離乳食のめんつゆ|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
今回は、赤ちゃんにめんつゆを与えられる時期や、選び方のポイントなどをご紹介します。
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めんつゆはいつから食べられる?
めんつゆは離乳後期から!ほんの少量を使用して
めんつゆは塩分、糖分、グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分を含む大人用の調味料です。
しょうゆ、みりん、砂糖、塩などいろいろなものを混ぜて作られており、濃厚で強いうま味の味つけのため、離乳食でたくさん使うと素材の味を感じにくくなってしまいます。赤ちゃんのためだけに料理するときは、まだ使わないのがおすすめです。素材の味を生かした味つけにしたい離乳期には、離乳後期の生後9~11ヶ月頃から、大人の料理の取り分けで、味を薄めて与える程度にしましょう。
濃縮タイプやそのまま使えるタイプなどいろいろなものが売られていますが、赤ちゃんに使う場合は、大人が使う濃さの5倍程度に薄めることをおすすめします。赤ちゃんの内臓の働きは、離乳食段階ではまだまだ未発達です。めんつゆは塩分を含むので、少量を使うように心がけてください。
どのくらいの量を与えたらよい?
食べなれた食材をめんつゆで味付けしたものを、子ども用スプーンひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。
めんつゆの量の目安
めんつゆの時期別・1回あたりの目安量
© every, Inc.
食物アレルギーについて
めんつゆにはしょうゆが使われており、小麦や大豆が原材料として使われています。小麦や大豆は食物アレルギーの出やすい食材ですが、発酵の過程でアレルゲンが分解されており、アレルギーがあっても食べられる場合が多いです。
ただし、めんつゆにはしょうゆ以外にも複数の食材が使われています。初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
めんつゆの栄養について
めんつゆは、塩分、糖分、グルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分を含む大人用の調味料です。
味は醤油ベースで甘辛く、だしの風味が豊かです。
めんつゆの選び方は?
めんつゆを選ぶときは、以下のポイントに注目するとよいでしょう。
めんつゆを選ぶときのポイント
食品添加物が添加されていないもの、またはできる限り少ないものを選ぶ
原材料表示の部分に記載されている食塩相当量、またはナトリウム量ができるだけ少ないものを選ぶ
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
市販のめんつゆは、しょうゆ、糖類、だしなどがバランスよく配合されており、手間なく、おいしい味つけができる調味料です。
塩分が含まれているので、多く使うと、腎臓などの内臓機能が未熟な離乳期はうまく排出できずに体に負担をかけてしまいます。
また、一度塩味やうまみの濃い味に慣れると薄い味はあまり食べなくなるかもしれません。離乳食の味つけに使うときは、めんつゆをあらかじめ水やだし汁で薄めたものを、加えるようにすると少量使いしやすいです。
ストレートタイプや濃縮タイプ(2倍、3倍、4倍など)がありますが、濃縮が濃いもののほうが塩分濃度が高いので日持ちします。
いずれも開栓後は表示に従って保存し、早めに使いましょう。
めんつゆの下ごしらえのコツ
離乳食でめんつゆを使う際は、塩分に注意が必要です。通常の3倍〜5倍に薄めて使用し、他の調味料を控えることが大切です。
まず、めんつゆを適量の水で薄め、味見をしながら塩分を調整します。また、使用する具材は赤ちゃんが食べやすいように細かく刻んで柔らかく調理します。
離乳初期には具材を取り除き、出汁だけを使うとよいでしょう。
めんつゆの調理方法
離乳食の時期ごとにめんつゆの調理方法を解説します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
めんつゆを風味づけ程度に少量を、野菜や魚を煮る際に使用します。塩分に注意し、薄味に仕上げます。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
めんつゆを大人の5倍程度に薄めて使います。少量ずつ加え、風味を確認しながら調理します。
めんつゆの保存方法は?
めんつゆの保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
めんつゆを冷蔵保存する場合は、1〜2週間を目安に早めにお召し上がりください。ストレートタイプのものは3日以内に使い切りましょう。
味や匂いに変化がないかを必ず確認してから使用するようにしてください。
冷凍保存する場合
めんつゆを冷凍保存する場合は、小分けにして冷凍用保存袋に入れます。
保存期間は約1〜2ヶ月です。使用する際は、冷蔵庫で自然解凍するか、必要な分だけ取り出し、冷凍のまま加熱調理します。
めんつゆの離乳食に関するよくある質問
ここでは、めんつゆの離乳食に関するよくある質問をまとめています。
めんつゆを使ったスープはどう作りますか?
めんつゆを薄めて野菜を加えます。
細かくきった野菜を煮ているスープに、風味づけ程度にめんつゆを入れて味つけします。柔らかく煮えたら完成です。
市販のめんつゆを使っても良いですか?
市販のめんつゆでも大丈夫です。
市販のめんつゆを使う場合は、できるだけ食品添加物が少ないものを選ぶとよいでしょう。また、めんつゆに使用されている醤油は、原料として小麦や大豆が使われているので、食物アレルギーには注意しましょう。
めんつゆを使った料理はありますか?
めんつゆを使った卵焼きが美味しいです。
めんつゆを薄めて卵液に加え、卵焼きを作ります。甘みがあり、子供にも人気のおやつになります。
めんつゆは自分で作れますか?
自家製のめんつゆを作ることができます。
めんつゆは、水・だしパック・みりん・醤油があれば自宅でも簡単に作れます。大人用のめんつゆを作りたくなったら、ぜひ試してみてくださいね。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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