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【管理栄養士監修】離乳食のとろみ、付け方は?冷凍できる?
とろみ付けができる食材やとろみの付け方、冷凍する際に知っておきたいことについて紹介します。
とろみ付けができる食材やとろみの付け方、冷凍する際に知っておきたいことについて紹介します。
離乳食のとろみの付け方
離乳食にとろみを付けると、舌触りがよくなり飲み込みやすくなるため、子どもにとって食べやすくなります。
とろみの付け方には色々な方法があります。今回は、代表的な食材を使ったとろみの付け方を紹介します。
片栗粉
とろみ付けで最も代表的な食材です。
片栗粉1:水3を溶き、とろみを付けたいものに少しずつ加えて混ぜ、透明になるまで加熱しながら子どもに合わせたとろみを付けます。
片栗粉は沈殿しやすいので、溶いてからとろみを付けたいものに加えるまでに少し間が空くようならば、もう一度よく混ぜてからにしましょう。
また、レンジで作れるとろみの素を食材に混ぜる方法もあります。レンジで離乳食を作るときにも役立ちます。
- とろみの素の作り方
1.水またはだし汁50mlと、片栗粉小さじ1を混ぜる
2.電子レンジ(600W)で約20〜30秒加熱し、ダマができないようによくかき混ぜれば完成
こちらの動画の中にとろみの素の作り方が出てきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
片栗粉のとろみは冷めると弱くなります。また、冷凍すると解凍したときにとろみがなくなってしまうため、冷凍には向いていません。
米粉
米粉1:水3を溶き、とろみを付けたいものに少しずつ加えて混ぜ、とろみが付くまで加熱します。米粉のとろみはおかゆがわりにすることもできます。
コーンスターチ
コーンスターチ1:水2を溶き、とろみを付けたいものに少しずつ加えてよく混ぜ、とろみが付くまで加熱します。
コーンスターチはとうもろこしのでんぷんで、片栗粉とよく似ていますが、コーンスターチのとろみは冷めてもとろみが保たれやすいです。
ただ、片栗粉などに比べるととろみが付きづらいです。
葛粉
葛粉1:水3を溶き、とろみを付けたいものに少しずつ混ぜて、とろみが付くまで加熱します。
葛粉は葛という植物の根からとれるでんぷんで、和菓子作りにも利用されます。
葛粉のとろみは冷めてもとろみが保たれやすいです。
いも類・かぼちゃ
じゃがいもやさつまいも、里芋、かぼちゃなどもとろみ付けに使えます。
ゆでたりレンジで加熱してやわらかくしたものをつぶしながら加えるだけでとろみ付けできます。水分が少ないものの場合は水やだし汁も加えましょう。
れんこん
生のまますりおろしてとろみを付けたいものに加えて加熱します。れんこんに含まれる栄養素もとりながらとろみを付けることができます。
高野豆腐・麩
高野豆腐や麩でとろみを付ける場合は、水で戻さず粉末状にすりおろして、とろみを付けたいだし汁やスープに加えて加熱します。
納豆・バナナ
納豆やつぶしたバナナは粘り気があるので、 とろみを付けたい食材に混ぜるだけで簡単にとろみ付けができます。加熱するととろみは弱くなります。
離乳食のとろみの付け方はこちらの動画も参考にしてみてくださいね。
とろみを付けた離乳食は冷凍できる?
赤ちゃんは1回の食事量が少ないので、離乳食を何食分か一気に作り、冷凍しておくという人も多いでしょう。とろみを付けた離乳食は冷凍するとどうなるのでしょうか?
片栗粉でのとろみ付けは冷凍に不向き
片栗粉でとろみを付けた場合、冷凍するととろみが弱くなってしまいます。そのため、作った離乳食を冷凍保存したい場合は、片栗粉以外でとろみ付けをするようにしましょう。
もしも片栗粉しかないという場合は、たくさん作った離乳食にはとろみを付けず冷凍して、食べさせる前の加熱時にとろみを付けるのがおすすめです。
冷凍に向いているとろみ食材
コーンスターチ、じゃがいも、麩などでとろみを付けた場合は、冷凍保存してもとろみが消えにくくなります。そのため、離乳食を一気に何食分か作って冷凍しておきたい場合は、これらを使ってとろみ付けをしておくのもよいかもしれません。
市販のとろみ材もある
離乳食にとろみを付けるための食材は色々ありますが、それぞれすりおろしたり、水溶きや加熱が必要だったりするので、少々手間がかかりますよね。
また、外食のときなどは、とろみを付けるための加熱ができない場合もあるかもしれません。そんなときには、市販のとろみ材を使うのも一つの手です。
食事に混ぜるだけで簡単にとろみ付けができるので、忙しいときやおでかけの際にも便利です。
MAMADAYS管理栄養士のひとこと
食材の中でも肉や魚は子どもにとって食べづらい食感になりやすいため、とろみ付けをしてあげましょう。
食材を細かく刻む離乳中期(7〜8ヶ月頃)もとろみを付けることで飲み込みやすくなります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
参考:五十嵐隆(監修)「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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