはしゃっくりをしばしばします。
これは生理的に出るものなので様子を見ていて構いません。
驚かすなどして無理に止めようとしなくても、しばらくすればほとんど止まります。
二児のパパ・加納先生が見た「赤ちゃんの笑い」
私はわが子が生まれたときには生理的な笑いを目撃しました。
じっと見ていたら不意にニッと笑い、その様子は後光がさしているような神々しい姿に感じられ、なんとも幸せな気持ちになった思い出があります。
新生児の生理的な笑いを見られる時期は長くないので、ぜひ目撃してほしいですし、タイミングよく動画など残せたらラッキーですね。
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