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【管理栄養士監修】離乳食のウインナー|いつから始める?

【管理栄養士監修】離乳食のウインナー|いつから始める?

子どもに人気のウインナー。簡単に調理ができて便利な加工品ですが、離乳食として与えてもよいのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は離乳食のウインナーはいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
子どもに人気のウインナー。簡単に調理ができて便利な加工品ですが、離乳食として与えてもよいのか気になる方もいるのではないでしょうか。今回は離乳食のウインナーはいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。

ウインナーはいつから食べられる?

ウインナーは離乳完了期からOK!食物アレルギーや塩分に注意

離乳食にウインナーは1歳~1歳6ヶ月頃の離乳完了期から与えることができます。
ただし、塩分が多いため、少量にとどめましょう。

お肉の結着材料として、卵・乳・小麦を使っているものもあるので、食物アレルギーがある場合は、表示を確かめます。
特定原材料7品目を含まないものも市販されているので、購入前に確認しましょう。

また、皮がパリッとした大人向けのウインナーは弾力があり嚙み切れないこともあります。
喉につまりやすいので、細かく刻んだり、5mm厚さの輪切りにするなど、カットしましょう。
初めて与えるなら、子ども用の皮なしウインナーを使用するのもよいでしょう。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

一般的なウインナーは塩分量が多く、さまざまな食材や色素が添加されている商品もあります。発色剤を使用せずに作った「無塩せき」と記載のあるものや、低塩なもの、添加物が少ないものを選びましょう。

調理前にゆでることで脂肪分が少し落ち、塩抜きもできます。

市販のウインナーが気になる場合は、豚ひき肉や鶏ひき肉を使用して手作りすることも可能です。

食物アレルギーについて

ウインナーは、原材料に卵、乳、小麦、牛肉、豚肉などを使用しており、食物アレルギーを発症する危険性があります。そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。

また、万が一アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

どのくらいの量を与えたらいい?

ウインナーは豚肉や鶏肉をベースにして作られているため、たんぱく質が多いですが、脂質や塩分なども多く含まれています。そのため、与えるときはこれらの量も考慮しなければなりません。

特に、ウインナーの塩分量は商品によって異なるため、月齢のたんぱく質の目安量を与えると、塩分を摂りすぎてしまいます。少量を心がけましょう。

ウインナーの固さや量の目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。
下の表の1回の目安量は、ほかの肉や魚、卵、大豆製品などと合わせた全体の量として考えましょう。

ウインナーの時期別の固さ・1回あたりの目安量

ウインナーの時期別の大きさ・固さの目安/表

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

・ウインナーは細かく刻むか、5mm厚さの輪切りにする

・水を入れた鍋に入れて沸騰させたら約10分間おく

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

塩抜きする際は、火にかける前の水の状態でウインナーを鍋に入れましょう。小さくカットしてからゆでることで、塩分が抜けやすくなります。

沸騰したら火を止めて約10分放置したら、ざるでしっかりと水気を切りましょう。

そのあと、沸騰したお湯に入れるのを再度繰り返すことで塩抜きできます。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。

  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲みこんでいるのか、様子をみましょう。

  • ミニトマト、豆類はそのままの大きさだと喉に詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。
    のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。

  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの硬い豆・ナッツ類は、3歳頃まではあたえないようにしましょう。

  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

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