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縦抱きはいつからできる?メリット・デメリットと安定した抱き方のコツも紹介

縦抱きはいつからしていい?メリット・デメリットと安定した抱き方のコツも紹介

新生児の縦抱きは、 注意しないと赤ちゃんの体に負担になる場合もあり、知っておきたい重要なポイントがいくつもあります。

この記事では、縦抱きができる時期はいつからか、縦抱きのメリット・デメリット、正しい縦抱きの方法、注意点までを解説します。

赤ちゃんとのスキンシップをより良くするために、ぜひ最後まで読んでください。

新生児の縦抱きは、 注意しないと赤ちゃんの体に負担になる場合もあり、知っておきたい重要なポイントがいくつもあります。

この記事では、縦抱きができる時期はいつからか、縦抱きのメリット・デメリット、正しい縦抱きの方法、注意点までを解説します。

赤ちゃんとのスキンシップをより良くするために、ぜひ最後まで読んでください。

赤ちゃんの「縦抱き」いつからOK?

赤ちゃんの縦抱きは、新生児期から可能です。 ただし、首がすわる前の赤ちゃんを縦抱きするにはふたつのポイントがあります。

  • 長時間の縦抱きは首がすわるまで控える
  • 頭と首をしっかり支える

ひとつずつ見ていきましょう。

長時間の縦抱きは首がすわるまで控える

首がすわるまでは横抱きを基本とし、長時間の縦抱きは避けましょう。

赤ちゃんの首は未発達で、しっかり支えなければ首が不安定になり危険です。 また、自分の体を支える力がないため、長時間の縦抱きは負担が大きくなってしまいます。

多くの赤ちゃんは生後4ヶ月を目安に首がすわるようになります。

首の発達を確認するには、赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両手を持ってゆっくり起こします。 そのとき首が一緒についてくれば、首の発達が進んでいる証拠です。

また、うつ伏せにして頭が持ち上がることがあれば、それも首の発達が進んでいる目安になるでしょう。

頭と首をしっかり支えればOK

新生児の縦抱きは、頭と首をしっかり支える必要があります。

新生児は自分で頭を支えられないため、縦抱きする際にはママやパパの手のひらで赤ちゃんの頭から首にかけてをしっかりと支えましょう。

このとき、抱っこしている人と赤ちゃんが適度に密着していると安定しやすいです。ただし、赤ちゃんの顔を押し付けてしまい、口や鼻をふさぐことがないように気をつけましょう。

新生児を縦抱きするメリット5つ

新生児を縦抱きするメリットは次の5つです。

  • 授乳がしやすい
  • 授乳後にゲップしやすい
  • 赤ちゃんが寝やすい場合がある
  • ママやパパが疲れにくい
  • 赤ちゃんが泣きやむことがある

それぞれについて見ていきましょう。

授乳がしやすい

縦抱き授乳は、授乳クッションが必要ないのでどこでもでき、吐き戻しの多い赤ちゃんにも適しています。

また、授乳の体勢をとるのも簡単です。下記のように授乳できます。

  1. ママが床やソファに座り太ももの上に赤ちゃんを座らせます。
  2. 赤ちゃんの顔の位置をおっぱいの前にくるようにします。
  3. 赤ちゃんの頭や腰をしっかり支えます。

授乳後にゲップしやすい

普段横抱きしかしていない赤ちゃんでも、ゲップは縦抱きで行うのが基本です。

そもそも赤ちゃんは、授乳時に母乳やミルクと一緒に空気を飲んでしまうため、ゲップで空気を出してあげないと吐き戻しにつながりやすいのです。

赤ちゃんの体をママにもたれさせ縦抱きにしたら、背中をさすったり、トントンとたたいたりしましょう。 赤ちゃんの胃がママの体に押され、ゲップしやすくなります。

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赤ちゃんが寝やすい場合がある

縦抱きで赤ちゃんが寝やすいこともあるようです。「縦抱きをしたら寝てくれた」というママの体験談もあります。

赤ちゃんが縦抱きで寝やすい理由としては、赤ちゃんの体とママの体を密着させることで、ママの心臓の音が赤ちゃんに安心感を与えることなどが考えられます。

赤ちゃんによって個人差がありますが、なかなか寝てくれないときには縦抱きでのかしつけも試してみてください。

ママやパパが疲れにくい

縦抱きは、ママやパパが比較的疲れにくい抱き方です。

なぜなら、抱く人の体に赤ちゃんの体重が分散されるため、横抱きよりも腕の力が必要ないからです。横抱きと比べて抱っこによる手首や肩への負担が少なく済みます。

首がすわる前でも、首や腰を支えていれば安定して抱っこできるので、抱っこのバリエーションを増やすことで疲れにくい子育てができるでしょう。

赤ちゃんが泣きやむことがある

赤ちゃんは縦抱きで泣きやむことがあります。

普段横向きで過ごすことが多い赤ちゃんにとって、縦抱きの景色が新鮮に映ったり、密着することで安心感が得られるからかもしれませんね。

赤ちゃんが泣き止まないときやおもちゃであやしても機嫌がなおらないときには、縦抱きを試してみると良いでしょう。

新生児を縦抱きするデメリット3つ

新生児を縦抱きするデメリットは、次の3つです。

  • 長時間の縦抱きは抱く人と赤ちゃんの負担になる
  • 縦抱きはママやパパの両手がふさがる

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

長時間の縦抱きは、抱く人と赤ちゃんの負担になる

特に首がすわっていない新生児を縦抱きする場合、正しい抱き方をしないと、赤ちゃんにも抱っこするママやパパにも負担がかかります。

例えば、赤ちゃんの下半身が無理な姿勢になる抱きかたをしたり、赤ちゃんの足を無理に閉じたり伸ばしたりすると、股関節脱臼のリスクにつながります。

また、首がすわっていない赤ちゃんの縦抱きでは頭をしっかり支え続けなくてはいけないので、抱く人の手首への負担も増えます。

赤ちゃんと抱く人の両方の負担にならないよう、適切な抱き方で縦抱きをすることが大切です。

縦抱きはママやパパの両手がふさがる

縦抱きは頭を支える必要があるため、抱っこすると両手がふさがってしまいます。

両手がふさがると、抱っこしながらちょっとしたお世話をすることができないので、不便な場面もあるでしょう。

新生児期の赤ちゃんの正しい縦抱きの方法

赤ちゃんの正しい縦抱きのやり方とおろし方をご紹介します。動画と合わせて見るとわかりやすいので、ぜひ参考にして練習してください。

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縦抱きのやり方

赤ちゃんの正面に行く

抱っこする人は、赤ちゃんの正面に行きます。 抱っこする前は、赤ちゃんへ声をかけましょう。 赤ちゃんへの声掛けは大切なコミュニケーションのひとつです。

首とお尻を支えて持ち上げる

赤ちゃんの首とお尻の下に手を入れ、支えるように持ち上げます。 このとき、腕で引き上げず、体を近づけて胸から赤ちゃんをむかえにきましょう。

おなかに乗せるように抱き上げる

抱く人のおなかに乗せるように抱き上げます。 抱き上げたら、赤ちゃんの足を抱っこしている人の体にまたがせましょう。

腕をおしりの下にしてひざ裏を支える

腕をおしりの下にして赤ちゃんのひざ裏を支えます。 その腕の上に赤ちゃんを座らせ、反対の手で首を支えてあげましょう。

おしりの下の手で自分の反対の腕を握ると楽に抱っこできます。

体勢を整える

体勢が安定したら、赤ちゃんを抱っこする人の胸元に寄りかかるようにしましょう。

背中を伸ばすようにすると寄りかからせやすいです。

おろし方

おしりからおろす

抱っこする人の体ごと床に近づけ、首を支えながらおしりをおろします。

首を支えながら頭をおろす

最後まで首を支えながら頭をおろし、手を引き抜きます。

赤ちゃんの「背中スイッチ」が入りにくい寝かせ方は?

  • ドーナツ型のクッションを使う

    寝かせた途端に起きる「背中スイッチ」が入りにくい方法の一つとして、ドーナツ型のクッションを使う方法があります。 ドーナツの切れ目にタオルを丸めて詰め隙間をなくします。 その後、クッション全体にタオルをかけ、クッションのくぼみに赤ちゃんをお尻からおろしてあげましょう。

新生児の縦抱きの注意点5つ

新生児の縦抱きの注意点を5つご紹介します。

  • 首をしっかり支える
  • 赤ちゃんの口や鼻をふさがないようにする
  • 股関節はM字に、背中がCカーブを描くように抱く
  • 長時間は控える
  • 赤ちゃんがのけぞるときは縦抱きしない

安全に抱っこするために、ひとつずつ見ていきましょう。

首をしっかり支える

新生児の赤ちゃんは自分で頭を支える力がありません。 首がグラグラ、ガクンとならないように、手のひらでしっかりと支えてあげましょう。

赤ちゃんの口や鼻をふさがないようにする

赤ちゃんの口や鼻をふさがないように注意しましょう。 縦抱きの際、赤ちゃんと抱っこする人がしっかりと密着すると安定しますが、このとき、赤ちゃんの顔を体へ押し付けすぎないようにします。

股関節はM字に、背中がCカーブを描くように抱く

正しい抱き方で赤ちゃんの体に負担をかけないようにしましょう。

新生児の体はやわらかく不安定なため、縦抱きによって負担がかかることがあります。 注意する姿勢のポイントは、足の形と背中の形のふたつです。 赤ちゃんの足は自然にM字型に開くのが正しい姿勢です。

そのため、抱っこする際は足を無理に伸ばしたり股関節を閉じたりしないよう、M字型の姿勢を維持することが大切です。無理な姿勢が続くと股関節脱臼にもつながるので、注意しましょう。

また、新生児の背骨は、お母さんのお腹の中にいたときのようにC字型のカーブをしています。 抱っこするときには、このCカーブを維持するように注意して赤ちゃんを抱くことが重要です。

長時間は控える

縦抱きが問題ないとはいえ、長時間するのは控えましょう。

正しい抱き方であっても、まだ体が十分に発達していない赤ちゃんを長時間縦抱きすると、赤ちゃんの体に負担になる可能性があります。 新生児のうちの縦抱きは、ぐずっているときだけなど短時間にとどめましょう。

赤ちゃんがのけぞるときは縦抱きしない

縦抱き中に赤ちゃんが急にのけぞると、首や腰を痛めるリスクや滑り落ちてしまう危険性が高まります。

赤ちゃんがのけぞるときには、無理に縦抱っこを続けず他の抱き方に変えるか、安全なベッドやマットの上におろすようにしましょう。

首すわり後の縦抱き・抱っこに関する疑問

ここからは、縦抱きや抱っこ・おんぶについてのよくある疑問に答えます。

抱っこしすぎると抱き癖がついてよくないって本当?

  • 医学的根拠はない!抱っこは大切なスキンシップ

    「抱き癖」に医学的な根拠はなく、最近の研究で、抱っこは赤ちゃんに「安心感」や「愛着」の心を育てることがわかっています。 赤ちゃんは泣いたり抱っこを求めたりするときに抱っこをしてもらえると、自分が守られていると感じるようになります。 そして次第に抱っこなしでも安心して泣かずに過ごせられるようになり、一人で遊べるよう成長していきます。 また、抱っこによりママやパパにも「オキシトシン」と呼ばれる愛情ホルモンが分泌されます。

縦抱きは背骨が曲がる?

  • 適切な縦抱きで背骨が曲がる可能性は低い

    「縦抱きをすると背骨が曲がるのでは」と過度に心配する必要はありません。背骨が左右に曲がってしまう病気を「脊柱側弯症」と呼びますが、その中でも「特発性側弯症」といって原因不明なものが80%を占めています。しかし、適切な時間や姿勢を守った授乳後のゲップや縦抱きなどで脊柱側弯症を発症する可能性は低いといえるでしょう。 背骨の形が気になることがあれば、早めに小児科へ相談してください。

まとめ

新生児の縦抱きにはいくつかの重要なポイントがあります。

メリットも多くありますが、抱き方や頻度には注意して縦抱きをしましょう。

状況に合わせて、縦抱き抱っこを上手に取り入れてみてくださいね。

  • 首がすわるまでは横抱きが基本。
  • 縦抱きをする際は頭と首をしっかり支える。
  • 長時間の縦抱きは赤ちゃんの体に負担をかける可能性があるため注意。
  • 赤ちゃんの足をM字に保ち、背骨のCカーブを保つ。

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