喉つわりってどんな症状？妊娠中に喉が痛む原因や対処法も解説

「喉つわり」は、妊娠中に多くの女性が経験するつわりの一つです。つわりの症状は人によって大きく異なり、そのなかでも喉に不快感を覚えるタイプのつわりが「喉つわり」と呼ばれています。

主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

喉つわりがいつまで続くかは個人差が大きいため、一概には言えません。

しかし、多くの場合、妊娠中期までには症状が落ち着くとされています。

妊婦さんのホルモンバランスは妊娠の段階によって変わるため、症状が長引くことも。

産後まで症状が続く場合は、つわり以外の原因が隠れているかもしれません。

つらい症状が続き、食事などにも影響が出てしまう喉つわりですが、どのような原因が考えられるのでしょうか。

喉つわりについてより詳しく理解するために、ここでは3つの原因について解説します。

妊娠中は赤ちゃんに血液を送るために、血液量が50％も増えるといわれています。

血液量が増加すると、体内の血管が拡張し、喉も充血しやすくなるため、喉の不快感や痛みにつながることがあるのです。

妊娠中は体が水分をため込もうとして水分量が増えるため、喉の粘膜がむくみやすくなります。

むくみによって気道が狭くなると、喉を締め付けられている感覚や息苦しさを感じるようになるのです。

妊娠中のストレスが喉つわりの症状を引き起こすこともあります。

ストレスによって自律神経が乱れることで喉の筋肉が過敏になり、少しの刺激でも不快感を覚えやすくなるのです。

つわり以外にも、喉の違和感を引き起こす可能性のある病気がいくつか存在します。ここでは、具体的に3つの可能性を紹介します。

妊娠中は免疫機能が低下するため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

喉つわりと風邪は症状が似ているので、風邪を引いていても喉つわりと勘違いしてしまうことも。

特に、インフルエンザに感染していた場合、妊婦さんは重症化のリスクが高いため注意が必要です。

赤ちゃんへの影響は基本的にありませんが、高熱により妊婦さん自身が脱水症状になることがあります。

喉の違和感だけでなく高熱も続いている場合は、早めに病院を受診しましょう。

喉に違和感を覚える場合、逆流性食道炎の可能性も考えられます。

逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流することで喉に痛みや炎症を引き起こす病気です。

妊娠によって子宮が大きくなることで、胃が圧迫されて胃酸が逆流しやすい状態になります。

特に、食後に症状が悪化する場合は逆流性食道炎を起こしている可能性があるため、医師の診断を受けるようにしましょう。

甲状腺の機能異常も、喉の違和感の原因となり得ます。

甲状腺が肥大することで、喉に圧迫感を感じるようになるのです。

甲状腺の病気にかかる率は男性に比べて女性が圧倒的に高く、妊娠可能な年齢の女性に特に多く見られます。

気になる症状がある場合は医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

喉つわりによる不快感は妊娠中の女性にとって大きなストレスとなります。ここでは、症状を和らげるための対処法を紹介します。

体のむくみを取ると、喉の不快感が軽減されることがあります。

むくみ改善には、軽いストレッチや適度な運動、入浴・足湯などが効果的です。足を高くして休むことや、着圧ソックスなどのアイテムを利用するのもよいでしょう。

塩分を摂りすぎないようにすることも大切です。

喉の乾燥を防ぐことも、喉つわりの症状を和らげる方法の1つです。

加湿器を使用したり、温かい飲み物をこまめに摂取したりすることで喉が保湿され、痛みや刺激が軽減されます。

また、リラックス効果のあるハーブティーもおすすめですよ。

ハーブの種類によっては妊娠中に避けたほうがよい場合もあるので、妊婦さんでも飲めるものを選びましょう。

喉の痛みを和らげるものを食べるのもよいでしょう。

ハチミツを少量加えた温かいレモン水は、喉の痛みを緩和するのに効果的です。

また、生姜には抗炎症作用があるので、ジンジャーティーを飲むのもおすすめですよ。

喉の痛みや違和感があまりに強いときは、医療機関を受診しましょう。

症状が重い場合や長く続く場合、喉つわりではなく病気が隠れている可能性があります。

「つわりだからしょうがない」と我慢せず、つらいときは医師に相談してくださいね。

ここでは喉つわりに関する疑問について回答します。

喉つわりは、喉周辺に違和感や不快感が現れるタイプのつわりです。

むくみを防止したり、喉を乾燥から守ったりすることで症状が改善されることがあります。

ただし、つわりではなく逆流性食道炎や甲状腺の異常などの病気である可能性も。自己判断で市販薬に頼ることは避け、かかりつけの医師に指示を仰ぐようにしましょう。

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