離乳食のたけのこ|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
たけのこは、竹の若い芽の部分を食べる食材です。
パック詰めされた水煮は一年中手に入りますが、春に出回る旬のものは、食感と香りのよさが格別です。
今回は、赤ちゃんにたけのこを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
たけのこは、竹の若い芽の部分を食べる食材です。
パック詰めされた水煮は一年中手に入りますが、春に出回る旬のものは、食感と香りのよさが格別です。
今回は、赤ちゃんにたけのこを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
離乳食のたけのこはいつから食べられる?
離乳完了期からOK! 食感と香りを楽しめる旬の味覚
たけのこは離乳完了期の1歳~1歳6ヶ月頃から与えることができます。食物繊維が多く、加熱しても固い食材なので、離乳食に取り入れるのは、歯ぐきで噛めるようになる完了期からにしましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
たけのこの水煮に見られる白い粒々は、アミノ酸の一種ですので、食べても問題ありません。たけのこは、煮物や炒め物、炊き込みご飯などにしても美味しくいただけますよ。
離乳食のたけのこを初めて与える時の量は?
たけのこを離乳食として初めて与える際の量は、非常に少量から始めることが大切です。
目安としては、離乳食用のスプーンで1さじ、もしくは小さじ1杯程度です。
この量は赤ちゃんの消化機能を確認するための初期段階なので、最初は少量からスタートし、様子を見ながら徐々に増やしていきましょう。
たけのこの目安量
子どもの成長に合わせて、食材の量を変えます。下の表の1回の目安量は、野菜と果物を合わせた全体の量として考えましょう。
たけのこの時期別の1回あたりの目安量
下ごしらえのコツは?
離乳食のたけのこの下ごしらえの方法は次のとおりです。
離乳食のたけのこの下ごしらえのしかた
根元の固い部分を切り落とす
皮つきのまま先端(約5〜6cm)を大きく斜めに切り、皮の部分に縦に切り込みを入れる
ひとにぎりのぬかと赤唐辛子1本と一緒に、高さのある鍋に入れる。たけのこが被るくらいの水を入れ、ゆでる
沸騰したらアクを取り除き、弱火にして、たけのこが浮いてこないように、落とし蓋をする
根元の固い部分に竹串がすっと入ったら、火を止める
鍋に入れたまま冷ます
冷めたら水で洗い流し、皮をむき、もう一度よく洗ってから使用する
たけのこの調理方法
離乳食の時期ごとにたけのこの調理方法を解説します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
まだ与えられません。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
下処理されている水煮や煮物などを使用します。柔らかい穂先の部分を小さく切って与えましょう。
食物アレルギーについて
たけのこには、じんましんなどの食物アレルギーのような症状を引き起こす物質が含まれており、まれに症状が一時的にでることもあります。
この場合、食物アレルギーとは違いますので、除去する必要はありませんが、一度にたくさん与えすぎないようにしましょう。一方で、まれに食物アレルギーを発症する危険性があるため、初めて与える際は少量から始めてください。万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
たけのこの栄養について
たけのこには食物繊維が豊富に含まれており、便秘の予防に役立ちます。
また、ビタミンB群やカリウムも含まれており、健康維持に役立つ栄養素が含まれています。
たけのこの味は淡白で、ほのかな甘みとシャキシャキした食感が特徴です。
たけのこの離乳食の保存方法は?
たけのこの保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
冷蔵庫で保存するときは、たけのこを水に完全に浸したまま、保存します。
水は毎日替えて、2~3日は冷蔵保存が可能です。使用する場合は再加熱してください。
冷凍保存する場合
たけのこを冷凍保存する際は、下ごしらえをしたあとにしっかり冷ましてから小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。
製氷皿に入れて冷凍してから冷凍用保存袋に移すのもよいでしょう。
たけのこを使った離乳食の簡単アレンジレシピ
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
たけのこの離乳食に関するよくある質問
ここでは、たけのこの離乳食に関するよくある質問をまとめています。
レンジ調理は可能ですか?
可能です。柔らかくなるまで加熱します。
たけのこのレンジ調理は可能です。皮を剥き、小さく切ったたけのこを耐熱容器に入れ、水を少量加えてラップをし、電子レンジで加熱します。加熱時間は量やレンジの出力により異なりますが、柔らかくなるまで様子を見ながら加熱してください。
おやつに使えますか?
離乳完了期を過ぎてからがよいでしょう。
たけのこは繊維質なので、おやつとして使うのは難しいです。離乳完了期を過ぎたあとなら、薄くスライスしてオーブンで焼くたけのこチップスがヘルシーでおすすめです。少量の油と塩を振ってから焼くと、カリカリとした食感が楽しめますよ。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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