【医師監修】妊娠初期の症状をチェック
妊娠初期とはどんな状態?
妊娠2~4ヶ月、週数で4~15週を妊娠初期といい、ホルモンバランスの変化の影響で体調が不安定になりやすい時期です。
妊娠の周期は、妊娠が成立する前の最後の月経(生理)の初日を0週0日として数えます。つまり妊娠0週はまだ月経の最中ということになります。妊娠2週に排卵が起こり、受精卵が着床して妊娠が成立するのが妊娠3週頃です。妊娠が成立しなかった場合、次の月経予定日が妊娠4週頃になるため、この時期の月経の遅れは妊娠の可能性を意識させます。
妊娠初期には、妊娠を維持するためにエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが増加します。
その影響で、個人差はありますが早い人は妊娠3週目から妊娠初期の体調の変化が現れます。
プロゲステロンは月経前のさまざまな精神的・身体的な不調を引き起こすホルモンといわれており、妊娠初期にはその月経前の不調と似たような状態を経験する人もいます。
ちなみに妊娠初期の兆候としてよく知られる「つわり」は、妊娠5週~6週から始まり妊娠8~10週ごろにピークを迎える人が多いようです。
妊娠初期は体調も精神面でも不安定な時期なので、無理をせずゆっくり過ごすことが大切です。
妊娠初期症状チェック
- 月経(生理)の遅れ
- いつもの月経(生理)よりも少量の着床出血
- おりものが増えた
- 昼間に眠気を感じる
- 食欲が旺盛になる、またはなくなる
- 食の好みが変わる
- 熱っぽさや倦怠感など、風邪に似た症状がある
- 涙もろくなる
- 頻尿になる
- 便秘や下痢になる
- 脚がつる。脚がむくむ
- 胸が張ったりチクチクとした痛みがある
- 乳首が黒ずむ
- 下腹部や腰の痛みを感じる
- 頭痛
- 胃のむかつきや吐き気がある
- イライラして怒りっぽくなった
- 肌荒れや口内炎が気になる
上記の項目はあくまでも代表的な兆候を並べており、妊娠初期の症状の現れ方は人によってさまざまです。
人によってはまったく現れなかったり、その重さも個人差があります。人と比べて心配になったりせず、医療機関で相談するようにしましょう。
月経・月経前(生理・生理前)の症状との違いは?
妊娠の初期症状の中でも、イライラしたり不安になったりなどの感情の乱れや、眠気、倦怠感、頭痛、胸の張りなどの体の変化は、月経前の症状とよく似ているものがあります。
一番の違いは、月経がこないということです。
そのほか、妊娠初期に特有の症状に、基礎体温の変化やおりものの変化、着床出血などがあります。
- 基礎体温の変化
基礎体温は、月経開始から排卵するまでの低温期と、排卵後から次の月経までの高温期に分かれています。個人差がありますが、高温期が2週間以上続く場合は、妊娠の可能性を考えてもいいでしょう。日頃から基礎体温を測る習慣をつけておくと役立ちます。
- おりものの変化
妊娠初期にはエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が増えるため、おりものの量が増えたり色が変化したりすることがあります。ただし、おりものの変化が必ずしも妊娠のサインというわけではありません。かゆみなどがあれば感染症の可能性も考えられるため、いつもと違うなと感じたら、早めに医療機関で受診しましょう。
- 少量で塊のない出血
着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる腟からの少量の出血のことをいいます。月経予定日の少し前かその近くに起こるので間違えやすいのですが、出血量は少なく塊がないことが特徴です。一般的にピンク色や暗い茶色をしています。
症状がない場合も
妊娠初期にはさまざまな変化や不調が起こりますが、体に個人差があるように、まったく体調の変化を感じないという人もいます。また、体調の変化を実感していても、月経(生理)の兆候だと思いこんで妊娠の判明が遅れる場合もあります。身体的な変化だけでは判断が難しいため、日頃から基礎体温を測っていると体の変化に気がつきやすくなるでしょう。
とるべき行動は?
妊娠初期は、赤ちゃんの重要な器官が作られる大切な時期です。はっきりと妊娠がわかっていなくても、疑わしいと感じた時点で食事や体調管理に気をつけたほうがいいでしょう。
たばこやアルコールの摂取はやめ、カフェインを控えるようにしましょう。薬の服用は医師に相談してから。激しい運動は避け、体調がすぐれないようなら、無理をせずにゆっくり休むように心がけます。気持ちも不安定な時期なので過剰に心配してしまうこともあるかもしれませんが、問題がないことも多いです。妊娠検査薬の使用を検討してみたり、一人で悩まず家族や友人、医療機関に相談することを視野に入れるといいかもしれません。
妊娠の初期症状は、人によってさまざま。悩む前に行動を
妊娠初期の体調の変化は本当に人によってばらつきがあります。日頃から自分の体に向き合い、どんなときにどんな体調の変化が出るのかをある程度把握しておけば、妊娠初期の兆候にも気づきやすくなるかもしれません。妊娠でなかったとしても、自分の体に起こっている症状に不安があるときは早めに医療機関を受診しましょう。
参考:
妊娠・出産をサポートする 女性に優しい職場づくりナビ、「妊娠中の身体の変化と対応ポイント」 、(一般財団法人女性労働協会)、2020年9月閲覧
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