離乳食の酢|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
酢は米や麦などの穀物から作られた穀物酢、果物から作られた果実酢などがあります。クエン酸が含まれ強い酸味がありますが、調理次第で離乳食に取り入れられます。
今回は、赤ちゃんに酢を与えられる時期や、調理方法や保存方法などをご紹介します。
酢は米や麦などの穀物から作られた穀物酢、果物から作られた果実酢などがあります。クエン酸が含まれ強い酸味がありますが、調理次第で離乳食に取り入れられます。
今回は、赤ちゃんに酢を与えられる時期や、調理方法や保存方法などをご紹介します。
離乳食の酢はいつから食べられる?
酢は離乳後期から!使うときはごく少量を
酢は酸味が強く赤ちゃんが嫌がる傾向があるため、嫌がる場合には無理に与える必要はありません。
取り入れる場合は、離乳後期の生後9~11ヶ月頃から与えることができます。
酢の原材料には、いろいろなものがあります。穀物酢や果物酢、さらに醸造方法も加えると黒酢や蒸留酢などさまざまな種類がありますが、一般的に使用されているのは穀物酢です。
ポン酢や酢めし用の合わせ酢は塩分などを含むため、基本的に使用は控えましょう。
どのくらいの量を与えたらよい?
子ども用スプーンひとさじから始め、徐々に量を増やしていき料理に合わせて量を調整しましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
酢を離乳食に使用するなら、酢味噌和えなどにすると、赤ちゃんが食べやすいでしょう。酢に対して、1/4量の味噌で和えます。
離乳食の酢の時期ごとの量の目安
離乳食で酢を使うときの量の目安は以下のとおりです。
酢の時期別の量の目安
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃):まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃):まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃):小さじ1/2程度
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃):小さじ1程度
酢の食物アレルギーについて
酢は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
酢の栄養について
酢には、アミノ酸、酢酸、ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)などが含まれています。味は酸味が強く、料理にさっぱりとした風味を加えます。
離乳食の酢の選び方は?
酢を購入するときは、以下のポイントに注目して選びましょう。
酢を選ぶときのポイント
食品添加物が添加されていないものを選ぶ
赤ちゃんの好みに合ったものを選ぶ
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
酢にはいろいろな種類がありますが、食品添加物が添加されているものもあります。離乳食には無添加のものを選びましょう。
また酢は原材料によって味わいが変わってきます。
一般的に穀物酢は酸味と刺激が強く、果実酢はまろやかです。ただし、果実酢は原材料となる果実の風味がついており、赤ちゃんの好みによっては食べられないかもしれません。
与えたときにどのような反応をするのかよく確認し、酢の種類を選ぶ参考にしましょう。
離乳食の酢の下ごしらえのコツ
離乳食で酢を使う際は、酸味が強く赤ちゃんが嫌がることがあるため、無理に与える必要はありません。
初めはごく少量から始め、他の食材と混ぜて酸味を和らげます。
野菜や果物に少量の酢を加えることで、風味が増し、食べやすくなりますよ。また、加熱すると酸味が飛んで食べやすくなります。
また、酢は消化を助ける効果もあるため、適量を守って使用しましょう。
離乳食の酢の調理方法
離乳食の時期ごとに酢の調理方法を解説します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
酸味が強いので、嫌がるようであれば無理して与える必要はありません。
加熱すると酸味が和らいで食べやすくなります。食べ慣れている食材に加えて与えます。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
酢飯のおにぎりにしたり、酸味を少しずつ楽しめる料理に活用します。
酢の離乳食の保存方法は?
酢の保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
酢は基本的に常温で保存できますが、開封後は冷蔵庫で保存するとより長持ちします。
冷蔵保存する場合は、しっかりと蓋を閉め、乾燥を防ぐために密閉容器に入れて保存します。保存期間は約1ヶ月です。
離乳食の酢に関するよくある質問
ここでは、酢の離乳食に関するよくある質問をまとめています。
酢を加熱調理しても良いですか?
加熱調理も可能です。
酢を加熱することで酸味が和らぎ、料理に深みを加えることができます。煮物やスープに少量加えて調理するのがおすすめです。
市販の酢を使っても良いですか?
市販の酢を使っても問題ありません。
市販の酢を使用する際は、無添加のものを選ぶとより安心です。初めて使用する場合は、少量から試してみましょう。
酢を使ったおやつはありますか?
酢を使ったゼリーがおすすめです。
少量の酢をフルーツジュースに加えてゼリーを作ると、さっぱりとしたおやつになります。糖分を控えめにすることで、健康的なデザートが作れます。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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