【医師監修】妊娠に気づかないこともありえる!なぜ?ピルや生理不順との関係は?
「妊娠に気づかないことってあるの?」「どうして気づかない?」
妊娠してからしばらく経っても妊娠に気づかなかったという人もいれば、気づかないなんてありえないという人もいます。
今回は、妊娠に気づかなかった理由や、妊娠に気づく症状について解説します。
妊娠に気づかなかった場合のリスクについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
「妊娠に気づかないことってあるの?」「どうして気づかない?」
妊娠してからしばらく経っても妊娠に気づかなかったという人もいれば、気づかないなんてありえないという人もいます。
今回は、妊娠に気づかなかった理由や、妊娠に気づく症状について解説します。
妊娠に気づかなかった場合のリスクについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
妊娠に気づかないことはある!
多くのママは、生理が来なかったり、つわりで気持ち悪くなったりする体調の変化で妊娠に気づくことが多いようです。
しかし、中には自分が妊娠したことに気づかずに妊娠4~5ヶ月が過ぎて安定期に入っていた経験をしたママさんもいるようです。
つわりがひどいことや体調不良などの妊娠初期症状で悩まされたママには、信じられないかもしれませんね。
なぜ妊娠に気づかない?
なぜ妊娠に気づかなかったママがいるのでしょうか?人によってさまざまな理由があります。
また、理由は1つではなくいろいろな理由が重なって気づかないことも。具体的にどのような理由があるのか、それぞれ見てみましょう。
妊娠初期症状がないか、軽かった
妊娠初期症状が全くなくて気づかないママや、症状が軽くてちょっとした体調不良だと思って気づかなかったというママもいるようです。妊娠初期症状でよく見られる症状のいくつかをご紹介します。
妊娠初期症状の例
吐き気や胃のむかつき
眠気やだるさ
食欲の増減
情緒不安定
胸の張りや乳首の痛み
おりものの増加や色の変化
腹痛やお腹の張り
腰痛
頭痛
便秘
頻尿
もともと生理不順で何ヶ月も生理が来ないことが当たり前であった人は、妊娠に気づかないことがあるようです。
妊娠すると生理が止まるため、生理が周期的にあった人は予定日に来ないことで気づくことがよくあります。
もともと生理不順である人、無月経体質である人は、数ヶ月生理が来なくてもあまり不思議に思いませんよね。
お腹の胎動で初めて気づいたママもいるようです。
妊娠の可能性を考えていなかった
ピルの服用やミレーナを使用しているから妊娠するわけがない、と思っていると妊娠による初期症状などはただの体調不良だと考えて気づかないことがあるようです。
ピルの服用は避妊薬としても用いられていて、避妊確率は99.7%と言われています。
しかしこれは、毎日きちんと服用している場合で、飲み忘れてしまうと避妊確率は92%に低下します。ピルの避妊効果は高いと言えども100%ではありません。
子宮内に装着するミレーナも、5年間避妊効果が続くと言われていますが、100%ではないと言われています。
このように避妊のためにピルやミレーナを使用しているから、妊娠している可能性はないと思って妊娠に気づかないこともあるようです。
着床出血を生理と勘違いした
生理が来たと思っていたら妊娠初期症状である着床出血と勘違いしていたケースがあるようです。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床するときに、子宮内膜を傷つけて起こる少量の出血のことです。
着床出血の際に起こる出血は、少量で1~2日程度で治まるため、通常の生理とは違います。
けれど、妊娠の可能性を予想していなかった場合や、普段から生理の出血量がまばらである人は、着床出血と気づかないこともあるでしょう。
産後すぐに妊娠した
一般的に、産後は4~8週間後に生理が始まると言われていますが、授乳していると半年以上生理が再開しない人もいます。
生理が再開する時期は人それぞれです。
しかし、生理再開前に排卵があるので、生理が来なくても妊娠の可能性があります。
産後生理が始まっていないから妊娠する可能性はないだろうと思っていたけれど、実は妊娠していたというケースもあるのです。
また、産後すぐの妊娠は出産後の疲れなどと重なり、体調の変化にも気づきにくいこともあるでしょう。
忙しくて余裕がなかった
妊娠に気づかなかったママの中には、忙しくて気づく余裕がなかったという人もいるようです。
例えば仕事がハードな人や、年子出産で赤ちゃんのお世話が忙しい人、家庭の事情でゆっくりしている暇がなかった人。そういった人は、やらなければいけないことに集中しているので、自分の体調変化に注意を払えずに妊娠に気づかないこともあります。
妊娠にはどうやって気づく?時期は?
妊娠は、検査をしてわかるケースや、妊娠16週までに現れると言われるさまざまな初期症状で気づくケースがあります。
身体の変化、妊娠初期のさまざまな症状について詳しく見てみましょう。
通常は生理が来なくて気づくことが多い
妊娠すると生理は必ず止まるため、通常は予定日に生理が来ないことで妊娠に気づくママが多くいます。妊娠の仕組みは次の通りです。
妊娠の仕組み
排卵
受精
着床
生理が来ないことだけでなく、さまざまな症状で妊娠を疑うこともあります。ここでは代表的な6つの症状をご紹介するので、見てみましょう。
吐き気や気持ち悪さ
何かを食べて吐き気を感じたり常に気持ちが悪くなったりして、妊娠したかもしれないと気づくママは多いようです。
これはつわりと呼ばれます。つわりのメカニズムは医学的に解明されていませんが、妊娠による女性ホルモンの増加による影響と言われます。
つわりには、お腹が空くと気持ちが悪くなる「食べづわり」や、食べると吐いてしまう「吐きづわり」などがありますが、人によって症状は変わります。
一般的には、妊娠中期にかけてつわりの症状が落ち着くことが多いようです。
急に食欲旺盛になった
「突然食欲が強くなった」「やたらお腹が空くのでおかしいと思った」などのように妊娠に気がついた人もいるようです。
妊娠して食欲旺盛になるのは、妊娠中に増加するプロゲステロンという女性ホルモンが食欲を増すからと言われています。
また、特定のものが食べたくて仕方なくなることもあります。例えば、ポテトやハンバーガーなどジャンクなものや、すっぱいもの、辛いものなど人によってさまざまな食べ物です。逆に、今まで好きだったものが一切食べられなくなってしまうこともあります。
匂いの感じ方が変わった
匂いの感覚が変わったと感じることも、妊娠と気づくきっかけのよくある症状です。これは、「においつわり」とも言われています。
例えば、好きな香水が付けられなくなった、柔軟剤の香りが苦手になった、冷蔵庫の匂いで気持ち悪くなってしまうなどの症状があります。
妊娠するとホルモンの影響から匂いに敏感になるので、普段気にならなかった匂いが強く感じられ、気分が悪くなることもあります。
においつわりは、妊娠中期にかけて治まっていくことが多いようです。
耐えられないほどの眠気
「寝不足でもないのに、日中の眠気にたえられない」「疲れを感じて今すぐにでも横になりたい」と感じるようになり、妊娠に気づくケースも。生理の時に眠気を感じた経験がある人もいると思います。
妊娠した場合は、プロゲステロンという女性ホルモンが急激に増える影響から、同じような眠さやそれ以上の眠気と倦怠感が何日も続くことが特徴的です。
基礎体温が上がったことによる微熱
微熱が続いていることに気づき、妊娠が発覚したケースもあります。
女性の基礎体温は、排卵期を境に基礎体温が高温期に移行し、生理が始まると低温期に戻ります。
妊娠をすると、生理が無くなり高温期が続くため、微熱が2週間以上続いていると妊娠した可能性があります。妊娠を希望している人で、毎日基礎体温を測っている場合は発覚しやすいでしょう。
しかし、低温期と高温期の差はおよそ0.3~0.6度なので、基礎体温を記録していない人は気づきにくいサインといえます。
下腹部痛やお腹の張り
妊娠中は、赤ちゃんを育てるために子宮が大きくなるため、下腹部の痛みやお腹の張りを感じることが多いようです。
とくに、妊娠初期は、お腹の痛みや張りが多く感じられて、妊娠に気づくケースがあります。下腹部の痛みは、生理痛のように感じる人や、突っ張ったように感じる人もいます。お腹の張りは、その突っ張ったような感覚が全体的な張りとなって感じる方が多いようです。
妊娠に気づかなかった場合のリスクとは?
妊娠に気づかなかった場合は、赤ちゃんやママに健康的な影響が出る場合があります。2つのリスクについて見てみましょう。
アルコール・カフェイン・たばこ・薬を摂取してしまう
一般的に、妊娠したら摂取しない方が良いものがあり、それらを継続して摂取すると赤ちゃんの成長に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
例えば、妊娠中のアルコール摂取は、胎児性アルコール症候群といって、赤ちゃんの脳の発達に影響を及ぼす疾患を引き起こすこともあるのです。
妊娠の発覚が遅れて、万が一赤ちゃんに影響が出ることがないように、気になる症状があれば妊娠の可能性を疑って、これらの摂取を控えるとよいでしょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性
妊娠に気づかずに、異所性妊娠(子宮外妊娠)をしていた場合、生死に関わる事態になることもあります。
卵管流産や卵管破裂によって強い腹痛に見舞われ、腹腔内出血などでショック症状が起きることがあります。また、市販の妊娠検査薬で妊娠が発覚した場合も、異所性妊娠の可能性があります。
異所性妊娠は、病院で超音波検査をしなければ確認できません。妊娠の兆候があれば、なるべく早く病院を受診し、検査をすることが大切です。
妊娠したかも?と思ったら
妊娠したかもしれないと思ったら、次の順番で検査するのがおすすめです。
- 妊娠検査薬
- 産婦人科を受診
妊娠が疑われるときは、まず妊娠検査薬でセルフチェックしてから産婦人科を受診しましょう。
妊娠初期症状があっても妊娠していないことがあるので、症状だけで判断するのではなく、まずは検査薬で調べるのが確実です。では、それぞれの検査について詳しく見てみましょう。
妊娠検査薬
生理が遅れている、つわりのような気持ち悪さがあるなどの妊娠初期症状を感じたら、まずは妊娠検査薬を使用しましょう。
妊娠検査薬を使用する目的は、早い段階で妊娠を確認することで、医療機関を受診し、妊娠の発覚が遅れるリスクを減らすことです。
ただし、妊娠検査薬の使用は早すぎても正しく反応が出ないことがあります。妊娠検査薬を使用するタイミングは、生理開始予定日から1週間を過ぎたころがよいと言われています。使用方法は次の手順です。
箇条妊娠検査薬の使い方
妊娠検査薬を用意して尿をかける
判定が出るまで平らな場所に置いておく
判定結果を確認する
妊娠を判定するサインがはっきりと確認出来てから手に取るようにしましょう。
一般的には、判定の窓に線が出た場合は陽性となります。詳しくは商品ごとの説明書を確認してください。妊娠検査薬の使用期限が過ぎたものは、正しく反応しないことがあるので、なるべく新しいものを使用しましょう。
産婦人科を受診
妊娠検査薬で妊娠していることがわかったら、次に産婦人科を受診しましょう。まずは、近隣の産婦人科を探して、初診時の予約をしましょう。
病院によっては予約の必要がない場合もあるので、事前に電話で確認することをおすすめします。
病院へ着いたら初診受付の窓口へ行き、妊娠しているかもしれないので受診したい旨を伝えましょう。
最終月経日は、問診表に記入する必要があるので、事前に確認しておきましょう。
産婦人科でも妊娠検査薬と同じく尿検査で診断し、次に、超音波検査で診察します。
超音波検査では、赤ちゃんの心拍を確認することや、正常な妊娠かどうかを検査してもらいます。正常な妊娠と分かったら、分娩の予定日や妊娠生活での注意点を病院の先生から説明を受けましょう。初診時の服装は、尿検査や内診があるので脱ぎやすいボトムスか、ワンピースが便利です。体にフィットする服やオーバーオールは着脱に時間がかかるため、避けるとよいでしょう。
まとめ
妊娠に気づかないことは、決して珍しいことではありません。
もともと生理不順である人や、日常が忙しくて体調の変化に気づかない人、そもそも妊娠初期症状がほとんどない人など、さまざまな理由があります。
妊娠に気づかずにアルコールやタバコ等を摂取したり、妊娠中は控えるべき薬を飲んでしまったりして焦ってしまうかもしれません。けれど、まずは落ち着いて、妊娠しているかどうかきちんと調べることが大切です。
この記事を参考に、もし妊娠の可能性がある場合は妊娠検査薬で検査をしてみましょう。
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