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【医師監修】産道感染とは?感染を予防するためにできること

【医師監修】産道感染とは?感染を予防するためにできること

身の回りにはたくさんの細菌やウイルスがいて、人にとって必要なものもあれば、感染症として病気の原因になるものもあり、ママから赤ちゃんへ感染してしまうこともあります。ここでは母子感染、特に分娩時の産道感染について説明します。
身の回りにはたくさんの細菌やウイルスがいて、人にとって必要なものもあれば、感染症として病気の原因になるものもあり、ママから赤ちゃんへ感染してしまうこともあります。ここでは母子感染、特に分娩時の産道感染について説明します。

産道とは

産道とは、経腟分娩するときの赤ちゃんの通り道のことです。

産道の前には膀胱や尿道、うしろには直腸や肛門が位置しています。

産道感染とは

出産時ママが細菌やウイルスに感染していた場合、産道の粘膜や血液を介して病原体が赤ちゃんの体へ付着し、赤ちゃんに感染してしまうことがあります。

妊娠前から細菌やウイルスを持っている人(キャリア)もいれば、妊娠中に感染する人もいます。

赤ちゃんが感染すると、まれに重症化して生命に危険が及んだり、後遺症につながることも。

感染しないように注意することはもちろんですが,もしかかってしまっても検査をきちんと受けて治療することで予防できる場合もあります。

産道感染を確認する方法

妊婦健診で行われる検査で、ママが感染しているかどうかを確認できます。

産道感染するウイルスや細菌の例

  • ウイルス:水痘(みずぼうそう)、単純ヘルペス、尖圭コンジローマ、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなど
  • 細菌:淋菌、B群溶血性レンサ球菌(GBS)など
  • 真菌:カンジダなど
  • クラミジア

ママが感染しているとわかったら?産道感染を防ぐためにできること

クラミジア検査で陽性とわかった場合には抗菌薬の処方を受けて正しく内服してください。また、治療後に陰性となったことを検査できちんと確認してもらうことも大切です。

GBSが検査で陽性となることは少なからずあり、母体にはとくに病原性がある菌ではありませんが、陽性の場合には、陣痛や破水で入院したらお産の前に抗菌薬の点滴治療を行うことで赤ちゃんへの感染を予防します。

ヘルベスなどでは赤ちゃんが産道を通らないよう、帝王切開により予防する場合もあります。

また性感染症の予防として、性交時はシャワーを浴びてから、避妊も忘れないようにしましょう。

わからないことがあれば医師や助産師に質問してみましょう。

参考:医療情報科学研究所、「病気がみえる vol.10 産科」(第4版)、メディックメディア、2018年

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写真提供:ゲッティイメージズ

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