【医師監修】妊婦が海外旅行をしても大丈夫?妊娠中のリスクや飛行機に乗る時の注意点
「体調が安定してきたから、思い出作りに海外旅行に行きたい!」と思っている妊婦さんもいるでしょう。
しかし、飛行機に乗るリスクや、海外で体調を崩してしまったときのことを考えると、海外旅行は控えたほうが無難です。
妊娠中に海外旅行をするリスクのほか、どうしても海外に行かなければならないときの注意点を解説します。
妊娠中に海外へ行く際はぜひ参考にしてくださいね。
「体調が安定してきたから、思い出作りに海外旅行に行きたい!」と思っている妊婦さんもいるでしょう。
しかし、飛行機に乗るリスクや、海外で体調を崩してしまったときのことを考えると、海外旅行は控えたほうが無難です。
妊娠中に海外旅行をするリスクのほか、どうしても海外に行かなければならないときの注意点を解説します。
妊娠中に海外へ行く際はぜひ参考にしてくださいね。
妊婦の海外旅行は避けたほうが無難!行くときは入念な準備と医師への確認を
妊娠中の海外旅行は避けたほうが無難です。
「赤ちゃんが生まれたらなかなか行けなくなるから、今のうちに海外旅行を楽しんでおきたい!」と考える妊婦さんは決して少なくありません。
しかし、妊娠中の海外旅行にはさまざまなリスクが伴います。妊娠中の旅行は海外を避け、無理なく行ける近場にしておくのが賢明です。
もしどうしても海外に行かなければならないときは、事前に医師に確認したうえで、入念な準備をして行きましょう。
妊娠中の海外旅行のリスクや避けた方がいい理由
妊娠中に海外旅行に行くリスクや避けたほうがよい理由は次のとおりです。
長時間飛行機に乗るとエコノミークラス症候群を発症しやすいから
妊娠中は、血が固まりやすい状態になっており、血栓(血の塊)ができやすくなっています。
そのため、長時間同じ姿勢でいると静脈の中に血の塊ができ、エコノミークラス症候群になってしまうことがあります。
エコノミークラス症候群と呼ばれていますが、長時間同じ姿勢でいることが原因となるため、ビジネスクラスやファーストクラスでも起きる症状です。
血栓ができると胎盤の血管が詰まってしまい、赤ちゃんに十分な血液と酸素が届かなくなり、赤ちゃんに影響が出ることがあります。
長時間飛行機に乗る際は、エコノミークラス症候群予防のため、次のようなことを心がけましょう。
エコノミークラス症候群の予防法
足首を回す
ふくらはぎを軽めに揉む
こまめに水分を補給する
ゆったりとした服装を選ぶ
体調を崩しても適切な医療が受けられないケースがあるから
万が一体調を崩してしまった場合に、渡航先で適切な医療が受けられない可能性がありますす。
日本国内であれば、救急車を呼んですぐに処置や治療が受けられるところが、海外の場合は簡単ではありません。
海外の医療環境に関するリスク
病院を探し診察を受けるまでに時間がかかる
言葉が伝わらず症状を的確に伝えることができない
無保険の場合、膨大な治療費がかかることがある
海外で出産した場合、帰国に数ヶ月かかるケースもある
渡航先によっては、日本語だけでなく英語すら伝わらなかったり、治療が受けられても高額な費用がかかってしまうことがあります。
そのようなリスクからも、妊娠中の海外旅行は控えたほうがよく、旅行する場合は妊娠や出産に関する治療をカバーできる海外旅行保険に加入しておくのがよいでしょう。
海外旅行保険でも、妊娠や出産に関する治療費の保障は時期が限定されているなど、条件がある場合があるため内容はしっかり確認してくださいね。
食べものや水などに注意が必要だから
妊娠中は体がデリケートになっているため、食べものや飲み物にも注意が必要です。
海外の食事や水の質はもちろん、衛生観念や製品の品質基準も日本と異なります。
日本製品では当たり前の加熱殺菌の工程が海外製品にはなかったり、レストランも日本とは異なる基準で調理されていたりすることも珍しくありません。
妊娠中は免疫力が低下するため、妊娠前よりも食あたりや食中毒のリスクが高まります。
慣れない環境での食事にはリスクがあるため、衛生面や食事内容には注意が必要です。
妊婦が海外旅行をする時の注意点や準備のポイント
どうしても妊娠中に海外旅行に行くなら、次のことを心がけて入念に準備しましょう。
事前に医師の許可を得る
妊娠中に海外旅行に行くのなら、必ず事前に医師の許可を取りましょう。
妊娠の経過や体調は、一人ひとり異なります。「安定期に入ったから大丈夫」などと自己判断せず、まずは主治医に相談しましょう。
必要な予防接種を受ける
海外には、入国時に予防接種を要求する国・地域があります。
種類によっては数回の摂取が必要だったり、妊婦が接種できないものもあったりするので、事前によく調べて、計画的に予防接種を受けましょう。
厚生労働省検疫所のサイトでは、渡航地域ごとに必要なワクチンの一覧が公開されているのでチェックしてみてください。
食べものや水についてしっかり下調べをする
旅先での食事や水の質を事前に調べておくことも大切です。渡航先の食事は日本と大きく異なります。食べてよいもの・悪いものをチェックして一覧表にしておくとよいでしょう。
海外旅行保険に加入しておく
旅行中のトラブルに備えて、海外旅行保険に加入しておきましょう。
海外旅行保険は原則として妊娠や出産(早産・流産含む)などにかかる治療費用や救援費用は保険金支払いの対象になりません。
しかし、海外旅行保険のなかには、妊娠初期であれば治療費を保障しているものもあります。
言い換えれば、加入できる保険がない場合は、海外旅行は我慢したほうがよいでしょう。
妊婦は飛行機に乗れるの?
妊娠中でも基本的に飛行機に乗ることができます。
ただし、一部の妊婦については、搭乗にあたって医師の診断書が必要になる場合があります。
航空会社によって対応が異なるため、旅行前に必ず確認しておきましょう。
妊娠中の海外旅行に便利な持ち物
妊娠中に海外旅行に行くなら、次のものを持っていきましょう。
妊娠中の海外旅行に必要な持ち物
健康保険証や母子手帳(渡航前後の国内滞在中のできごとに備えるために携帯しましょう)
医師の診断書、同意書
バスタオル
マタニティ用パジャマ
むくみ防止用靴下
ナプキンやおりものシート
つわり対策の飴やガム(妊娠初期)
妊娠初期は、つわり対策の食べものは持参しておくと安心です。
旅行中に容体が急変し予想外の結果になってしまっては、せっかくの旅行が切ない想い出に変わってしまいます。リスクを考慮した判断をしてください。
なお、健康保険組合には「海外療養費」という制度があり、海外旅行中に予期せぬ急病を発症した場合、治療費の一部が支給されます(日本で保険診療として認められている医療行為に限ります)。海外で治療した際は領収書などを保管しておくと申請に便利です。
妊娠中の海外旅行に関する体験談
ここでは先輩ママの体験談をご紹介します。
多くのママは体調やもしものことを考えて海外旅行は控えていたようですね。
妊娠中の母体の状態は個人差があります。いろんなママの体験・意見のなかから共感できるものを取り入れてみてくださいね。
みかんさん/30代/専業主婦/中国地方在住/子ども2人のママ
まいさん/30代/経営者・役員/関東地方在住/子ども1人のママ
今日も早起きさん/30代/専業主婦/北海道在住/子ども2人のママ
ユキさん/30代/専業主婦/四国地方在住/子ども2人のママ
まっきーさん/40代/会社員(契約・派遣社員)/近畿地方在住/子ども2人のママ
あみさん/40代/パート・アルバイト/関東地方在住/子ども2人のママ
ゆかりさん/40代/パート・アルバイト/近畿地方在住/子ども2人のママ
どんすこさん/30代/専業主婦/北海道在住/子ども2人のママ
tkgsさん/40代/専業主婦/近畿地方在住/子ども3人のママ
すぐかかりつけ病院へ行けなくなる。
ゆきなんさん/30代/専業主婦/九州・沖縄地方在住/子ども2人のママ
妊娠中の海外旅行に関するよくある質問
ここでは妊娠中の海外旅行に関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう!
妊娠何ヶ月(何週)から海外旅行に行けますか?
特に時期による制限はありませんが安定期が無難です
妊娠中の海外旅行は、時期によって制限されているものではありません。妊婦の海外旅行にはさまざまなリスクがあるため推奨されるものではありませんが、旅行をするなら体調が安定する妊娠4〜5ヶ月頃(15〜16週頃)がよいでしょう。旅行に行く際はしっかりと準備をしておきましょう。
妊娠中でも国際線に乗れますか?
妊娠中でも国際線に乗ることができますが、一部の妊婦には条件があります
妊娠中でも国際線に搭乗できます。一般的には、体調が安定しやすいといわれる「妊娠16週頃〜27週頃まで」が飛行機の搭乗に適しているといわれています。航空会社によって対応が異なりますが、「出産予定日を含め28日以内」など一部の妊婦については診断書が必要になる場合があります。
妊娠中は海外旅行を控えよう!行くときはしっかりと準備して
妊娠中の海外旅行は、渡航先で体調を崩すケースもあるため、原則として控えましょう。どうしても海外旅行に行くなら、事前に医師の許可を得て、念入りに準備をしてから行くことが大切です。海外で妊娠中の思い出を作りたい!と思うかもしれませんが、妊娠中は自分の体とおなかの赤ちゃんの安全を優先し、できるだけ近場で思い出作りができるとよいですね。
- 妊娠中の海外旅行は避けよう
- どうしても行くなら念入りに準備をして
- フライト中はエコノミークラス症候群に注意しよう
- 海外旅行保険に加入しておこう
- 食べものや水についても入念な下調べを
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