抱っこ布団って危険なの?注意点は?赤ちゃんを安全に寝かしつけるための正しい使い方も解説
赤ちゃんの寝かしつけに便利といわれる抱っこ布団。試してみたいけれど、安全性やリスクも気になりますよね。
この記事では、危険性を理解したうえで安心して使えるように、抱っこ布団の特徴や使用するときの注意点を紹介します。
正しい使い方を知って、赤ちゃんの健やかな成長を守りましょう。
赤ちゃんの寝かしつけに便利といわれる抱っこ布団。試してみたいけれど、安全性やリスクも気になりますよね。
この記事では、危険性を理解したうえで安心して使えるように、抱っこ布団の特徴や使用するときの注意点を紹介します。
正しい使い方を知って、赤ちゃんの健やかな成長を守りましょう。
抱っこ布団とは?
抱っこ布団は、赤ちゃんを抱っこしながら寝かしつけられる小さな布団のことです。
赤ちゃんを抱っこから下ろしたとたん、泣いたり起きたりしてしまうという経験をしたことのあるママ・パパもいるでしょう。抱っこ布団はそんなときに役立つ、赤ちゃんの寝かしつけのアイテムのひとつです。
抱っこ布団のメリットとは?
ここでは、抱っこ布団を使うことでどのようなメリットがあるのかを解説します。
背中スイッチ対策になる
抱っこ布団はそのまま布団の代わりになるため、ベッドにおろすときの赤ちゃんへの刺激が少ないといえます。
抱っこで寝かしつけても、布団に下ろすとすぐに泣き出してしまうことがありますよね。
これは「背中スイッチ」と呼ばれることもあり、生後すぐから7ヶ月ぐらいの赤ちゃんに見られるとされています。
背中スイッチは、人肌と布団の温度の差や、抱っこされた姿勢から布団にまっすぐに寝かされたときなどの刺激、モロー反射などによって起こると考えられています。
抱っこ布団を使えば、抱っこしたまま寝かしつけができ、赤ちゃんが眠ったらそのままベッドにおろせるので、刺激が少なく背中スイッチが起きにくいといえるでしょう。
モロー反射とは
モロー反射は、生まれてまもない頃の赤ちゃんにみられる反射的な運動のことで、原始反射ともいわれています。
外部の刺激に対して無意識に起こる現象で、両足や両手を広げてその後に収縮させたり、手のひらに触れると握ったりします。
赤ちゃんによっては、この反射によって起きてしまうこともあるようです。
個人差がありますが、モロー反射は生後4ヶ月ごろまで見られ、随意運動が発達してくるにつれて見られなくなります。
いつもの匂いに包まれる安心感がある
抱っこ布団が赤ちゃんにとっていつもと同じ安心できる居場所になります。
抱っこ布団を使い続けることでママや自分の匂い、ミルクの匂いなどが残るため、赤ちゃんが自分の居場所として感じるようになり、ぐっすり眠れるようになりますよ。
誰でも抱っこしやすい
抱っこ布団を使うと首が安定するため、誰でも安定して抱っこすることができるのもメリットです。
抱っこ布団を使うと、布団で赤ちゃんを包みこんだまま抱っこでき、ほどよい厚みで赤ちゃんのカーブの姿勢をキープしやすくなります。
抱っこに慣れていない新米のママ・パパも抱っこしやすくなるうえ、ママ・パパからおばあちゃんやおじいちゃんへのバトンタッチもスムーズにできるでしょう。
たくさんの人に安心して抱っこしてもらえそうですね。
抱っこ布団は危険?使わないほうがいい?
抱っこ布団は、正しい使い方をすれば役立ちますが、使い方を間違えると危険を伴うこともあるため、安全に使用することを心がけましょう。
抱っこ布団は、寝かしつけに困っているときに便利なグッズですが、寝具ではありません。
そのため多くのメーカーは、使用中は目を離さず赤ちゃんを一人にしないことや、うつ伏せにならないよう注意することを促しています。
特に、ふわふわとしてやわらかいものは窒息のリスクがあるため、硬めの布団が推奨されています。
また、寝返りを始めたら使用をやめることも覚えておきましょう。
抱っこ布団によって起こりうるリスクとは?
赤ちゃんが眠ったあとも抱っこ布団を敷いたままにしていると、うつ伏せや横向きになったときに鼻や口がふさがれてしまい、窒息してしまう危険性があります。
厚生労働省の調査では、0歳児における不慮の事故死のなかでは窒息によるものが多く、特に就寝時の窒息死が多いことがわかっています。
抱っこ布団はふわふわで柔らかいものが多く、顔が埋まって窒息するリスクがあるので、長時間使用しないようにしましょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」とは、赤ちゃんが突然亡くなってしまう病気のことです。
原因は不明ですが、うつ伏せに寝かせたときのほうが発症率が高いことがわかっています。
抱っこ布団もSIDSの原因になるおそれがあるので、赤ちゃんが寝返りをするようになったら使用しないこと、口をふさいでしまうような柔らかい素材は避けること、長時間使用しないことに注意して使いましょう。
抱っこ布団の正しい使い方
抱っこ布団を安全に使用するためには、いくつかポイントがあります。赤ちゃんを守るために必要なことなので、使用前に必ず確認するようにしてください。
目の届く範囲で、長時間の使用はしない
寝返りや横向きで赤ちゃんの顔が埋もれてしまわないように長時間の使用は避け、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。
夜の就寝時はママ・パパも寝てしまったり、暗くて赤ちゃんの様子を確認しづらかったりすることもあるので、使用しないようにしてください。
仰向けで使用する
窒息のリスクを避けるため、赤ちゃんを仰向けに寝かせることを徹底しましょう。
両手で抱っこしているときも、赤ちゃんの顔が布団で隠れていないかしっかり確認してくださいね。
寝返りが始まったら使用をやめる
寝返りは、一般的には生後5~6ヶ月頃に始まるとされています。
抱っこ布団は小さめのサイズで作られていることが多いため、寝返りをすると赤ちゃんが布団の外へ落ちてしまうこともあります。
うつ伏せになるリスクも心配されるため、赤ちゃんが寝返りをするようになったら使用をやめるようにしましょう。
安全で使いやすい抱っこ布団の選び方
ここからは、抱っこ布団を選ぶときに注目してほしいポイントを紹介します。
赤ちゃんを安全かつスムーズに寝かしつけたいと考えているママ・パパはぜひ参考にしてくださいね。
通気性のある素材
赤ちゃんには大人と同じ数の汗腺がありますが、体温調節がうまくできないため大人よりも汗っかきです。
特に、暑い季節は抱っこしているだけでも汗をかいてしまうことがあります。
ガーゼ生地やメッシュ素材などの通気性が高く、速乾性のある素材を選ぶといいでしょう。
赤ちゃんがストレスなく快適に過ごせるうえ、清潔さも保ちやすくなりますよ。
軽くて持ち運びしやすいもの
赤ちゃんと一緒に抱き上げながら使用するため、軽い素材のほうが抱っこする人の負担が少なくなります。
軽くてコンパクトなものなら、旅行や帰省の移動も持ち運びが便利です。
抱っこするママ・パパの温もりを感じられるようにするために、あまり厚すぎないものを選びましょう。
丸洗いできてお手入れがしやすいもの
毎日洗濯しても負担が少ないように、洗濯機が使えるものがおすすめです。
抱っこ布団は、赤ちゃんの汗やよだれ、ミルクの吐き戻しなどで汚れてしまうことがあります。
いつも清潔な状態で使えるように、お手入れが簡単かどうかもあらかじめ確認しておきましょう。
カバーだけでなく、本体のクッションも洗えると便利ですね。
適度な硬さがあるもの
柔らかすぎるふわふわの布団は、赤ちゃんの顔が埋もれてしまい窒息のリスクがあります。
抱っこ布団は、鼻や口をふさぐ危険性が少なく、適度な硬さがあるものがおすすめです。
抱っこ布団に関するよくある質問
抱っこ布団についてよくある質問をまとめました。
抱っこ布団を使用するか迷っているときや、抱っこ布団の代わりに寝かしつけをサポートしてくれるものはあるのか気になるときなどに、参考にしてください。
抱っこ布団は絶対に使ってはいけないの?
正しい使い方を守れば使っても大丈夫!
抱っこ布団は絶対に使ってはいけないわけではありません。ただし、赤ちゃんの安全を守るために、正しく使うことが重要です。抱っこ布団を使うときは必ず大人が目を離さないようにして、窒息の危険から守ってあげてください。抱っこ布団を使えば必ず寝かしつけがうまくいくわけではありませんが、すごく助かったというママ・パパの声もあります。さまざまな形や素材の抱っこ布団が販売されていますので、お気に入りを見つけてみましょう。
抱っこ布団の代わりに使えるものは?
おしゃぶり・ベビースリングなどを使用できます
おしゃぶりは、ママのおっぱいを吸っているような感覚になることで安心感を与えるグッズです。おしゃぶりを使うことで、寝かしつけがスムーズになることがありますよ。口に入れて安心感を得られる「おしゃぶりタオル」も利用できますね。ベビースリングは、お腹のなかにいるときのような姿勢でママとぴったり密着できるアイテム。揺らしてあげると赤ちゃんがリラックスして眠りやすくなります。また、赤ちゃんの動きに合わせて揺れるバウンサーもおすすめです。電動で揺れるものなどさまざまなタイプがあるので、チェックしてみてくださいね。
抱っこ布団を長時間使うのはNG。ママ・パパの目が届くところで短時間の使用にとどめよう
抱っこ布団は、寝かしつけに悩んでいるママ・パパをサポートしてくれるグッズですが、正しく安全に使うことが大切です。
必ず大人の目が届く範囲で、短時間の使用にとどめましょう。
長時間の使用や夜の就寝時の使用は避け、窒息などのリスクに十分注意して使用してください。
- 抱っこ布団は赤ちゃんを抱っこしたまま寝かしつけられるアイテム
- 正しく使わないと乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすおそれも
- 赤ちゃんから目を離さないこと、長時間使わないことが大切
- 寝返りを始めたら抱っこ布団は卒業しよう
- 通気性のある素材や適度な硬さのあるものなどがおすすめ
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