【管理栄養士監修】離乳食のプルーン|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
プルーンはいつから食べられる?
ドライプルーンも生のプルーンも中期からOK!
離乳食の量が増えておっぱいやミルクの量が減ってくる頃に、便秘がちになる赤ちゃんもいます。
そんなときは水分も必要ですが、排便を促す野菜や果物を積極的に取り入れてみましょう。
プルーンは食物繊維を豊富に含む食材です。
赤ちゃんがそのまま食べるには固いため、ドライプルーンを使う場合も生のプルーンを使う場合もそのままでは与えません。
ドライプルーンを使う場合は、ゆでたり熱湯をかけたりして油抜きしてから、やわらかくなるまで加熱しましょう。
食物繊維が多いので、加熱後は縦横に細かく刻みます。
ドライプルーンは甘みが強いので、少量から与えます。パン粥や蒸しパンなどに混ぜるのもおすすめです。
ゆでたり熱湯をかけたりして油抜きしたあと、湯冷ましと一緒にブレンダーなどでなめらかにしてソースやジャムのように使うこともできますよ。
生のプルーンを使う場合は、熟しているものを選びましょう。
また、皮は固いのでむいて使用し、種を取り除き、そのあとやわらかく煮ましょう。
冷凍保存もできるので、多めに煮て月齢に合わせた形状にしてストックしておけば便利です。
管理栄養士のワンポイントアドバイス
生のプルーンの外側が白くなっていて、農薬では?と心配になる人もいるかもしれません。
しかしこれは、果物から出ている天然の粉です。
よく洗っても取れない場合がありますが、心配しないで大丈夫です。
どのくらいの量を食べさせたらよい?
子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。
初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。
プルーンの固さや大きさの目安
子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。
下の表の1回の目安量は、野菜と果物を合わせた全体の量として考えましょう。
また、ドライプルーンを与えるときは、下の表の「1回あたりの目安量」の約1/5程度の量を目安に与えるようにしましょう。
ドライフルーツにする過程で、乾燥させることで生のプルーンの甘みやカロリー、栄養素が凝縮しているためです。
ドライプルーンの場合の1回あたりの目安量
初期(5〜6ヶ月頃):まだ与えません
中期(7〜8ヶ月頃):約4〜6g(ドライプルーン約1/2個〜2/3個)
後期(9〜11ヶ月頃):約6〜8g(ドライプルーン約2/3個〜1/2個)
完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃):約8g(ドライプルーン約1個)
甘いフルーツはメインのおかずではないので、料理に使用したり、そのまま食べるときも、1回の量が多くならないようにしましょう。
プルーンの時期別の大きさ・固さの目安
© every, Inc.
下ごしらえのコツは?
- 生のプルーンは皮をむき、種をとる。そのあとやわらかく煮る
- ドライフルーツは、ゆでたり熱湯をかけたりして油抜きしてから、やわらかくなるまで加熱する。そのあと縦横に細かく刻む。
食物アレルギーについて
プルーンは、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関に受診できる時間に与えるようにしましょう。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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