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妊婦健診の内診はどうやるの?痛い?行う理由や受ける際の注意点を解説!

妊婦健診の内診はどうやるの?痛い?行う理由や受ける際の注意点を解説!

妊婦健診では、必要に応じて内診が行なわれます。

しかし、なかには過去に受けた内診で嫌な思いや痛い思いをして「もう二度と受けたくない!」と思っている人もいるかもしれませんね。

内診といっても、触診だけが内診ではありません。直接見て確認する視診も内診のひとつです。

この記事では内診を行うタイミングのほか、行う理由や受ける際の注意点を解説します。

妊婦健診では、必要に応じて内診が行なわれます。

しかし、なかには過去に受けた内診で嫌な思いや痛い思いをして「もう二度と受けたくない!」と思っている人もいるかもしれませんね。

内診といっても、触診だけが内診ではありません。直接見て確認する視診も内診のひとつです。

この記事では内診を行うタイミングのほか、行う理由や受ける際の注意点を解説します。

内診とは?

妊婦健診の内診はどうやるの?痛い?行う理由や受ける際の注意点を解説!

内診とひと口に言っても、いくつかの種類があります。まずは、内診がどのようなものか解説します。

双合診(双手診)

双合診(双手診)とは、膣の入り口に触れたり、おなかの上から卵巣や子宮に触れたりして状態を確かめることをいいます。少しでも検査しやすいように、内診台に乗って検査を受けるのが一般的です。

双合診(双手診)の目的は、子宮口がどれくらい開いているか・やわらかくなっているかを調べることです。膣のなかに指を入れるので、緊張して体がこわばっていたりすると痛みや不快感を覚えることがあります。

視診

視診では目視や腟鏡(クスコ)を使用し、性器や腟内を確認します。

主には、外陰部を確認して傷や腫れ、できものなどの病変の有無を確認したり、膣鏡(クスコ)という器具を膣に入れ、膣の奥や子宮頸管の状態を医師が直接チェックします。

膣鏡の検査では、腟内の異常や、おりものの状態、色、量などに異常がないかを確認します。

内診で腟内の組織やおりものを採取し、検査をすることもあります。

妊婦健診では何回内診を受ける必要があるの?

妊婦健診の内診はどうやるの?痛い?行う理由や受ける際の注意点を解説!

妊婦健診で何度内診を受けるかは、ママの状態や担当の医師の考え方によって異なるため、一概に何回ということはできません。

ただし、一般的には初診時・妊娠20週頃・妊娠24週頃・妊娠30週頃・妊娠37週頃に行われることが多いようです。

予定日を過ぎても生まれず、妊娠期間が41週を超える場合も、内診を行なって子宮頸管の状態をチェックします。

内診を受けるメリット・デメリット

妊婦健診の内診はどうやるの?痛い?行う理由や受ける際の注意点を解説!

ここからは内診を受けるメリット・デメリットを解説します。

内診を受けるメリット

  • 痛みがある場合、どこが痛いか詳しく把握できる

  • 早産の傾向がないかわかる

  • お産の進行状態がわかる

内診を受けるデメリット

  • 不快感がある

  • 恥ずかしい

  • 痛みを感じることがある

  • 内診後に出血することがある

内診は必ず受けなければダメ?

内診は、妊娠を安全に継続したり出産準備が整っているかを確認したりするために必要な検査です。

流産や早産の徴候がないか、感染症にかかっていないかなど、内診だからこそわかることが多くあります。

また、出産予定日近くは、出産準備がしっかりと進んでいるかを判断するために内診が不可欠です。

内診を受けずにいると、ママや赤ちゃんの異常に気づくのが遅れ、出産のリスクが高まってしまうでしょう。

無事に出産を迎えるために、内診は必要な検査といえます。

妊婦健診で内診を行うタイミング

妊婦健診で内診を積極的に行うかどうかは、医療機関や医師の考え方によります

しかし、積極的に内診を行わない医師であっても、以下のタイミングでは内診を行うことが一般的です。

初診時

初診時の内診では、おなかを押したり膣の内部に触れたりして、子宮の大きさや形、硬さなどをチェックします。

必要に応じて超音波検査なども用いながら、子宮外妊娠や子宮筋腫、卵巣のう腫、感染症の有無を調べるほか、内診と同時に子宮頸がん検診も行う医療機関が少なくありません。

妊娠20・24週頃

妊娠20・24週頃の内診では、双合診と視診で子宮頸管の状態をチェックし、流産・早産の危険がないかを調べます。

経腟超音波検査も行うのが一般的です。

妊娠30週頃

妊娠30週頃の内診では、子宮頸管の硬さや開き具合、おなかの赤ちゃんがどのくらい下がってきているかをチェックします。

分泌物をぬぐい取ってクラミジアの検査を同時に行うこともあります。

妊娠37週頃

妊娠37週頃の内診では、赤ちゃんが逆子になっていないかや子宮頸管の状態をチェックします。この時期は徐々に体がお産の準備を始める頃です。

赤ちゃんの頭が下がり、子宮頸管が熟化してやわらかくなってくるので、その度合いをスコア化して出産準備が整ったかどうかを判断します。

妊娠41週以降

予定日が過ぎても生まれず、妊娠41週に入った場合は分娩誘発が必要な場合があります。分娩誘発は子宮頸管がやわらかくなって出産準備が整った状態で行うのが望ましいため、触診と視診でその度合いを確認します。

医師が内診でチェックしているポイント

医師は、内診で次のポイントをチェックしているといわれています。医師のチェックポイントを押さえておくと、説明が理解しやすくなりますよ。

医師が内診でチェックしているポイント

  • 子宮や卵巣の様子

  • 子宮や卵巣に腫れやしこりがないか(ある場合はその場所や大きさ)

  • 膣や粘膜の状態(膣や粘膜に傷や炎症がないか)

  • おりものの様子(量・粘度・におい・色)

  • 子宮頸管の様子(長さ・硬さ・熟化や軟化の度合い)

内診時に行うその他の検査

内診時には、同時にがんや感染症の検査も行われることがあります。代表的なものを解説します。

子宮頸がん検査

子宮頸がんとは、子宮頚部に発生するがんのことです。子宮頚部の細胞を少しこすり取って検査することで、がんの有無を調べられます

がんが見つかった場合は、症状の進行度合いに応じて妊娠中の過ごし方や分娩方法を考える必要があるため、妊娠初期に検査を行います。

クラミジア検査

クラミジアは性感染症の一種です。感染すると子宮頸管や骨盤内に炎症が起きたりしますが、自覚症状がないことも珍しくありません。

感染に気づかず妊娠すると、出産時に赤ちゃんも感染してしまうことがあるため、早い段階で感染の有無を調べます。検査は、子宮頚部からの分泌物をぬぐい取って検査します。

クラミジアが見つかった場合は内服薬を使って治療を行い、出産後に赤ちゃんが感染していないかを調べます。

B群溶連菌検査

B群溶連菌は、もともと膣のなかにいる悪い菌です。通常は悪さをしませんが、膣内の細菌バランスが乱れると悪い菌が増え、赤ちゃんの命にかかわる病気を引き起こすことがあります

特に気をつけなければならない菌なので、妊娠初期はもちろん、必要に応じて中期・後期にも検査を行います。

細菌性腟炎検査

細菌性膣炎は、B群溶連菌が増えすぎることで起こる膣の炎症です。カンジダ性膣炎やトリコモナス腟炎などと違い、自覚症状が現れにくいという特徴があります。

細菌性膣炎を放っておくと、膣から子宮頸管、子宮と感染が広がり、流産や早産、母体敗血症、胎児感染など命にかかわる事態を招くことがあるため早期発見・早期治療が欠かせません。

絨毛羊膜炎検査

絨毛羊膜炎とは、膣から子宮に侵入した悪い菌によって引き起こされる卵膜の炎症です。赤ちゃんを包んでいる卵膜に炎症が起きると、おなかが張ったり、お産がはじまる前に破水して早産になってしまうことも

赤ちゃんにも感染が広がると、赤ちゃんが肺炎や敗血症などになることもあります。

細菌性膣炎を放っておくと絨毛羊膜炎になってしまうこともあるため、早めの対処が必要です。

妊婦健診で内診を受ける際の注意点

妊婦健診時の内診は誰でも不安なもの。しかし、緊張しすぎるとかえって痛みや不快感を感じやすくなります。内診時は、次のポイントを押さえてリラックスして受けましょう。

内診を受ける際の注意点

  • スカートなど内診しやすい服装で受診する

  • 内診台には深く腰掛ける

  • 深呼吸をして体の力を抜く

  • 不安な気持ちは素直に医師に伝える

  • 内診後の出血に備えてナプキンを持っていく

  • 気分が悪くなったらすぐに医師や看護師に伝える

妊婦健診時の内診は大事な検査!できるだけリラックスして受けよう

過去に内診を受けた人のなかには「痛い・不快感があるから受けたくない」と思っている人もいるでしょう。しかし、内診でしかわからないこともたくさんあります

内診は初診時のほか妊娠20・24・30・37週に行うことが多いですが、ママの状態や医師の考え方によって回数や頻度が異なります。

内診を受けるときは、体の力を抜いてリラックスすることを心がけましょう。体の力を抜いていれば、痛みや不快感を感じにくいですよ。

  • 内診では子宮や膣の状態を確認している
  • 内診の回数や頻度はママの状態や担当する医師によって異なる
  • 内診時に感染症やがんの検査を行うことも
  • 体の力を抜いてリラックスして受けよう
  • 内診後の出血に備えてナプキンを持っていくと安心

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