【管理栄養士監修】離乳食のベーキングパウダー|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
使う目安の量や市販品はどれを選べばよいのか?など、迷う人もいると思います。
今回はこのような疑問にもお答えし、ベーキングパウダーを使ったおすすめのレシピも紹介します!
使う目安の量や市販品はどれを選べばよいのか?など、迷う人もいると思います。
今回はこのような疑問にもお答えし、ベーキングパウダーを使ったおすすめのレシピも紹介します!
離乳食にベーキングパウダーはいつから使える?
離乳食にベーキングパウダーはいつから使えるのでしょうか?
目安の時期と与えられる目安の量について紹介します。
ベーキングパウダーは離乳後期から
離乳食でベーキングパウダーを使うなら、離乳後期(生後9ヶ月~11ヶ月頃)を目安にしましょう。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)から蒸しパンを与える場合は、ベーキングパウダーを使わず、卵を泡だてるなどの方法で生地をふくらませているレシピを選びましょう。
どのくらいの量を与えられる?
ベーキングパウダーは単体で食べることはなく、蒸しパンやホットケーキなどに材料として混ざっています。
ベーキングパウダーの使用量は離乳食のレシピに準じるようにしましょう。
離乳食でベーキングパウダーを使った蒸しパンなどを与えるときは、食物アレルギーなどの異常が起きないかを確認するため、ひとかけ程度の大きさから与え、徐々に量を増やしていきます。
ホットケーキミックスにもベーキングパウダーが含まれている
市販のホットケーキミックスにはベーキングパウダーが含まれています。
蒸しパンなどをホットケーキミックスを使って手作りする場合、ホットケーキミックスの使用量は離乳食の蒸しパンのレシピなどを参考にしましょう。
ベーキングパウダーを使ったホットケーキなどの固さの目安
離乳後期(生後9~11ヶ月頃)でベーキングパウダーを使った蒸しパンやホットケーキなどを与える場合は、歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)が目安です。のどに詰まらせないよう小さくちぎってから与えましょう。
むせたり、食べにくそうにしている場合は育児用ミルク・フォローアップミルク、加熱した牛乳などに浸すと食べやすくなります。
離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月)でベーキングパウダーを使った蒸しパンやホットケーキなどを与える場合は、歯ぐきで噛める固さ(肉団子くらい)が目安です。
手づかみしやすい大きさにカットして与えるのもよいでしょう。
ベーキングパウダーを使うときのコツ
ベーキングパウダーは生地をふくらませるために使うのが基本です。
ベーキングパウダーは水と化学反応を起こし、炭酸ガスを発生させることで、生地をふんわりさせます。
材料の粉とベーキングパウダーがしっかり混ざっていない状態で水分を加えると、あまりふくらまずに固い仕上がりになってしまいます。
離乳食で与える場合は、ふんわりした食感に仕上げる必要があるため、材料を混ぜ合わせるときは粉とベーキングパウダーがしっかり混ざるようにしましょう。
選び方のコツは?
ベーキングパウダーを使った蒸しパンやホットケーキミックスを使った料理を毎日与える場合は、アルミニウムフリー(アルミニウム不使用)のベーキングパウダーを選ぶとより安心です。
アルミニウムを極端に多く摂取した場合、健康に影響がある可能性が指摘されているからです。
アルミフリーのベーキングパウダーとは、ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)や硫酸アルミニウムアンモニウムが含まれていないものです。購入する前に、商品の裏面などに書いてある原材料を確認しましょう。
現在市販のベーキングパウダーのほとんどはアルミフリーとなっていますので、手に入りやすいですよ。
食物アレルギーについて
市販のベーキングパウダーには、まれに小麦などアレルギーが起こりやすい食材が使われている場合があります。
同じ施設内で製造され、微量に混入されているケースもあり得ますので、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合はすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
ベーキングパウダーを使った離乳食レシピ
材料3つで!ふわふわレンジ蒸しパン(生後9〜11ヶ月頃から)
材料を混ぜて、レンジでチンするだけで作れる簡単レシピです。
冷凍保存もできますし、生地に野菜などの具材を混ぜ込んでアレンジもできますよ。
バナナの甘味をいかした 手づかみパンケーキ(生後9〜11ヶ月頃から)
バナナの風味と甘みをいかした、砂糖不使用のパンケーキです。
簡単に作れ、赤ちゃんの手も汚れにくいので手づかみ食べにぴったりです。
ぜひ、日々の朝食やおやつに取り入れてみて下さい。
ふんわり食べやすい! 豆腐クッキー(1歳〜1歳6ヶ月頃から)
豆腐を使うことで、ふんわり仕上がります。
たんぱく質も補えるので糖質にかたよりがちなおやつにぴったりです。
手作りなので、お好みの甘さに仕上げることができます。
注意事項
食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。
初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
参考
厚生労働省 アルミニウムに関する情報
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写真提供:ゲッティイメージズ
※当ページクレジット情報のない写真該当