離乳食の厚揚げ|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
厚揚げは木綿豆腐を油で揚げた食品です。味噌汁に厚揚げを入れれば、味が染みておいしいですよね。
でも、離乳食で揚げ物を与えていいの?と考えるママやパパもいるのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんに厚揚げを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
厚揚げは木綿豆腐を油で揚げた食品です。味噌汁に厚揚げを入れれば、味が染みておいしいですよね。
でも、離乳食で揚げ物を与えていいの?と考えるママやパパもいるのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんに厚揚げを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
離乳食の厚揚げはいつから食べられる?
厚揚げは離乳完了期からOK!油抜きを忘れずに
離乳食で厚揚げは離乳完了期にあたる1歳~1歳6ヶ月頃から与えられる食品です。
厚揚げは豆腐を油で揚げたもの。
油分が多いため、厚揚げを使うときはお湯でゆでるか、熱湯を回しかけて油抜きをしてから調理しましょう。
ていねいに油抜きをすることで油っぽさがなくなり、おいしく仕上がります。
また、味噌汁や煮物など汁気のあるレシピなら、子どもも食べやすいでしょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
厚揚げは衣が厚いものもあるため、噛み切りにくく、赤ちゃんにとっては食べづらい食品です。
今は外側がやわらかい厚揚げも市販されていますが、基本的に離乳食で揚げ物は、積極的に取り入れなくてもよい食品です。
子どもの様子や成長に合わせて与えてみてください。
離乳食の厚揚げを初めて与える時の量は?
厚揚げを離乳食として初めて与える際の量は、赤ちゃんの消化機能に配慮して少量から始めることが重要です。
目安は、離乳食用のスプーンで1さじ、もしくは小さじ1杯程度で、ほかの食材と混ぜずに与えます。
この量は初めての食品に対するアレルギー反応や消化の確認をおこなうためのものなので、少量ずつ慎重に進めてください。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
厚揚げは油分が気になる食品です。1歳~1歳6ヶ月頃になると、さまざまな食材が食べられるようになってきます。ですが、揚げ物は消化器系に負担をかけてしまう可能性もあるため、あまり多くの量は与えないほうがよいでしょう。また、厚揚げはたんぱく質を含む食材のため、組み合わせる食材との栄養バランスも考慮して与える量を調整しましょう。
離乳食の厚揚げの大きさや目安量
子どもの成長に合わせて、食材の大きさや量を変えます。
厚揚げの時期別の大きさ・目安量
下ごしらえのコツは?
ゆでたり、熱湯を回しかけたりして油抜きをしましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
厚揚げをお湯でサッとゆでたり、熱湯を回しかけたりすることで塩分と油分を適度に取り除くことができます。しっかりゆでることで、だしや調味料が染み込みやすくなります。
厚揚げの調理方法
離乳食の時期ごとに厚揚げの調理方法を解説します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
まだ与えられません。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
茹でて油抜きをし、小さく切ります。その後、煮るか炒めるなどして与えましょう。
食物アレルギーについて
厚揚げの主な原材料である大豆は、食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
厚揚げの栄養について
厚揚げには良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれています。
また、カルシウムや鉄分も多く含まれており、赤ちゃんの成長に必要な栄養素がバランスよく含まれています。
味は豆腐に似ており、柔らかい食感が特徴です。
離乳食の厚揚げの保存方法は?
厚揚げの保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
厚揚げを冷蔵保存する場合は、茹でた後に冷ましてから保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
保存期間は2〜3日が目安です。冷蔵保存中は水気をしっかり切ってから保存することで、鮮度を保つことができます。
冷凍保存する場合
厚揚げは冷凍保存には不向きです。冷蔵保存しましょう。
離乳食の厚揚げに関するよくある質問
ここでは、厚揚げの離乳食に関するよくある質問をまとめています。
レンジ調理は可能ですか?
可能です。柔らかくなるまで加熱します。
厚揚げのレンジ調理は可能です。適当な大きさに切った厚揚げを耐熱容器に入れ、水を少量加えてラップをし、電子レンジで加熱します。加熱時間は量やレンジの出力により異なりますが、柔らかくなるまで様子を見ながら加熱してください。
おやつに使えますか?
厚揚げスティックなどがおすすめです。
厚揚げはおやつとしても使えます。例えば、細長く切ってオーブンで焼く厚揚げスティックはヘルシーなおやつになります。少量の油と塩を振ってから焼くと、カリカリとした食感が楽しめますよ。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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