【管理栄養士監修】離乳食の牛乳|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
牛乳はいつから与えられる?
離乳食中期からOK!最初は加熱して少量から
離乳食で牛乳は生後7~8ヶ月頃の離乳食中期から与えられますが、そのままではなく、必ず加熱調理したものを与えましょう。
牛乳は、特に食物アレルギーが出やすい食品なので、注意が必要です。
おかゆやスープなどに混ぜやすく、いつもの離乳食に少量ずつ加えられるので便利です。
そのまま飲む場合は、離乳食完了期を迎える1歳過ぎから。
それまでは必ず料理に加えるなど、加熱調理して与えましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
牛乳はたんぱく質やカルシウムなどを含む食材です。
しかし、含まれるたんぱく質の量から、あまり多く与えると身体に負担をかけてしまいます。
また、牛乳に含まれるカルシウムとリンは鉄分の吸収を阻害することが知られています。
離乳食が進んだ後期や完了期でも、摂取できる鉄分が少ない時期に鉄分の吸収を阻害する牛乳を多く飲ませてしまうと、鉄欠乏性貧血のリスクが高まります。
離乳食の後期までは料理で使用し、完了期になったら飲み物として与えてもよいですが、その時は赤ちゃんが好むからといって多く与えないようにしましょう。
牛乳にはさまざまな種類があります。
離乳食には牛乳そのものからできている下記の表示がある牛乳がおすすめです。
- [種類別]牛乳
また、ほかにもノンホモ牛乳や低温殺菌牛乳(パスチャライズド)などの牛乳もあります。
食物アレルギーについて
牛乳は、特に食物アレルギーが出やすい食品です。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
牛乳の目安量
子どもの成長に合わせて、与える量を変えます。
時期別の量の目安
© every, Inc.
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
子ども用スプーンひとさじの牛乳を離乳食で使う場合、よく食べてくれる食材と混ぜると使いやすくなります。
肉や魚などのたんぱく質を含む食材とあわせて離乳食を作るときは、1食分のたんぱく質の量を考えて調整しましょう。
下ごしらえのコツは?
・必ず加熱調理をする
・飲み物として与えるときは、最初は加熱して人肌程度に冷ます
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
牛乳を加熱するときは電子レンジを使うと時短になります。
量にもよりますが600Wで30秒くらい加熱しましょう。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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