がっつり生理がきたのに妊娠なんてあるの?出血の種類を解説
「少量の出血ではなくがっつり出血があったので生理だと思っていたら妊娠してた!」ということは起こりうるのでしょうか?
もし出血ががっつりあったにもかかわらず妊娠していた場合、その出血は生理ではなかったかもしれません。
今回は、妊娠していたら生理が起こらない理由や妊娠に関する出血について解説していきます。
「少量の出血ではなくがっつり出血があったので生理だと思っていたら妊娠してた!」ということは起こりうるのでしょうか?
もし出血ががっつりあったにもかかわらず妊娠していた場合、その出血は生理ではなかったかもしれません。
今回は、妊娠していたら生理が起こらない理由や妊娠に関する出血について解説していきます。
がっつり生理があっても妊娠している可能性はある?
「生理のようながっつりした出血があった直後に妊娠していた!」という体験談を見かけることがあります。
しかし、この出血は生理でない可能性がとても高いです。
まず、生理と妊娠の仕組みについて確認していきましょう。
直前に本当に生理があったなら妊娠していない
生理がきた直後に、妊娠している可能性はありません。
生理は、妊娠が成立しなかった場合に、厚くなった子宮内膜が剥がれる現象だからです。
妊娠すると生理が起こらない理由
生理直後に妊娠することは、体の仕組み上できません。
一般的に生理周期は25~38日で、生理が始まった日を1日目として計算します。
生理が終わった後、5日目ぐらいから排卵準備の時期になり14日目頃に排卵が起きます。
排卵後に受精と着床が起きると、妊娠が成立します。
つまり、生理直後は排卵の準備期なので受精卵が子宮内に着床することができず、妊娠するはずがないということです。
「生理があったのに妊娠していた!」考えられる可能性は?
生理があったのに妊娠していたという可能性は低いでしょう。
「生理があったのに妊娠していた」という人は、生理以外の出血を生理と勘違いしていた可能性があります。
生理以外の妊娠に関わる出血
生理以外にも妊娠に関わる出血がいくつか考えられます。
ここでは3つの出血について詳細を解説するので参考にしてみてください。
着床出血
着床出血は、受精卵が着床した時に起こる出血のことをいいます。
受精卵が子宮内膜に接着する時に子宮内膜が傷つくことによって出血が生じるのです。
約4人に1人が経験するといわれ、妊娠したら必ずある症状ではありません。
出血は少量であることが多く、1~2日ほど続きます。長くても4日ほどで、生理よりも期間が短いことが特徴です。
出血する時期は生理予定日に1週間ほど前なので、生理周期が安定していない人は「生理が早く来たのかな」と勘違いすることもあるでしょう。
異所性妊娠(子宮外妊娠)
異所性妊娠は、子宮内以外の卵管や卵巣などに受精卵が着床するものです。
妊娠の1~2%の確率で生じ、卵管の異常などが原因となります。
少量の出血が出たり止まったりしながら継続して見られ、しばしば下腹部痛を伴うのが特徴です。
また妊娠検査薬では陽性反応が出て、基礎体温は高温期を維持し、通常の妊娠をした時と同じ症状が出現します。
エコー検査で子宮内に赤ちゃんの袋(胎嚢)が確認されないことで、診断がつきます。
胞状奇胎
胞状奇胎とは受精卵が着床し胎盤が作られるときに絨毛組織が袋状になり異常に増殖した病態のことです。
受精時の異常が原因で、40歳以降の妊娠で発症率が高い傾向になっています。
妊娠初期から性器出血が見られ、妊娠した時のようにつわりの症状がみられる場合もあります。
hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが正常妊娠よりも高値になり、妊娠週数に比べると子宮が大きくなるので、エコーで異常が確認されることが多いです。
生理とその他の出血の違い
生理の出血は、時期と量に特徴があります。
生理は月経周期に合わせて出血が起き、出血が持続する期間も一定であることが多いです。
ただ、生理かその他の出血なのかを判断することは難しいでしょう。
もともと生理が不定期だったり、生活習慣の影響を受け周期がずれたりする場合には、より判断がつきにくいです。
妊娠しているかも?と思ったら
妊娠しているかもしれないと思ったら、まずは市販の妊娠検査薬で確認しましょう。
妊娠しているかどうかの自己判断は難しいです。
生理のような出血があったとしても、妊娠の可能性がある場合には検査薬を使用し、産婦人科を受診することをおすすめします。
妊娠検査薬は正しいタイミングで
妊娠検査薬を使用するのは生理予定日の1週間後以降に使うことが推奨されています。
妊娠検査薬は、尿に含まれるhCGに反応します。
hCGは妊娠4週頃から分泌しますが、この時期には陽性反応が出るほど分泌されていない可能性もある時期です。
妊娠5週頃になると、hCGが十分に分泌され、一部が尿中に排泄されるため妊娠検査薬で判定が可能になります。
その時期が生理予定日より1週間後なので、この時期に使用するようにしましょう。
妊娠検査後は産婦人科を受診
妊娠検査薬で陽性と判断できても、異所性妊娠(子宮外妊娠)や胞状奇胎などの病気が潜んでいる場合もあります。
病院でエコー検査をすることで、異常がないか確認することができるため、妊娠検査薬で陽性だった場合はなるべく早く受診しましょう。
特に、下腹部痛や出血を伴う場合には速やかに受診しましょう。
生理のタイミングと妊娠に関するよくある疑問
ここからは生理のタイミングと妊娠に関するよくある疑問に答えます。
生理直前の性行為で妊娠した人はいますか?
性行為後すぐに生理がきたら妊娠の可能性はほとんどない
性交後すぐに生理がきたら、妊娠している可能性はほとんどないでしょう。性交後に生理がきたということは、性交するタイミングが受精が可能な時期でなかったことがいえます。そのため、性行為後すぐに生理が来たら妊娠の可能性はないのです。
生理中の性行為で妊娠する?
生理周期が短めの人が生理の終わりかけに性交した場合、可能性はある
生理周期が短いと排卵するタイミングも早くなるため、生理中の性行為でも妊娠する可能性があります。生理周期が25日で早めだと、生理開始日から10日前後に排卵することが予測されます。一般的に精子の寿命は長くて3日間、卵子の寿命は1日です。精子と卵子が受精が可能な時期に会うことができれば、妊娠が可能ということになるのです。つまり、生理周期が25日で生理が7日間続く人が、生理の終わりかけに性交をした場合、妊娠の可能性があるということになります。月経周期、排卵日には個人差もあるので、参考程度にしてください。
生理が何日遅れたら妊娠を疑うべき?
1週間(7日)が基本
生理周期が規則的な場合は、1週間生理が来ないときには妊娠の可能性を疑うべきでしょう。生理予定日より1週間たたないうちだと、妊娠していてもhCGの分泌量が足りず妊娠検査薬が陰性反応となってしまうことがあるのです。生理予定日よりも1週間以上生理がない場合は、妊娠を疑い検査薬を試してみるとよいでしょう。
まとめ
生理だと思っていたけれど妊娠しているということは、その出血が生理ではない可能性が高いということがわかったかと思います。
ただし、性器出血にはさまざまな原因があり、自分の体の状態を判断するのは難しいです。
妊娠や出血、生理に関する心配事があるときは、病院を受診してくださいね。
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