【助産師監修】へその緒はとっておくべき?保管方法やポイントについて
へその緒とは?
「へその緒(お)」とは、おなかの中のママの胎盤と赤ちゃんのおへそをつなぐ50cm〜60cmに及ぶ長い管のことで「臍帯(さいたい)」ともいいます。ママのおなかの中の赤ちゃんは、おなかの中にある羊水の中に浮かんでおり、へその緒を通して酸素や栄養をママから受け取ります。
へその緒の役割や機能を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。
どんな役割があって、出産後に切ったへその緒はいつ赤ちゃんのおへそから取れるのでしょうか?
助産師の難波先生にお伺いしました。
へその緒は、出産時に赤ちゃんのおへそから5cm程度のところで切断されます。やがて残されたへその緒は乾燥し自然に脱落しますが、へその緒が取れたあとはどうしたらよいのでしょうか。
へその緒はとっておくべき?
赤ちゃんのへその緒は出産時の切断のあと、生後10日ほどで乾燥し、自然に取れます。取れたへその緒はどうしたらよいのか気になりますよね。
世界の中でも、へその緒を大切に保管する日本の風習は珍しいとされています。また、日本のへその緒に関する風習は諸説ありますが、古来からへその緒は、母と子を繋いでいた証として保管するという意味合いもあったようです。
現代では、へその緒の保管は必ずするものではありません。
しかし、赤ちゃんが生まれた「記念としてへその緒を保管する」家庭が多くみられます。
病院の方針によっても違いがありますが、退院時に赤ちゃんのおへそに残しておくへその緒とは別に、ママの体側のへその緒をプレゼントしている施設もあります。
へその緒を貰いたいという希望があれば、出産施設の助産師や産院に確認しておくと安心ですね。
へその緒の保管方法は?
赤ちゃんのへその緒が取れたときに、保管の仕方や保管場所について気になる人もいるでしょう。
出生後、へその緒は乾燥により自然に取れるため、赤ちゃんのお腹から出ている部分は乾燥していることがほとんですが、赤ちゃんのお腹に付着していた部分は少し水分が残っていることもあります。(※出産施設によっては胎盤に付着しているへその緒から一部切り取って渡される場合もあります。)
そのため、保管する場合にはいくつかの注意点があります。
①十分に乾燥させる
赤ちゃんから自然に脱落したあとや、へその緒を出産施設から受け取ったあと、へその緒の一部分が湿っている場合があります。
数日は風通しのいいところに置き、保管する箱の蓋は開けたままにして、全てが十分に乾燥するのを待ちましょう。
へその緒が湿っていると、雑菌が繁殖したりカビが発生したりする原因になるので、十分な乾燥が必要です。
②へその緒専用の箱(orケース)がおすすめ
へその緒の保管は、専用の箱やケースに入れます。自分で通販などで選んで買うこともできますし、出産後に産院でもらえることもあります。入院中に確認してみるのもよいですね。(出産施設で渡されるものは専用の桐製の箱がほとんどです。)
最近では、さまざまなデザインの専用ケースが販売されているので、「へその緒 箱」「へその緒 ケース」などでWeb検索して、お好みのケースや箱を探すのもよいでしょう。
③防虫対策や乾燥対策をする
へその緒の保管は、タンスなどで長期保管されることになります。そこで、防虫効果や防湿効果のある白樺や桐の素材でできた専用の箱を使用したり、乾燥剤を一緒に入れて保管するのもおすすめですよ。
④上の子やペットの届かないところに保管
へその緒の保管の際に、上のお子様がいじって無くしてしまった、またはペットが悪戯して紛失したという事例もあります。子どもやペットの手が届かない所の置くのもおすすめです。
赤ちゃんのへその緒のケア
へその緒が取れたあとも行わければならないのが、赤ちゃんのおへそのケアです。赤ちゃんのへその緒が取れてからしばらくの間は、おへそが少しジュクジュクしているのが通常です。
へその緒が取れたばかりの赤ちゃんのおへそは、雑菌が侵入しやすく炎症が起こすこともあります。特に、赤ちゃんは体の抵抗力が弱く、症状が悪化しやすい傾向があるので注意が必要です。
おへそのケアは産院によって多少異なるので、入院中の沐浴指導や退院指導の際に聞いておくといいでしょう。へその緒が取れたあと数日経っても乾燥せず、匂ったり、おへその周りが赤くなるなどがあった場合は、小児科に相談しましょう。
おへそのケア方法について、詳しく知りたい人はこちらの記事をご覧ください。
赤ちゃんが生まれた記念に保管する
日本には古くからへその緒を保管する風習がありますが、実際に保管するかどうかは、それぞれの家庭で自由に選択することが可能です。
最近ではDNA検査が以前より簡単に実施できるようになり、へその緒が必要になる場面は減っています。しかし、へその緒を妊娠の期間中に赤ちゃんとママが繋がっていた証として、記念に保管するというのもよいかもしれませんね。
ただし、保管する場合には、ポイントを踏まえて清潔にとっておくようにしましょう。
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