【管理栄養士監修】離乳食のミートソースのアレンジ例・レシピ動画などを紹介
ミートソースは肉も野菜もバランスよく食べられます。また、とろっとした食感や味も人気があり、子どもが喜ぶメニューのひとつです。離乳食のミートソースの与え方やレシピなど、詳しく紹介するのでぜひ試してみてくださいね。
離乳食のミートソースはいつから与えられる?
いつから
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から脂肪の少ない鶏ひき肉(胸肉)で作ります。もも肉でも作ることができますが、脂が多いと感じる場合は一度湯がいてから使用するとよいでしょう。
鶏肉に慣れたら、豚・牛ひき肉も使用できます。
使うひき肉の種類は?
離乳後期(生後9~11ヶ月頃)では、脂肪の少ない鶏ひき肉(胸肉)で作ります。もも肉でも作ることができますが、脂が多いと感じる場合は一度湯がいてから使用するとよいでしょう。
離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)になり鶏肉に慣れたら、豚・牛ひき肉も使用できます。その場合も脂が多いときは一度湯がいてから使いましょう。
味付けはどうする?
味付けはしなくても肉や野菜のうま味が出るので、おいしく食べられます。
味をつけないと赤ちゃんが食べない場合などは、少量の塩味をつける程度にしましょう。
また、市販されているミートソースもありますが、味付けが濃いものが多いので、離乳食には不向きです。
ベビー用のミートソースは離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)以降向けのものが多いので、表示を見て月齢に合わせて使用するようにしましょう。
動画でレシピを確認
ミートソースのレシピを動画で紹介します。このレシピの材料以外でも、さまざまなアレンジができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
離乳食後期(生後9~11ヶ月頃)からのレシピ
ケチャップの塩味だけで、あとは肉と野菜のうま味がたっぷりと詰まったミートソースです。スパゲッティだけでなく、ごはんやうどんにかけてもおいしいですよ。ぜひ試してみてください。
材料は代用できる?
紹介したレシピの材料がないときは、下記のように代用することもできます。
まず、だしは水で代用が可能です。だしを使う場合よりもあっさりとした仕上がりになります。
また、トマトペーストはトマト缶(煮込む料理にはホールタイプがおすすめ)に代えることができます。
トマト缶の場合は水の量を調整して、さらさらになりすぎないようにしましょう。水っぽい仕上がりの場合には、片栗粉や小麦粉でとろみを少しつけると食べやすくなりますよ。
ミートソースの具材はひき肉に玉ねぎやにんじんが基本ですが、冷蔵庫にあるものや季節の野菜でアレンジもできます。
パプリカを使用すればカラフルな仕上がりになりますし、白菜やカブなどの冬野菜を使用すれば甘味も出てとろっとします。月齢に合わせ、食べたことのある野菜を組み合わせてさまざまな味を楽しんでみましょう。
月齢に応じた味付け
ケチャップや塩は味付けというよりも、風味をつける目的で使用します。
味付けは月齢に応じて、ケチャップや塩が多くなりすぎないように量を調整し、いずれも少量程度にしましょう。
冷凍保存方法
離乳食の1回量は少ないので、毎回少量ずつ調理するのは大変ですよね。そんなときは多めに作って冷凍保存しておくと便利です。
小分けにして冷凍しておけば、使いたいときにすぐに使いたい分だけ解凍ができます。
詳しい冷凍方法や解凍方法を見ていきましょう。
冷凍保存の方法
調理したミートソースは、その日に食べる分は冷蔵庫でも大丈夫ですが、多めに作った場合は密封容器や冷凍保存用のフリーザーバッグに入れて冷凍をします。
フリーザーバッグでは菜箸などで筋をつけておくと、使うときに好きな量だけ割って使うことができます。薄く伸ばして冷凍すると場所を取らずおすすめです。
使用する容器や冷凍保存用のフリーザーバッグなどは清潔なものを使用しましょう。
また、保存期間は1週間以内を目安に食べきるようにしてください(期間は目安なので匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄しましょう)。
解凍方法
冷凍保存したものを使う場合には、自然解凍でそのまま与えるのではなく、電子レンジや小鍋などでソース全体が温まるまで再加熱をします。途中で混ぜながら加熱をすると、均一に解凍することができます。
解凍した離乳食を再冷凍することは雑菌が増える原因となるので避けましょう。
離乳食のミートソースのアレンジ例
ミートソースといえばスパゲッティのイメージですが、そのほかのメニューにもアレンジすることができます。いくつかのアレンジを紹介していきましょう。
麺類にミートソースをかける
食べやすい大きさにしてゆでたスパゲッティやうどん、そうめんにミートソースをかけます。ソースの水分量を多くして、煮込んでもおいしく食べられます。
ミートソースドリア風
軟飯やごはんにミートソースをまぜたらチキンライス風に。それに粉チーズをかけてオーブントースターなどで焼けばドリア風にもなります。
ピザトースト風
パンにミートソースを塗って、トーストします。手づかみ食べができるようになったら、スティック状のパンをミートソースにつけて食べるのもおすすめです。
ミートソースグラタン
じゃがいも、さつまいも、里いもなどの芋類やナスなどにミートソースをかけ、粉チーズをかけて焼き色がつくまで焼けば、簡単にグラタンができます。
野菜のミートソース和え
キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー、にんじんなど、食べやすい大きさにしてゆでた野菜をミートソースで和えます。野菜が苦手な子どもにも人気のメニューです。
ミートソースわんたん
わんたんの皮でミートソースを包み、フライパンで焼いたり、鍋でゆでたりします(餃子の皮でも代用できます)。ミートソースのほかにじゃがいもやかぼちゃなども加えて包むと、食べ応えが増します。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
管理栄養士のひとこと
ミートソースを離乳食用に薄味で作り、それに調味料をあとから足していけば、大人も同じものを食べることができます。
調味料を足すほか、にんにくやワインなどでアレンジをすれば、大人も満足のいく味になります。ぜひ家族みんなで同じメニューを楽しんでみてください。
参考:
「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 」(厚生労働省)
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