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キッチンの換気扇掃除のやり方は?適した洗剤やファン別の手順を紹介

キッチンの換気扇掃除のやり方は?適した洗剤やファン別の手順を紹介

キッチンの換気扇掃除と聞くと「めんどくさそう」と感じる人も多いはず。パーツを分解したり油汚れを落としたりと、工程が多そうな換気扇掃除を効率的に進める方法をご紹介します。適した洗剤や手順を知って、汚れが溜まった換気扇をピカピカにしましょう。
キッチンの換気扇掃除と聞くと「めんどくさそう」と感じる人も多いはず。パーツを分解したり油汚れを落としたりと、工程が多そうな換気扇掃除を効率的に進める方法をご紹介します。適した洗剤や手順を知って、汚れが溜まった換気扇をピカピカにしましょう。

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キッチンの換気扇掃除はなぜ必要?

「キッチンの換気扇を回しているのに、しっかり換気できていない」と感じたことはありませんか?

換気扇の調子が悪いのは、換気扇の汚れが原因かもしれません。実は、長期間掃除をせずにいると汚れが溜まって換気の効率が下がる原因になってしまいます。

換気扇の効率が悪くなると、部屋中に煙や油分を含んだ空気が広がりやすくなり、家具に匂いや油分が移ってしまうことも。

また、換気扇の内部に油汚れが多く溜まると、換気扇自体の動きが鈍って電気代が上昇するともいわれています。

換気扇の掃除は、快適なキッチン空間を保つためには欠かせません。

キッチンの換気扇を掃除する頻度

掃除に取り掛かろう!換気扇の分解方法

キッチンの換気扇掃除は、どのくらいの頻度でおこなうのが理想的なのでしょうか。

一般的には月に1回の頻度で掃除できると、清潔な状態を保ちやすくなるといわれています。

とはいえ忙しい毎日のなかで、毎月換気扇を掃除するのは簡単なことではありませんよね。

余裕がない場合は、3ヶ月から半年に1度を目安に掃除するとよいでしょう。

また、前板や整流板といったサッとお手入れできる部分は、こまめに拭き掃除をするだけでも汚れが溜まりにくくなります。

換気扇掃除におすすめの洗剤

ここからはキッチンの換気扇掃除の仕方について見ていきましょう。

まずは、洗剤からご紹介します。換気扇は手に入れやすい身近なもので掃除することができます。

それぞれの特徴をおさえて、自宅の環境に合った掃除方法を選んでくださいね。

重曹を使う

重曹を用いたキッチンの換気扇掃除は、広く知られている方法のひとつ。

換気扇には吸い上げられたホコリと油汚れがたくさん付着しています。油汚れをまとった換気扇の掃除で活躍してくれるのが「重曹」です。

重曹は、炭酸水素ナトリウムという成分からできた「弱アルカリ性」の性質があり、酸性の油汚れと相性がよく、キッチン掃除で活躍します。

また、重曹は水に溶けにくい性質を持っているため、ペースト状にしてクレンザーとして使用することも可能です。

重曹は食材の加工にも使用されている成分で、安全性の高いことでも知られています。小さなお子様やペットがいる家庭でも、安心して掃除を進められる点は魅力的ですね。

セスキ炭酸ソーダを使う

キッチンの換気扇掃除に適した洗剤のひとつに、セスキ炭酸ソーダが挙げられます。セスキ炭酸ソーダも重曹と同じ「アルカリ性洗剤」のひとつです。

重曹よりもアルカリ度が高く油汚れと相性がよいといわれています。

セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、水に溶かしたものをスプレーボトルに入れて、拭き掃除に活用することも可能です。

セスキ炭酸ソーダは100均やドラッグストアで気軽に購入できるうえに、キッチンの換気扇掃除以外にも使用できます。

キッチン掃除のあらゆる場面で重宝するので、家庭に常備しておくのもおすすめですよ。

市販の洗剤を使う

ドラッグストアやホームセンターなどで、換気扇用として販売されている市販の洗剤を使ってもよいでしょう。

換気扇掃除には、キッチンの油汚れ専用洗剤や換気扇専用洗剤を使用します。

スプレータイプやつけ置きタイプなどさまざまな製品があるので、使いやすそうだと思ったものを選ぶとよいでしょう。

換気扇掃除の前にしておきたい準備

キッチンの換気扇掃除を安全かつ効率的に進めるためには、事前準備も大切です。ここからは、換気扇掃除に取り掛かる前にしておきたい、事前準備についてご紹介します。

換気扇の電源を切る・コンセントを抜く

換気扇を掃除しているときに電源が入ってしまうと、ファン(羽根)が回転してケガの原因になります。

作業前にコンセントプラグを抜いて、電源が入らないようにしましょう。可能であればブレーカーを落としておくと、より安心して掃除を進められます。

換気扇の下にはガスコンロがあります。うっかりコンロが点火しないように、スイッチの電池を抜く、チャイルドロックする、ガスの元栓を閉めるといった準備をしておきましょう。

足場を固定して作業場所を確保

換気扇掃除では、自分の身長よりも高い位置での作業になります。

不安定な体勢のまま高所で作業すると、転倒や転落につながる可能性も。

安定感のある踏み台・脚立を利用して足場を確保してから作業を始めましょう。「安全第一」を念頭に置いて、危険なく換気扇掃除を進めたいですね。

汚れの飛び散り防止の対策も忘れずに

作業の前には、新聞紙やごみ袋、ビニールシートなどで作業場周辺を保護しましょう。

油で汚れた換気扇を掃除していると、コンロや壁に汚れが付着することがあります。キッチンや床にうっかり部品を置いてしまえば、掃除する場所が増えてしまいます。

周囲を汚したり、壁やコンロを傷をつけたりしないために、あらかじめ対策しておくと安心ですね。

キッチンの換気扇掃除に使う道具をチェック

換気扇掃除で活躍するお掃除グッズをチェックしていきましょう。

作業中に「アレがない!」「準備するのを忘れていた」と慌てることのないように、事前にすべて揃えておきましょう。

【揃えておきたい基本の道具】

  • ゴム手袋
  • 古新聞やビニールシート
  • 大きいサイズのゴミ袋
  • バケツ・たらい
  • スポンジ
  • 洗剤
  • マスク
  • メガネやゴーグル(目を保護する目的で使用する)

【あったら便利な道具】

  • 古くなったハブラシ
  • 雑巾
  • ダンボール
  • いらなくなったプラスチックカード
  • 割りばし

掃除に取り掛かろう!換気扇の分解方法

準備が整ったら、さっそく掃除をスタートしましょう。

キッチンの換気扇を掃除する際に戸惑いがちなのは、各パーツの外し方ではないでしょうか。

家庭用の換気扇の多くは、フィルターを外したあとにファンを外す仕組みになっています。ここからは、種類に応じたファンの基本的な外し方をご紹介します。

メーカーにより多少異なる場合があるため、メーカー・型番にあった説明書を確認してくださいね。

シロッコファンの場合

シロッコファンの場合

筒の形をしたファンを「シロッコファン」といいます。

フィルターを外してシロッコファンが見えたら、まずはファンの周辺についている「ベルマウス」というリング状のカバーを外していきます。

ネジで固定されていることが多いですが、多くの家庭用換気扇は指で緩めるだけで分解可能です。

ベルマウスが外れたら、中央にあるネジを緩めてファンを外します。

汚れが溜まっていて外れないといった場合は無理に外さず、分解しない状態で掃除を進めていくとよいでしょう。

プロペラファンの場合

プロペラファンの場合

プロペラタイプのファンは、シロッコファンと比較すると構造がシンプルで取り外しが容易です。

プロペラの周りにカバーや枠があれば先に外します。

周辺のカバーを外さずに無理にプロペラを外そうとすると、ケガをしたり破損したりしてしまう可能性があるため、丁寧に分解していきましょう。

枠が外れたら、プロペラの真ん中にあるスピンナーやつまみを回して緩ませます。

片手でプロペラファンを押さえながら、空いている方の手でつまみを回すとよいでしょう。つまみが緩んできたら手前に引いていくと、プロペラファンを外すことができます。

外した換気扇(ファン)の掃除方法

換気扇を無事に外すことができたら、洗剤を使って洗っていきましょう。ここからは洗剤の種類ごとに異なる、キッチンの換気扇掃除のやり方をご紹介します。

洗剤を使った換気扇掃除の方法

市販の洗剤には、スプレータイプやつけ置きタイプなどさまざまなものがあります。

キッチンの換気扇掃除に適したものを用いて、製品ごとに定められた手順に沿って掃除していきましょう。市販の洗剤でも、油汚れと相性のよいアルカリ性のものを選ぶのがおすすめです。

ここでは、広く知られる「スプレータイプ」の市販洗剤を使った掃除方法をご紹介します。

スプレータイプの洗剤の多くは、換気扇や各パーツに吹きかけて使用するのが一般的。

まずは外したフィルターやファンなど、汚れが付着したパーツにまんべんなくスプレーを吹きかけましょう。スプレーをしたら汚れを浮かせるため、しばらく時間をおきます

放置している間に、換気扇の周りもきれいにしていきましょう。

タオルやスポンジにスプレーをしみ込ませて拭く、もしくは直接吹きかけて拭いていきます。

最後にパーツを水洗い・水拭きをして、各部分を乾燥させれば完了です。

重曹を使った換気扇掃除の方法

重曹を用いて換気扇を掃除する手順をご紹介します。

まずは外したフィルターに重曹を掛けて、手袋をした手で汚れに馴染ませていきます。

汚れが気になる部分には、重曹を多めにふりかけるのがポイントです。フィルターに重曹をかけたら、およそ3時間ほど置いておきます。

フィルター以外の部分は、重曹水につけ置きして汚れを分解していきましょう。水100mlに小さじ1杯の重曹を溶かして、重曹水を作ります。

水温が高い方が重曹が溶けやすいため、ぬるま湯を使用するのがおすすめです。1時間から2時間程度つけ置きします。

それぞれ汚れが浮いて来たら、水洗いをして重曹と汚れを落とします。スポンジを使って重曹を落としてから、古い歯ブラシや小さいスポンジなどで汚れが気になる部分をこすってみましょう。

しっかりとすすいだら布で拭き上げて、部品を乾燥させます。

高いところや外せない部品の汚れは、重曹に微量の水を足した重曹ペーストを使って落としていくとよいでしょう。汚れが気になる部分に塗って拭き取るだけでも、気になる油汚れがきれいになります。

重曹はアルミの素材を変色させる可能性があります。取扱説明書を確認し、アルカリ性の洗剤が使用できるかを確認しておきましょう。

セスキ炭酸ソーダを使った換気扇掃除の方法

セスキ炭酸ソーダを使ってキッチンの換気扇を掃除する方法を見ていきましょう。

セスキ炭酸ソーダでの換気扇掃除には、スプレーでの拭き掃除とセスキ水へのつけ置きがおすすめです。

セスキスプレーの作り方は、500mlの水にセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯ほど混ぜるだけ。

レンジフード周辺や換気扇カバーなどの汚れが少ない部分は、セスキスプレーを吹きかけて10分ほど置いておくと汚れが浮いてきます。浮いてきた汚れを布巾で拭き取るだけでも、軽い汚れであれば簡単にきれいになりますよ。

ファンやフィルターなどの汚れが溜まっているパーツは、セスキ水につけ置きして汚れを落とすのが効果的です。

つけ置きの場合もセスキスプレーと同様に、500mlの水に対して小さじ1杯ほどのセスキ炭酸ソーダを溶かします。パーツを浸して30分から1時間ほど置くと油汚れが取れてきますよ。

時間が経ったら不要な歯ブラシやスポンジなどを用いて、汚れを落としていきましょう。その後は水で洗い流し、それぞれのパーツを拭き上げて乾燥させます。

つけ置き洗いのポイント

換気扇掃除では、重曹やセスキ炭酸ソーダを使ったつけ置き洗いが有効です。

つけ置き洗いの際はちょっとしたコツをおさえておくと、スムーズに掃除を進められますよ。

換気扇のパーツをつけ置きするときは、キッチンのシンクに栓をして水を張る方法が一般的ですが、なかにはシンクを汚したくない、掃除中にシンクが使えないのは不便、という人もいるでしょう。

そんなときには、大きめのゴミ袋とバケツ・たらいを活用しておきましょう。バケツやたらいにゴミ袋を2枚重ねでセットし、洗剤とお湯、パーツを入れてつけ置きすると、シンクを使わずにつけ置き洗いができます。

また、バケツやたらいがない場合は、ダンボールの中にゴミ袋を広げて、換気扇をつけ置くという方法も選択肢のひとつです。

油汚れは気温が低いと固まりやすいため、汚れた換気扇をつけ置き洗いする際は水ではなくお湯を用いるのがおすすめです。

難しい場合は業者に換気扇掃除をお願いしよう

難しい場合は業者に換気扇掃除をお願いしよう

キッチンの換気扇を掃除していると「汚れがこびりついて動かせない」「換気扇が古すぎて外せない」といった問題が起こることもあります。そんなときに無理をすると、怪我や故障の原因になることも。

自力でおこなうのが難しい場合、キッチンの換気扇掃除をしてくれる「プロの業者」にお願いするのがおすすめです。

キッチンの換気扇掃除を業者に依頼する場合の料金相場は、7,000円から1万5,000円程で、所要時間は1時間半から3時間程度の場合が多いようです。

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換気扇を掃除してキッチンを快適に

なかなか手を付けにくい換気扇の掃除ですが、手順とコツさえおさえておけばセルフでもきれいに掃除することができます。

1人で掃除するのが難しい場合は、家族と協力しておこなうのもよいでしょう。

換気扇の油汚れをきれいにできれば、キッチン環境だけでなく気分もスッキリするはずです。

「そろそろ掃除しようかな」と思っている人は、これを機に換気扇を掃除してみてはいかがでしょうか。

  • キッチンを清潔な環境にするためには換気扇掃除が重要
  • 「シロッコファン」と「プロペラファン」で外し方が異なる
  • 換気扇掃除は油汚れと相性のよい「アルカリ性洗剤」を使うとよい
  • フィルターやファンはつけ置き洗いをするのが効果的
  • 自力での掃除が難しい場合は、無理せず業者に頼むとよい