【管理栄養士監修】離乳食に冷凍食品や冷凍野菜は使える?使える種類や活用レシピなど
今回は市販の冷凍食品や冷凍野菜について、時期別の使える野菜や、活用レシピ、
自家製の冷凍野菜ミックスの作り方、使うときの注意点などを紹介します。
今回は市販の冷凍食品や冷凍野菜について、時期別の使える野菜や、活用レシピ、
自家製の冷凍野菜ミックスの作り方、使うときの注意点などを紹介します。
離乳食に冷凍食品は使える?
離乳食に市販の冷凍食品を使うことはできますが、離乳食に適するものを選ぶ必要があります。
離乳食に使うことができる冷凍食品は大きく分けて2種類あり、出来上がった離乳食を冷凍したものと、離乳食作りに使うことができる冷凍食材が挙げられます。
出来上がった離乳食を冷凍したものの例
- 裏ごしされた野菜や芋のペースト
- 手づかみできるお好み焼きやチヂミ
- 野菜や豆腐入りのハンバーグ
離乳食作りに使うことができる冷凍食材の例
- カット済みの冷凍野菜やミックスベジタブル
- カット済みの冷凍豆腐
- サイコロ型にカットした骨抜きの冷凍魚
どこで買えるの?
出来上がった離乳食を冷凍したものは、主に宅配食材サービスなどで購入することができます。赤ちゃん向けの商品ラインナップの中に冷凍の離乳食がある場合が多いようです。
そのほかに、数は少ないですが、一部のスーパーの冷凍食品売り場など、店頭で実物を購入できる場合もあるそうです。
冷凍野菜などの冷凍食材は、多くのスーパーの冷凍食品売り場で販売されています。総菜類とは別に、野菜や食材類だけでまとまっていることが多いです。
裏ごしやカット済など、使い勝手よく加工されたものが売られています。
以下、スーパーで手に入りやすい冷凍野菜について詳しく紹介します。
離乳食に市販の冷凍野菜は使える?
前出のように、市販の冷凍野菜は離乳食でも使うことができます。
ただし、調理された冷凍野菜は味が濃かったり、油の使用量が多いことがあります。野菜そのものが冷凍されている食品を使いましょう。
野菜の種類と使い方
各時期に使える市販の冷凍野菜の種類と使い方を紹介します。
・離乳初期(生後5~6ヶ月頃)
使えるもの:かぼちゃ・にんじん・ほうれん草・ブロッコリー・コーン・里芋など芋類
ペースト状に調理しやすく加熱するとやわらかくなる食材を使います。
かぼちゃ・にんじん・コーン・里芋などはやわらかくなるまでゆでてから、水やだし汁と一緒にブレンダーでなめらかにしたり、すり鉢ですりつぶし、裏ごし器で裏ごしして、なめらかなペースト状にします。
少し大きめの食材は凍ったまますりおろし、小鍋や電子レンジであとから加熱してもよいでしょう。
ほうれん草やブロッコリーは茎が固いため葉先・穂先のやわらかい部分を使います。
少量だと電子レンジでは水分が飛んでしまうので、小鍋でゆでて解凍するほうがペースト状に調理しやすくなります。
もし電子レンジで解凍・加熱する場合は、水を少量加えてふんわりとラップをするとよいでしょう。
・離乳中期(生後7~8ヶ月頃)
使えるもの:インゲン・カリフラワーなど
離乳初期に比べ、少し形の残る野菜も使えます。やわらかくゆでたり、電子レンジで加熱してから刻んだり粗つぶしにして食べさせます。
・離乳後期(生後9~11ヶ月頃)
使えるもの:ミックスベジタブル・冷凍野菜ミックス(れんこん・ごぼうなど筋の多い野菜以外)
ほとんどの野菜が使えます。ゆでるか電子レンジで加熱し、やわらかくなってから5~8mm程度の大きさに刻みます。
ミックスベジタブルは大きさを変えることなく、そのまま使えるので便利です。野菜を手づかみ食べをする場合は、つかみやすい大きさに切ったり形をスティック状にするなど持ちやすいように整えましょう。
れんこんやごぼうなどのすじは不溶性食物繊維(水に溶けない繊維質)のため、赤ちゃんにはまだ食べづらいため控えましょう。
冷凍野菜を使うメリット
冷凍野菜などの冷凍食材を使うと、食材を最初から調理する手間がはぶけ、料理にかかる時間を短縮できます。
冷凍野菜は冷蔵の野菜よりも保存期間が長く、少量ずつしか使わない離乳食作りにも便利です。こまめに買い物に行けない場合にストックしておけるのも助かります。
また、野菜は冷凍すると解凍したときに食物繊維がくずれやすくなるため、仕上がりがやわらかくなり、赤ちゃんが食べやすくなるというメリットもあります。
冷凍野菜を使う場合の注意点
冷凍野菜は細菌が死滅しているわけではないので衛生面に配慮が必要です。
開封後は早めに使い切る、開封したものは密閉して保管する、必ず加熱して使うことを心がけましょう。
使い切れなかった冷凍野菜は再冷凍できるの?
基本的に一度解凍した冷凍野菜の再冷凍は控えましょう。
食べ残しや解凍後常温でおいていた食品は細菌が繁殖している可能性があり、もう一度冷凍してしまうのは衛生的によくないです。赤ちゃんの安全を考慮し処分しましょう。
では、解凍後そのまま再冷凍するのはどうでしょうか?
こちらも解凍するために冷凍庫から出していた時間が長いほど細菌が繁殖している可能性が高いため、おすすめできません。
解凍後すぐの再冷凍であっても、解凍すると水気がでたり、食感や質感が変わってしまい再冷凍には不向きです。
やむを得ない場合は、食べる前に十分加熱し、味や食感に問題がないことを確認してから与えましょう。
少しでも味や臭い、食感などに違和感があれば与えないでください。
再冷凍ができるのは解凍後、加熱調理した料理です。たとえば冷凍保存していたミックスベジタブルを使った料理を冷凍保存する場合です。解凍した冷凍野菜を再調理することで加熱殺菌されるため、衛生面も安心できます。
冷凍ミックスベジタブルをつかった離乳食レシピ
市販の冷凍ミックスベジタブルを使った離乳食レシピを紹介します。
ミックスベジタブルで離乳食(生後5〜6ヶ月頃・7〜8ヶ月頃・9〜11ヶ月頃から)
時間がなくても簡単に調理ができ、にんじんやグリーンピースといった緑黄色野菜も含まれています。
離乳食にも使える冷凍野菜ミックスを作っておくのもおすすめ
時間がなく、大人の食事まで手が回らない!という場合はありませんか?冷凍野菜や冷凍食材は大人の食事にも使うことができて、調理の時間を短縮できます。
冷凍野菜ミックスを自分で作っておくと、色々な種類の野菜をとることができるので様々な料理に活用しやすくて便利ですよ。
自分で作る冷凍野菜ミックスの作り方
野菜の皮や種などを取り除いたあと、ゆでてから刻み、量に合わせてフリーザーバッグや小分けトレー・ラップにくるんで冷凍します。
大きさは離乳中期(生後7~8ヶ月頃)では3~5mm程度、離乳後期(生後9~11ヶ月頃)では5~8mm程度が目安です。
離乳食に使う場合は、1週間程度を目安に使い切りましょう。
冷凍野菜ミックスを使った離乳食と大人の食事活用例
・シチュー
1.冷凍野菜ミックスを鍋でゆでて、離乳食に使う分を小鍋に取り分ける。大人の分はシチューの素や好みの具材を入れて煮込む。
2.離乳食の分には、だし汁や牛乳・豆乳などの水分を加えて加熱する。離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)以降であれば少量のバター・塩で味をととのえてもよい。
3.離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)は調理後ブレンダーや裏ごし器でペースト状にする。 中期以降はやわらかくなるまで煮込み、子どもに合わせた大きさに刻む。
大人の分は、シチュー以外にもカレーやトマトピューレなど味付けを変えて色々な料理に活用できます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
参考:
五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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子どもが食材を初めて食べた日や、食材ごとに子どもの食物アレルギー情報などを記録できます。
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