【管理栄養士監修】離乳食の途中や食後に泣く理由は?
離乳食の途中に泣く理由は?
離乳食の途中に子どもが泣く理由はさまざまですが、よくある原因の中から7つ紹介します。
おっぱい、ミルクが先に飲みたい
おっぱいやミルクを欲しがってどうしても泣き止まないときは、先に少しあげて落ち着かせてからまた離乳食をあげてみてもよいかもしれません。
お腹が空いていない
お腹が空いてなさそうなときは、無理してあげなくてもOK。いっぱい動いてお腹が空くと、自分からごはんを欲しがってパクパク食べてくれることも多いです。
眠い
お昼寝のタイミングを逃してしまったり、いつもと生活リズムが違う日は、眠たくて泣いてしまっていることも。
眠たそうなときは子どもに合わせてあげましょう。毎回無理して全部食べさせなくても大丈夫です。
抱っこしてほしい、椅子に座りたくない
なんとなく甘えたいときなど、椅子に座るのが嫌で泣いてしまうこともあります。
ひざの上で抱っこすると食べてくれることもあります。
離乳食の形状が食べづらい
離乳食が子どもにとってまだ固かったり大きいとき、とろみが少ないときなど、食べづらくて泣いていることもあります。
離乳食の形状を一段階戻したり、とろみを足して食べやすくするとよいかもしれません。
離乳食が熱い・冷たい
離乳食が熱い・冷たいとびっくりして泣いてしまうこともあります。
離乳食をあげるときは、自分の腕の内側などに少しつけてみて温度を確認してから与えましょう。
自分で食べたい
自分の意思が出てくるようになると、自分で食べたくて泣いていることがあります。
そんなときは、自分で食べたいという子どもの気持ちをぜひ尊重してあげてください。
手づかみできるメニューを取り入れたり、子ども用のスプーンを出すなど、自分で食べられる工夫をするとよいかもしれません。
離乳食のあとに泣く理由は?
離乳食を食べ終わったあとに子どもが泣く理由もさまざまですが、よくある原因の中から7つ紹介します。
量が足りない
離乳食の本に書いてある目安の量くらい食べていると、「これ以上食べさせても大丈夫?」と心配になってしまいますよね。
体重の増え方が母子手帳に載っている成長曲線から大きく外れていなければ、おかわりしても大丈夫です。
肉や魚などのたんぱく質を多く含む食品は食べすぎると体に負担がかかるので適量を守りましょう。
ご飯やパンなどの主食は目安の量より少し多めに食べさせてもOKですが、できればまずは野菜を増やすのがおすすめです。野菜が噛めるようになって噛みごたえのある固さにすると、よく噛むことで満腹中枢が刺激されやすくなり満足感が得やすくなります。
食べる作業に疲れた
食べることに疲れてしまったことを訴えて泣いているときもあります。
抱っこしたり、優しく声をかけて、気持ちを切り替えられるようにするとよいかもしれません。
眠い
離乳食を食べ終わり、眠くなって泣いている場合も。大人でも食べたあとに眠くなることってありますよね。
また、昼寝や夜にむけて眠くなる時間と離乳食を食べ終わる時間が重なっているのが原因になることもあります。そんなときは離乳食の時間を30分〜1時間前後早めて試してみるのもおすすめです。
自分だけ先に食べ終わったのが嫌
家族がまだ食べているのに、自分だけ先にご飯がなくなってしまったのが嫌で泣いている場合も。
子どもに離乳食を与えながら同じペースで食べるのは難しいことが多いですよね。食べ終わった子どもに声をかけるなど、関わることを意識すると嫌な気持ちが和らぐかもしれません。
椅子から降ろされるのが嫌
先に食べ終わって大人に椅子から降ろされると寂しくなってしまったり、椅子に座っている体勢が気に入っているのに降ろすと機嫌が悪くなってしまうこともあるようです。
ママの顔が必死で怖い
ママが離乳食を食べさせるために必死だと、顔や雰囲気がいつもより怖くなってしまうことも。
離乳食は食べる練習でもあるので、必ず完食できなくても大丈夫です。ごはんの時間が嫌いにならないようにするためにも、子どもが全部食べられなかったとしても、肩の力を抜いて接することができるとよいですね。子どもも「食事は楽しい」と思えると、自然と食べ物に興味をもつようになっていきます。
とにかく機嫌が悪い
理由が特になく、ただ機嫌が悪くて泣いている場合も。
子育ての中では、何をしても泣き止まないこともよくあります。
困ってしまったときは、イライラしてしまう前に子どもを安全な場所に寝かせて、その場を少し離れてもかまいません。
そしてママ自身がリラックスして気持ちを落ち着かせましょう。目の届くところで、家事などほかのことをして気持ちを切り替えてもOKです。少ししたら戻って子どもの様子を確認しましょう。
トモニテ管理栄養士のひとこと
離乳食の途中やあとに子どもが泣くことは全くめずらしいことではありません。多くのママが経験していることなので、焦らなくて大丈夫です。
普段と違って母乳やミルクも嫌がったり、様子がおかしいなと感じるときは、体調不良でないか様子をみて、心配な場合は医療機関に相談しましょう。
参考:
- 五十嵐隆(監修)、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)実践の手引き」、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
- 藤原武男・山田不二子・宮崎祐介、「赤ちゃんが泣き止まない 泣きへの理解と対処のために」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000030731.pdf)(2020年6月26日に利用)
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