妊娠中の肌の黒ずみ・シミが気になる！産後は治る？黒ずみの原因や対策を解説

妊娠中に肌が黒ずむのは、女性ホルモンの影響です。また、お肌の乾燥や擦れが黒ずみの原因になってしまうこともあります。この記事では、黒ずみの原因や場所別の対策などを解説します。黒ずみの原因や対策を理解し、肌の状態に合ったケアを始めましょう。

トモニテ編集部

公開日: 2024年4月30日

妊娠中の肌に黒ずみが出る理由とは？

妊娠中の黒ずみは、女性ホルモンの増加が原因です。

妊娠中は、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が妊娠前の10〜100倍になるといわれています。

女性ホルモンはメラニン色素をつくる細胞を刺激するため、妊娠中はシミや黒ずみができやすくなるのです。

また、肌の乾燥も黒ずみの原因の一つです。

妊娠中はママの水分を赤ちゃんに送るため、肌が乾燥しやすくなります。

乾燥すると肌が服で擦れて黒ずみやすくなるので、黒ずみを予防するために適切なスキンケアをおこなうことが大切です。

妊娠中の黒ずみが出やすい部位

妊娠中、特に黒ずみができやすい箇所があります。場所別にそれぞれの理由をみていきましょう。

乳輪・乳首

乳房にある乳腺が女性ホルモンの影響を受けることで、乳輪や乳首が黒ずみやすくなります。

出産後、女性ホルモンの分泌が落ち着けば黒ずみは元に戻るといわれていますが、下着で擦れたり、蒸れたりすることで色素沈着し、元に戻らなかったというケースも。

締めつけの強い下着は控えましょう。

なお、女性ホルモンの影響で、妊娠前より乳首が大きくなる人もいます。

脇

妊娠中、脇の下は特に黒ずみが出やすい部位です。

脇の下は、もともとメラニン色素が活発に作られている場所。妊娠中はさらにメラニン色素が活発に作られるので、黒ずみやすいのです。

また、脇の下に「副乳」という乳腺がある人は、黒ずみが濃くなりやすいといわれています。副乳も乳輪と同じように女性ホルモンの影響を受けるので、黒ずみがより出やすいのです。

腹部

妊娠すると、腹部の真ん中に正中線という黒ずみが出てきます。

腹部の黒ずみも、妊娠中に女性ホルモンのエストロゲンが大量に分泌されることが原因です。

また、妊娠後期にはメラニンを生成する「メラノサイト刺激ホルモン」、胎盤から出される「コルチコトロピン放出ホルモン」もメラニン形成を促します。

産後数ヶ月たつと女性ホルモンの分泌が落ち着くので、だんだん目立たなくなります。

デリケートゾーン

デリケートゾーンは、もともと外部からの刺激に敏感です。

妊娠中は、女性ホルモンの影響や乾燥によって肌が敏感になるので、下着の摩擦や擦り洗いなどでも黒ずみが出やすくなるのです。

また、妊娠中は体重が増えて動きにくくなります。動きが制限され、下着の刺激が同じ部分ばかりに集中すると、黒ずみがより発生しやすくなります。

顔・首

妊娠してから、顔や首のシミやそばかすが目立つようになることもあります。

女性ホルモンの増加により、新たにシミができるだけでなく、それまであまり気にしていなかったシミが濃くなることも。

妊娠中にできやすいシミの一つに「妊娠性肝斑」があります。

出産後には改善されますが、肌に負担をかける状態が続くと出産してからもシミが残ることがあるので、しっかりとケアをしましょう。

妊娠中にスキンケアをおこなう際のポイント

妊娠中は肌が敏感になりやすいものです。妊娠中のスキンケアのポイントを知って、黒ずみの目立たない肌を目指しましょう。

食べ物でビタミンCを摂取する

ビタミンCには、メラニンの生成を抑えて日焼けを防いだり、黒ずみの原因となる活性酸素を除去したりする効果があるといわれています。

黒ずみの悪化を防ぐために、妊娠中はビタミンCを継続的に摂取するようにしましょう。

成人の場合、ビタミンCの1日の推奨量は100mgですが、妊婦はさらに10mg多く摂取するとよいとされています。ビタミンCを多く含む食品を取り入れるよう意識しましょう。

フルーツなら、キウイ・みかん・いちごなど、野菜ならピーマン・ブロッコリー・ほうれん草・カブなどを食べるとよいですよ。

紫外線対策を行う

妊娠中も紫外線は大敵です。日焼け対策をしっかり行いましょう。

メラニンが多く生成されている状態で紫外線を浴びると、肌はさらに黒ずみやすくなります。

妊娠中は家の中でも日焼け止めをつけましょう。そして、お出かけのときは帽子や日傘でしっかりガードしてください。

また、夏場は目の紫外線対策も大事です。目から紫外線が吸収されてシミやそばかすができやすくなるので、サングラスで目を守りましょう。

なお、日焼け止めは、肌への刺激を抑えるために、紫外線吸収剤や化学成分が配合されていないものを選ぶようにしてくださいね。

低刺激の美白美容液を使用する

日頃の保湿に美白ケアを取り入れましょう。

美白美容液には、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ効果があります。

ただし、なかには肌への刺激が強いものも。妊娠中は肌が敏感になりやすいので、低刺激の美白美容液を選びましょう。

妊娠中の肌の黒ずみ対策やスキンケアで気をつけること

妊娠中に気になる肌の黒ずみ。どのようなことに気をつければよいのでしょうか。毎日の生活で注意したいポイントを確認しましょう。

同じ姿勢でばかり過ごさない

長時間同じ姿勢をとらないように意識しましょう。

妊娠中は動きが制限されて同じ体勢になりがちです。同じ姿勢でずっと過ごしていると、下着の摩擦刺激が同じ部分に集中し、黒ずみが発生しやすくなります。

同じ体勢にならないように日頃から意識し、体を動かしましょう。激しい運動はNGですが、マタニティヨガなど適度な運動はストレス解消にもおすすめです。

雑なスキンケアはNG

スキンケアの際、できるだけ肌をこすらないようにしましょう。

気をつけているつもりでも、日々のスキンケアで肌に負担をかけていることもあります。

クレンジングや洗顔の際に顔をゴシゴシこすったり、化粧水をつけるときに皮膚をひっぱったりすることは避けましょう。

クレンジングは落としやすいものを使用し、洗顔はしっかり泡立ててからおこなってくださいね。

毎日のスキンケアを見直して、肌を摩擦から守りましょう。

赤ちゃんへの影響が懸念される成分に用心する

妊娠中に避けておきたいスキンケア成分があります。

多量摂取すると赤ちゃんに影響を及ぼす成分もあるので、スキンケア製品は用心して選ぶようにしましょう。

妊娠中に避けたい成分

レチノール製品（ビタミンA）
ビタミンAの過剰摂取は胎児に影響を及ぼす可能性があります。肌に使用することも念のため避けるのがベターです。
ハイドロキノン
赤ちゃんへの直接的な影響は報告されていませんが、妊娠中は肌が敏感になっているので注意が必要です。
ナイアシンアミドやビタミンCが配合された製品に切り替えましょう。
イソフラボン
妊娠中のママへの影響は明らかにされていませんが、赤ちゃんへの影響が懸念されています。
過剰に摂取することは控えましょう。

妊娠中の黒ずみに関するよくある質問

ここからは、妊娠中の黒ずみに関する気になる疑問をまとめています。

肌の黒ずみは産後に改善するの？

産後数ヶ月したら元に戻る
妊娠中の黒ずみは、女性ホルモンが増えることが原因です。出産後、女性ホルモンは数ヶ月かけて分泌量が元に戻るので、黒ずみも気にならなくなるといわれています。しかし、妊娠中に摩擦で黒ずんでしまった箇所は元に戻らないこともあります。妊娠中はしっかり保湿をし、肌に負担をかけないことが大事です。

どのタイミングで皮膚科を受診すべき？

産後1ヶ月検診を終えてから
妊娠・出産が終わっても、肌の黒ずみに悩んでいる人もいるでしょう。確実に改善したいなら、美容皮膚科などで施術を受ける方法があります。産後の体調にもよりますが、1ヶ月検診の結果に異常がなく、入浴がOKになってからにしましょう。産後はホルモンのバランスがまだ不安定です。体調と相談して受診することをおすすめします。

妊娠中の黒ずみは産後に治る！安全な方法で適切にケアしよう

妊娠中は、女性ホルモンの増加によって肌が黒ずみやすくなります。しかし、女性ホルモンが落ち着く産後には、黒ずみも気にならなくなるでしょう。

また、お肌の乾燥や擦れも黒ずみの原因になります。肌の状態に合った低刺激のスキンケア用品を使ってしっかり保湿をしましょう。

妊娠中の黒ずみは女性ホルモンの影響
産後は6ヶ月ほどかけて薄くなる
摩擦が黒ずみの原因になることも
妊娠中の肌はデリケート。低刺激なスキンケア用品を
日焼け対策はしっかりと

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