
赤ちゃんの寝ぐずりはいつまで?快適な睡眠環境とは?
寝ぐずりする赤ちゃんにイライラしてしまったママも少なくないはず。今回は米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんに、赤ちゃんの寝ぐずりと快適な睡眠環境について教えてもらいました。
寝ぐずりする赤ちゃんにイライラしてしまったママも少なくないはず。今回は米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんに、赤ちゃんの寝ぐずりと快適な睡眠環境について教えてもらいました。
寝ぐずりとは?
「寝ぐずり」とは、眠くなるとぐずぐずして、赤ちゃんがなかなか寝ないことをいいます。「寝ぐずり」とは反対に、起きる時間になってもぐずぐずしてスッキリ起きない「起きぐずり」もあります。
そのほか、夜中に突然起きだす「夜泣き」や、寝つくまでに時間のかかる「長時間の寝かしつけ」もママとパパを悩ませる睡眠トラブルとして挙げられます。
寝ぐずりの原因は?
赤ちゃんが寝ぐずりをする原因は一言ではまとめられず、いくつかの理由が考えられます。まず、お腹が空いていないか、おむつの状態が大丈夫か。これらはいつもママやパパがチェックしているポイントだと思います。
そのほか風邪など、体調が悪くないかどうか。どこか痛がっている様子がないかも注意ですね。
これらが問題なくても寝ぐずりをする場合は、寝るための快適な環境が整っていない可能性が原因の一つとして考えられます。さまざまな要因が考えられますが、今回は主に寝るための快適な環境についてお伝えします。
寝ぐずりの時期はいつからいつまで?
「寝ぐずりがいつからいつまで続くか」は、一概には言えません。新生児でも、3〜4歳でも、寝ぐずりする子どもはどの月齢でもいます。
月齢や年齢に関わらず、睡眠の環境が整っていない場合や、子どもの気持ちが不安定なとき、活動時間(起きていられる時間)がオーバーして疲れすぎているときなどにも、寝ぐずりが見られる可能性があります。
寝るための快適な環境とは?
安全な環境で寝かしつけることを前提として、以下の項目で気になることはありませんか?少し意識を向けて改善してみることで、スムーズに寝かしつけができるかもしれません。また、寝ついたときの環境と目覚めたときの環境が同じであることも大切です。
光
睡眠を改善するためには3つの光がポイントです。まずは朝日。朝15分ほどカーテンを開けて朝日を浴びることを繰り返すと、睡眠のリズムが整ってきます。
2つ目はブルーライト。テレビやスマホ、タブレットなどは脳を興奮させることもあるため、就寝の2時間前にはやめておいたほうがよいでしょう。2時間前まではなかなか難しいという場合は、せめて1時間前までには消すようにしてみましょうね。
そして常夜灯です。天井の常夜灯は眠るには明るすぎるため、足元を照らす程度で暖色系のおやすみライトがおすすめです。
音
静かにしたほうがぐっすり眠れると思うかもしれませんが、特に月齢の低い赤ちゃんは、無音だと不安に感じることがあります。赤ちゃんが安心する音の例として、テレビやラジオのシャーッという音、換気扇の音などがあります。波の音や小川の音などのゆらぎのある自然音を流したままにするのもよいですね。
部屋の湿度と温度
赤ちゃんが寝るときの最適な温度は、季節や環境などによって変わります。赤ちゃんが寝苦しそうだったり、寝汗をかいていたりする場合は、温めすぎていないか確認してみましょう。大人が少し肌寒く感じる程度が目安です。
また、エアコンの風が直接赤ちゃんに当たると体温が奪われすぎてしまうため注意しましょう。湿度は50%前後が目安です。
寝る時の服装
米国小児科学会は、乳幼児突然死症候群のリスクを低くするため、掛け布団は使用しないほうがよいと伝えています。その代わりに季節や成長に合わせ、おくるみやスリーパーを使用しましょう。
ただし、素材の性質によってかゆみが出たりすると、睡眠の妨げになります。肌の様子などもチェックしてみましょう。
愛波さんよりママにメッセージ
寝ぐずりや起きぐずりで悩むママはとても多いです。
さまざまな要因があると思いますが、まずは身近な工夫として、睡眠の環境を整えてみることでよく眠れるようになるケースは多くみてきましたので、ぜひ取り入れてみてもらいたいです。
かつて私も次男の昼寝の起きぐずりに悩んだ時期がありました。
長男の幼稚園のお迎えと次男の昼寝の時間がかぶってしまい、次男の起きぐずりにストレスを感じてしまったので、一時的にベビーシッターさんに寝ている次男を見てもらっていました。葛藤はありましたが、それでずいぶん心のバランスがとれました。
赤ちゃんの睡眠について悩むママは、いろいろと頑張りすぎている人が多いようにも思います。
ママの幸福度も赤ちゃんの睡眠につながりますので、ママはあまり自分を追い詰めないように心がけてください。
赤ちゃんのお世話が大変な時期は、毎回完璧なごはんを作ることは難しいですよね。
ところどころ手を抜きながら過ごしてほしいなと思います。
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寝ぐずりの原因や時期は月齢や環境など個人差があります。眠る環境を整えてみることで赤ちゃんがスムーズに眠れる可能性があるので、思い当たる部分があれば、ぜひ試してみてください。
- 寝ぐずりはどんな月齢の子どもにも起こり得る
- 寝ぐずりをする場合は、まず赤ちゃんの状態や体調をチェックしよう
- 不安な気持ちや疲れすぎているときに寝ぐずりすることがある
- 赤ちゃんが快適に眠れるよう、光・音・温度・湿度に気をつけよう
- 乳幼児突然死症候群を避けるためおくるみやスリーパーを使おう
参考:愛波 文(著)、西野 精冶(監修)、「ママと赤ちゃんのぐっすり本」、講談社、2018年
愛波文さんの著書「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)は現在発売中
愛波文さんのページ
Blog:https://ameblo.jp/babysleepsite
HP: https://sleepingsmartconsulting.com
Instagram: @Aya_aiba
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