新幹線には何歳から乗車できる?知っておきたい子どもの運賃・料金
新幹線は何歳から乗ることができる?
国内の長距離移動に欠かせない新幹線。JRでは、新幹線に乗る場合の運賃・料金についての規則を、1歳未満の赤ちゃんについても定めています。つまり、新幹線には何歳からでも乗ることができます。
新幹線に乗るとき、こどもの運賃・料金は?
いざ家庭の事情などで新幹線を利用することになったとき、子ども料金はいくらかかるのか確認しておきたいですよね。
ちなみに運賃とは「人の輸送に対する対価」のこと。新幹線でいうと「乗車券」を指します。料金とは「運送以外の設備利用や付加サービス、役務の提供に対する対価」のことで、「自由席特急券」や「グリーン料金」などのことを指します。
「こども」の乗車券・特急券・急行券・指定席券は「おとな」の半額
JRの規則では、6歳以上12歳未満は「こども」に区分されています。ただし、12歳になっても、小学生の間は「こども」の区分です。
「こども」の運賃・料金は「おとな」の半額(5円のは数は切り捨て)になります。
例えば、東京から京都までのぞみ号指定席を利用する場合は、おとなで運賃8,360円、指定席特急料金5,810円がかかるので、こどもにはそれぞれの半額、運賃4,180円、指定席2,900円がかかります。
未就学児は無料
1歳未満の乳児と、1歳以上6歳未満の「幼児」は、基本的にJRの運賃・料金は無料です。6歳でも小学校入学前は「幼児」になります。
乳幼児が新幹線自由席を利用する場合、また、指定席でもおとなの膝の上に乗せる場合は運賃・料金はかかりません。
しかし、自由席には必ず座れるとは限りません。大きな荷物と幼児を抱え、座席がないという状況はつらいですね。また、席に座れたとしても、体が大きく重くなった幼児をずっと膝の上に乗せていると、大人も幼児もくたびれてしまうでしょう。
幼児のために、座席を用意することはできるのでしょうか?
未就学児でも有料になる場合
快適さを重視するなら、子どもが座れるように指定席をとるとよいかもしれません。この場合、子どもが何歳でも有料になり、「こども」の運賃と指定席特急券が必要です。お金はかかりますが、大人も子どももゆったりと落ち着いて座ることができます。自分の座席で本を読んだり、新幹線での移動時間を静かに過ごせるかもしれませんね。
また、自由席であっても、6歳未満が有料になる場合もあります。料金を支払って乗車する大人や子ども1人につき、幼児が2人以上となる場合は、3人目から「こども」の運賃・料金が必要になります。
例えば、パパとママが幼児3人を連れて乗るときには、子どもは3人とも無料で乗れます。しかし、ママが1人で幼児3人を連れて乗るときには、2人は無料ですが1人分のこども運賃・料金が必要になります。
保護者のつきそいがなく、幼児が1人で新幹線に乗車する場合にも、「こども」の運賃・料金が必要です。
グリーン券・グランクラスは「おとな」と同額
グリーン車・グランクラスの特別車両を利用する場合は、乗客の年齢に関係なく同じ料金がかかります。
「グリーン車」は殆どの新幹線にある車両です。ゆったりとした座席で、比較的空いていることもあり、快適な移動時間を過ごせます。
「グランクラス」は、東北・北海道新幹線や上越・北陸新幹線の特別車両のことです。高級感のあるインテリアに加え、軽食や飲み物、アメニティの提供などもあり、「新幹線のファーストクラス」とも呼ばれる豪華車両です。乳幼児がこれらの車両の座席を利用する場合には、乗車券のほかにおとなと同額の料金が必要になります。
例えば、東京から京都まで幼児がグリーン車の座席を利用する場合の合計金額は、「こども」の運賃 4,180円+こどもの指定席特急料金(2,900円-530円)+グリーン券5,400円=11,950円です。(特急列車のグリーン車・グランクラスを利用する場合の特急料金は、通常期の指定席特急料金から530円引き)
新幹線の料金検索ツール等で確認しておくといいですね。
なお、新幹線以外にも、子どもが座席を利用する場合に、大人と同じ料金が必要になるものがあります。在来線特急のグリーン車や寝台車、快速列車「ホームライナー」などです。これらの車両を組み合わせて旅行を計画するときには、注意しておきましょう。
「こども」・「幼児」・「乳児」の区分や運賃・料金は事前に確認を
子ども連れでの新幹線移動は、事前の入念な準備が欠かせません。何歳から何歳まで子ども料金なのかをしっかりと確認しておきましょう。そして、お金をかけない方法を優先するのか、座席を確保して移動をするのか事前に話し合っておくことをおすすめします。
※記事内で紹介する内容や金額は掲載時点のものです。
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