ジーナ式ネントレのやり方って?いつから始める?1日のスケジュールも解説!
赤ちゃんの寝かしつけに時間がかかり、睡眠不足やストレスでついイライラしてしまう人もいるでしょう。そのような人は、広く実践されているジーナ式ネントレを試してみるとよいかもしれません。
この記事では、ジーナ式ネントレについて詳しく解説します。寝かしつけがうまくいかず悩んでいるママ・パパも、これから生まれてくる赤ちゃんの寝かしつけに不安を感じている妊婦さんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの寝かしつけに時間がかかり、睡眠不足やストレスでついイライラしてしまう人もいるでしょう。そのような人は、広く実践されているジーナ式ネントレを試してみるとよいかもしれません。
この記事では、ジーナ式ネントレについて詳しく解説します。寝かしつけがうまくいかず悩んでいるママ・パパも、これから生まれてくる赤ちゃんの寝かしつけに不安を感じている妊婦さんも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ジーナ式ネントレとは?
ジーナ式とは、赤ちゃんの1日のスケジュールを決め、生活リズムを整える育児法です。
全世界300を超える世帯でカリスマ・ナニー(乳母)として活躍したイギリス人、ジーナ・フォードさんが、自身の経験をもとに提唱しました。
生活パターンをルーティン化することで、就寝時間が定まり赤ちゃんが自然に眠くなるので、寝かしつけがスムーズになるとされています。
ジーナ式ネントレの特徴・やり方
ここからはジーナ式ネントレの基本的な特徴・やり方などをご紹介します。
1日の生活スケジュールを決める
ジーナ式ネントレの最大の特徴は、赤ちゃんの1日の生活スケジュールを決めることです。起床・朝寝・授乳・お昼寝・沐浴・夜寝などの時間を決めて習慣化することで、赤ちゃんがいつも同じ時間に寝られるようにします。
分単位でスケジュールを決めるのがよいとされていますが、慣れるまでは起床・授乳・就寝だけを決めるなど、柔軟におこなってもよいでしょう。
睡眠場所を固定する
いつも同じ場所で寝かせるのもジーナ式の特徴のひとつです。夜寝だけでなく、朝寝やお昼寝の際にもできるだけ同じ環境で寝かせましょう。
これから出産を迎える人は、赤ちゃんの寝室を前もって作っておくのがおすすめですよ。家事の合間に赤ちゃんの様子を見に行きやすいかどうかで寝室を決めるのもよいですね。
パパ・ママとは別の部屋で寝る
パパやママが赤ちゃんと別の部屋で寝るのも、ジーナ式の大きな特徴といえます。寝る時間の少し前に赤ちゃんを寝室へ連れて行き、寝る時間になったら部屋を出ます。赤ちゃんが泣いていても、基本的に添い寝や抱っこはしません。これを繰り返すことで一人で眠れるように習慣づけていきます。
ただし、生後6ヶ月頃までは同じ部屋で寝るようにしましょう。この時期までは、赤ちゃんが突然亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が起こる可能性が高いので、赤ちゃんの様子をこまめに確認する必要があります。
就寝部屋は暗くする
寝る部屋を真っ暗にすることもジーナ式の特徴。夜寝はもちろん、お昼寝の際にもカーテンを閉め、光を遮断しましょう。「暗くなる」=「寝る時間」と赤ちゃんが認識し、自然と眠れるようになるとされています。
ただし、いきなり真っ暗な場所に連れて行ってもすぐに眠れるわけではありません。寝る時間の少し前から薄暗くし、徐々に真っ暗にするとよいでしょう。
ジーナ式ネントレのメリット
ジーナ式ネントレを実践することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?ここではジーナ式ネントレを行う4つのメリットをご紹介します。
スムーズに寝かしつけができる
ジーナ式の大きなメリットとされているのが、寝かしつけがスムーズになることです。寝る時間や場所を決め、添い寝や抱っこなしの寝かしつけに慣れることで、赤ちゃんが一人で寝られるようになるでしょう。
育児中のママにとって、毎日の寝かしつけは1日の最後の力をふりしぼる大仕事。寝かしつけが楽になることは、ジーナ式の最大のメリットといえるでしょう。
生活リズムを整えられる
ジーナ式の2つ目のメリットは、生活リズムを整えられることです。1日のスケジュールを決めて育児をするので、毎日規則的な生活を送れます。
また、赤ちゃんの生活リズムをつくることでママ・パパの生活も規則正しくなり、買い物や夕飯の下ごしらえなど家事の予定を立てやすいのもうれしいポイント。自分のための自由時間を楽しみに、1日のルーティンをこなしていくのもよいですね。
赤ちゃんがなぜ泣いているのかわかる
赤ちゃんが泣いている理由を理解しやすくなるという点も、ジーナ式のメリットとされています。
規則的なスケジュール通りに生活していると、時間帯によって赤ちゃんが泣いている原因がわかりやすくなるでしょう。
たとえば、授乳の時間なら「お腹が空いているのかな?」と判断しやすいですし、授乳や昼寝以外の時間なら「おむつが汚れているのかな?」と気づきやすくなります。
「泣いている原因がわからない」といったママの不安が解消されるかもしれませんよ。
産後の子育てストレスが軽減する
産後の育児ストレスが軽減されるのも、ジーナ式のメリットのひとつです。基本的にジーナ式ネントレでは「7時に起きて19時に寝る」というスケジュールが推奨されています。これを習慣化できれば19時には赤ちゃんが自然と寝てくれるため、ママ・パパの自由時間や睡眠時間をたくさん取れるでしょう。
また、授乳がなくても寝かしつけやすくなるので、ママの負担を軽くできるのも魅力。「寝る前の授乳を終えたらパパにおまかせ」ということもできるので、2人で協力して育児ができるでしょう。
ジーナ式ネントレのデメリット
ここでは、ジーナ式ネントレのデメリットをご紹介します。デメリットをきちんと知ったうえで、育児に取り入れるか判断してくださいね。
スケジュールを徹底的に管理する必要がある
ジーナ式のネントレを習慣化させるには、スケジュールどおりの生活が不可欠です。行動が少しでもずれてしまうと調整しなくてはいけません。分単位でスケジュールを決めている場合は、タイマーアプリなどを活用するなどの工夫が必要でしょう。
スケジュールどおりにこなせずイライラしてしまったり、規則的な生活が苦手だったりする人は、ストレスに感じてしまうかもしれません。
定着するまでに時間がかかる
スケジュールが習慣化するまでに時間がかかるのも、ジーナ式のデメリットといえます。赤ちゃんはママやパパと一緒にいたいと感じるもの。一人で上手に寝られるようになるには、長い時間と慣れが必要です。習慣化するまでは、赤ちゃんが泣いていても抱っこできずストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
ジーナ式を取り入れてすぐに寝かしつけが楽になるわけではないことを理解しておきましょう。
外出の予定が立てづらい
ジーナ式のデメリットとして、外出の予定が立てにくいという点も挙げられます。毎日規則的に行動する必要があり、イレギュラーな予定に対応しづらいからです。
特に外出先ではスケジュールどおりに授乳や昼寝をするのが難しいので、外出を面倒に感じるようになってしまうかもしれません。
周囲からの理解が得づらい
周囲の理解が得づらいところも、ジーナ式のデメリットのひとつです。
赤ちゃんが泣いてもしばらく様子を見る・抱っこをしない・別室で寝る、などの対応を「かわいそう」と感じる人もいるでしょう。
親や友人の心ない一言が、ストレスになる場合もあるかもしれません。
ジーナ式ネントレを始めるタイミングは?
ジーナ式ネントレは、赤ちゃんのペースに合わせて始めましょう。以下の条件をクリアしていれば、ネントレを始めてもよい頃かもしれません。
ジーナ式ネントレを始めるための条件
赤ちゃんが出生時の体重まで戻っている
おっぱいやミルクをあげる間隔が3時間ほど空いている
授乳後すぐに眠らず、少しの間ご機嫌で過ごすことができる
授乳の時間に起こすまでぐっすり寝ている
ジーナ式ネントレの実践方法
ここからは、ジーナ式ネントレの具体的な実践方法を、寝かしつけ・昼寝・授乳の項目ごとに解説します。具体的なやり方を知ることでイメージがつきやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
寝かしつけの方法
寝かしつけはジーナ式ネントレの基礎となるため、しっかり押さえておきましょう。大きなポイントは以下の3つです。
ジーナ式ネントレの寝かしつけ方法
就寝時間の30分前には授乳を終わらせておく
真っ暗で静かな部屋に寝かせ、ママやパパは部屋を出る
10分ほどしても寝つかない・泣いているときは、部屋に入り様子をチェックする
昼寝の方法
夜に気持ちよく寝てもらうために、以下の3つのポイントを心がけましょう。
ジーナ式ネントレの昼寝の方法
月齢ごとに決められている昼寝の回数・時間を守る
カーテンを閉めて、暗く落ち着いた部屋で寝かせる
起きる時間になったらカーテンを開け、赤ちゃんが自然に起きるのを待つ
授乳の方法
授乳に関するポイントは以下の3つです。母乳でもミルクでも基本的な方法は変わりません。
ジーナ式ネントレの授乳方法
スケジュール通りの時間・間隔で授乳をする
7〜19時の間に1日に必要な量を与える
脂肪分が高い後乳まできちんと与え、腹持ちをよくする
ジーナ式ネントレに関するよくある質問
ここからは、ジーナ式ネントレに関するよくある質問について解説します。
ジーナ式ネントレはいつから始めればよい?
生後1週間から始められます
ジーナ式は月齢が低いほど習慣化しやすく、生後1週間頃から始められます。とはいえ産後すぐにきちんとこなすのはなかなか難しく、1〜2ヶ月頃から始める人も多いようです。ジーナ式は厳密なスケジュールを決めて行動するので、赤ちゃんにとって無理のないタイミングで始めましょう。「授乳の間隔があいても泣かずに寝ている」「授乳後すぐに眠らず、機嫌よさそうに起きている」といった様子なら、ジーナ式にチャレンジしてみてください。
うまくいかなかったらどうしよう?
無理せずゆっくりと習慣づけましょう
ジーナ式がうまくいかなくても、あせらずにゆっくり進めることが大切です。スケジュールどおりにできずストレスがたまるなら、一度お休みしてみてもよいでしょう。「起床と就寝の時間だけ守る」など一部を取り入れたり、スケジュール管理やタイマーのアプリを活用したりするのもよいですね。また、ジーナ式を実践している人のブログで失敗談などを読むと、「うまくいかないのは自分だけではない」と感じられ心が軽くなるでしょう。
月齢別!ジーナ式ネントレの重要ポイント
ここでは月齢別に気をつけたい重要ポイントや具体的な進め方を解説します。基本的なスケジュールは変わりませんが、月齢によって主に昼寝の回数や時間に違いがあります。ジーナ式ネントレを実践しようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
新生児
新生児期(生後1週目)からジーナ式を始めたい場合に心がけてほしいポイントは以下の4つです。
新生児期のポイント
朝は7時起床・夜は19時就寝
お昼寝は朝・昼・夕の3回、5時間程度
就寝後の授乳は夜と明け方に2回
赤ちゃんやママの体調に合わせて無理せずおこなう
生後2~6ヶ月
ママの体力が徐々に回復し、赤ちゃんとの生活に慣れてくる生後2〜6ヶ月。しかし、疲れがたまってくる時期でもあるので、引き続き無理をせず進めることが大切です。
また近年では乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐため、生後6ヶ月までは日中でも親子同室で寝ることが推奨されています。赤ちゃんのそばで寝て、様子をこまめにチェックしましょう。
生後2~6ヶ月のポイント
朝は7時起床・夜は19時就寝
お昼寝は朝昼夕の3回、3〜4.5時間程度
就寝後の授乳は夜と明け方に2回(明け方は省略も可)
赤ちゃんの様子がすぐにわかる場所に寝かせる
生後半年〜1歳
首がしっかりしたり、お座りができたりと赤ちゃんのお世話が少し楽に感じられるようになる生後半年以降の頃。
ただし離乳食が始まり、2回食・3回食へと移行していく時期でもあるので、慣れるまではスケジュール管理にバタバタとしてしまうかもしれません。無理をせずに進めましょう。
生後半年〜1歳のポイント
朝は7時起床・夜は19時就寝
お昼寝は2〜3回、2.5〜3時間程度
離乳食・授乳・就寝の時間調整に気をつける(授乳後すぐの就寝は避ける)
1歳〜
離乳食も完了期に入り、フルーツなども食べられるようになってくる頃。断乳や卒乳をする赤ちゃんもいるでしょう。
ジーナ式では、就寝から起床まで1度も起きずにぐっすりと寝てくれることを目指す時期でもあります。
1歳〜のポイント
朝は7時起床・夜は19時就寝
お昼寝は1〜2回、2時間程度
授乳の代わりにお茶・水・赤ちゃん用ジュースなどをあげてもよい
午後の授乳時間にフルーツなどのおやつをあげてもよい
基本的に夜の就寝後の授乳はなし
ジーナ式ネントレは毎日のスケジュール管理が大切!無理のない範囲で取り入れよう
ジーナ式ネントレは、赤ちゃんの1日のスケジュールを決めて習慣化することで、赤ちゃんが一人で寝られるように練習する方法です。
思いどおりにいかないこともあるかもしれませんが、無理をせずのんびりとやってみることが大切です。まずは起床時間・就寝時間だけを決めてやってみるのもよいでしょう。
メリットとデメリットを理解したうえで、上手に取り入れてみてくださいね。
- ジーナ式は赤ちゃんの1日のスケジュールを決めて生活リズムを整える育児法
- 寝かしつけがスムーズになり、ママ・パパの負担が軽くなるとされている
- 生後1週間の新生児期から取り入れることができる
- スケジュールどおりに行動できずストレスを感じる可能性もある
- 赤ちゃん・ママ・パパのペースに合わせて無理せず実践しよう
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